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開始

 ブルービオンドの活動が始まろうとしている

 ギルドに向かうとアルファが座って待っていた


「デルタか…早いな…」


「アルファか…」


 俺も少し早めに来たつもりだが、先を越されてしまった。何を話せばいいのか分からないので、沈黙しといた。


 しばらくして、ベータ、ガンマも到着した。


 皆が席に着き、アルファが口を開いた


「此度は、フェニックスの討伐へ向かう」


 そう告げ、ギルドを出た

 そのまま真っ直ぐ、国境を越え、フェニックスに住む火山地帯へ向かった。


 道中の会話も、ギルド内と全く違い、なんか呆れる。

 でも、謎の組織感あって俺はすごく好き。


「あの山見える?」


「あれ?火山じゃなかったっけ?全然、活火山に見えないんですけど〜」


「今は、活動がゆっくりしていてね。火山の活動開始は、フェニックスの目覚めと同時に起こるんだ。」


「つまり、俺らの戦うと、フェニックスが目覚めるわけだから、火山の活動も始まるってことか?」


「その通りだデルタ。だから今回のクエストはとても責任がある。失敗したら、この辺りに甚大な被害が出るだろう。」


「うえ…マジか!?責任重大すぎんだろ〜」


「それでも僕は勝てると見込んだ。デルタも加わったしな。」


「そうだな。それじゃあ、俺らで勝ちに行くか!!!」


 ガンマの掛け声でパーティーの士気が高まった。

 そのまま順調に進み、火山の火口付近に着いた


「暑っつ〜死にそ〜」


「フェニックスが復活したら、もっと熱くなるんだ。このくらい我慢できないと困る…」


「氷魔法で氷作るから、熱いところ当てといて」


 氷魔法?不思議に思っただろ?氷魔法はこの世にあるが、実際は少し違う。水魔法の延長線上だ。

 まあそんなところだ


「ありがとう〜生き返る〜」


「どういたしまして」


 下まで降りて____


「フェニックスを目覚めさせるぞ?いいか?」


『おう!』


 そうして、アルファがマグマに向かって、攻撃をすると、


 ギィィィィ-----


 鳥に似たような、似てないような、黒板に爪を立てて引っ掻いたような、そんな鳴き声が響いた。


「なんなのよこれ〜」


「クソ、頭が痛くなる。」


 俺はこうなると思い、耳栓を作ってはめ込んでいた。


「しっかりしろ!戦闘が始まるぞ!」


 すると、マグマの沸騰が加速し、中央からサバーンとフェニックスが出て来た


 フェニックスの見た目は俺が思っているのと違った。

 鳥の形は合っているが、まとっている炎の色が青白かった。ものすごく高温の証拠だ。


 俺は、ネロに魔力を込め、アイスソード風にした。


 思考加速も発動させ、感覚を最大限研ぎ澄ませた。

 俺の思考加速は現実で1秒なら、俺の脳内では、6万秒だ。

 フェニックスが何か予備動作をしたので俺はもし何かあった時のために回避行動をした。


 それは、正解だった。いや、回避しか選択肢がなかっただろう


 思考加速で世界がゆっくり見えるのにも関わらず、自転車が突っ込んでくるほどの速さだった。

 思考は加速されても、反応速度は上がるが体も早く動かせるわけではないので、回避が遅れていたら攻撃があたっていたかもしれない。


 フェニックスが俺にもう一度攻撃をしようと、こちらを向いた。


 背後にアルファが攻撃しようとしているのが見える


 それにはフェニックスも気づいているようだった。


 それもそのはず、アルファの剣にはものすごい量の魔力がこもっていたからだ。


 アルファの攻撃を避けるようにフェニックスは空へ飛んだ。

 でも、アルファの攻撃はフェイクのようだ。

 飛んだ先にベータがいる

 完璧な連携だ。


 ベータは目視以外で存在を確認できないほど、完璧な隠密をしていた。

 ただ、ベータの持つ短剣には魔力をが込められていなかった。


 フェニックスは実体を持たないモンスター、故に、物理攻撃が効かないのだ。

 ベータは短剣を振りかぶった…

 フェニックスに短剣が当たる寸前、ベータは何万分の1秒と、ものすごい速さでで魔力を込めた


 そうか!?攻撃が当たる寸前まで存在を隠し、高が当たる確率を極限まで上げたのか!


 必然的に、ベータの攻撃があたり、フェニックスが軽く怯んだ。


 俺はそれを見逃さず、動きを封じる氷魔法と、それを補強する闇魔法の二重詠唱で、フェニックスの動きを封じた。


 ベータはフェニックスの熱さで、持続ダメージを受け、ガンマの元で回復してもらっている。


「アルファ!今だ!」


「ああ、」


 ____北の地の精霊よ、太古(いにしえ)より存在せし、制すことが出来ぬその凍てつく力、どうか我に預けてくれ。その力で奪われた命、我は誰一人として見捨てぬ。

 我は時すら凍てつくその力を制し、美の極点(きょくてん)(いな)らし、其方に見せつけよう____

 ____オフラズダート____


 ネロの刀身が、冷え、硬くなっていくのがわかる。


 俺は固定したフェニックスに対し、何度も切り刻む。

 俺の予想だが、フェニックスは炎として生きれ無くなると、討伐したということになると思っている。


 段々、フェニックスの色が青白い色から赤くなっていく


 トドメは最大の油断…


 だが、その油断に注意を払っても、阻止できないことが起こる…


 ゴゴゴゴゴ……


 その振動で、俺のがフェニックスを拘束した氷魔法が砕かれる


 ……一番恐れていた事態が起こる……


 “火山の噴火だ”


 アルファ、ベータ、ガンマ、俺らは一箇所に集まり、氷魔法や闇魔法、アルファの土魔法で結界を張り、守りの体制に入った。


 幸いにも、フェニックスは弱っているので、結界を破るようなことはしてこなかった。


 しかし、噴火が収まり結界を解くと、今までとは比にならないほどの高温で、濃い魔素があたりを埋め尽くしていた。


 だが、不可解なことが同時に起こった。

 魔素の濃度が下がっているのに対し、あたりの温度が上昇していた。


 まさか……と思い。俺はあたりを見渡す。


 青白い炎…いや、白い紫色の炎が見えた。


 あたりが暗く感じ、フェニックスとの距離がすごく遠く感じられる…


 フェニックスの周りにプラズマが走っている。


 これでは、青白い炎時よりも危険だ。


 皆状況を理解しているのか、冷静に武器を構える。


「紫色の炎は、青白い炎よりも危険だ。

 周りに稲妻が走っているだろ?あれに触れたら死ぬ。近くに存在するだけでも危険な存在だ。

 稲妻はより動きやすい方へ向かってくる、だから近づいただけで必然的に当たってしまう。要点はこの辺だ。遠距離攻撃で地道に青白くなるまで削っていった方が安全だろう。」


 俺は、気をつける点と、これからの戦いの提案をした。


「デルタの言うことが本当なら、遠距離攻撃で地道に削っていった方がいいだろう。それに僕から見てもあれは危険にしか見えない。」


「私も」「俺もだ」


 満場一致のようだ。


 2回戦目が始まろうとしている…

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