98話 戦犯
「さっき言った桜の名のもとってどういう事?」
僕はさっき先生が言った言葉に引っかかった。
「名前に桜がついているからね」
「それって本当なんですか?」
「ああ、本当だ」
「ならあそこの本棚にある名前は誰のですか?」
「……ばれちゃしょうがないか」
そう言うと僕を押し倒した。
「何をするんですか?」
「桜の名のもとって言った理由、教えようとしてるんだ」
すると先生がベッドの横に座った。
「……桜の木の下には死体が埋まってるっていう都市伝説、知っているか?」
「いいえ、知らないです」
「あの桜の木の下にはな……僕の彼女が埋まってるんだ」
「……それって?」
その時、僕の体は逃げろという考え出していたが体が動かなかった。
「僕はね……小説を好んで読んでいるんだよね……それでいつしか人の記憶を本にして読み取りたいなと思ってね……」
その時、僕は走って保健室から出ていった。
(どこか……大人の人が居る場所に……!!)
僕は1年職員室に飛び込んだ、そこには飯田先生がデスク作業をしていた。
「って吉田君!?」
「いいからかくまって!」
「ああ……何かわからないが……わかった」
そして僕は飯田先生の机の下に潜り込んだ、そして保健室の先生が1年職員室に来た。
「ここに生徒いますか?」
「いや、今のところは来ていないね、どうかしましたか?」
「そうですか……フフフ、好奇心は猫を殺すんだ」
そして保健室の先生は帰っていった。
「……何となく逃げてきた理由わかった、だがどうしてあんな狂気的な目をしてるんだ……眼光だけで人を殺してしまいそうな」
「あの人……恋人いましたよね」
「ああ、それがどうした?」
僕は勇気をもって言った。
「桜の木の下にその人の死体が」
「それって小説の話だろう?それかフィクションの話か」
「そう言わず……シャベルは何処にあるんですか?」
「シャベルは園芸用具入れにある、どうするんだ?」
「……木の下を掘ります」
「オイオイオイ、それは大丈夫なのか?」
「だからの先生なんですよ、来たら隠れるので」
「それで、俺は逃げてもいいのか?」
「やばくなったら逃げてください」
「だが死体を見つけてどうするんだ?どうやって通報するんだ?」
「先生の電話でします」
「めちゃくちゃだな」
そして僕と飯田先生はこっそりと桜の木の下に向かった。




