91話 楽しそうな夜
家に帰ってきて最初にしたことはテレビゲームだった。
「まけないよぉー」
「あれ、鈴凛……いが言えてる」
「今日言えるようになったんだー」
「……おめてとう……今日はお赤飯?」
「お赤飯いいじゃん」
どことなく恵さんが鈴凛さんよりうれしがっているのは気のせいだろうか。
「じゃ、始めるよー」
僕たちはテレビゲームを楽しんだ、途中から鈴凛さんとの距離が近くなった気がする。
「ふふふ」
「鈴凛さん、近いと思うよ」
「そう?でも恋人だから、関係ないよね!」
「……そうかな?そうかも」
自問自答をして僕が正しいかを確かめていた。
「ねぇ、どうしたの?」
「いや、何でもない」
「どうして壁にカートを突っ込ませてるの?」
「おっと……どうやってこの状態から戻したらいいんだ?」
「左にスティックを倒して……ってそっち逆走なのか!?」
こんな感じに鈴凛さんとアホをしています。そして夕飯を食べ、風呂に入るとき、鈴凛さんも一緒に入ると言いだすので僕は頑なに阻止をした。
(外で物凄くガリガリと鳴ってる……鈴凛さんが風呂場のドアを引掻いてる……)
どうしてここまで一緒に風呂を入りたがるのかがわからない。どうしてなのだろう?
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