90話 インテリな彼女
翌日、天王寺に来た僕と鈴凛さんはゲームセンターに向かった。
「ねぇねぇ」
「どうしたんだ?」
「発音、昨日幸君が寝たぁとに練習してた」
「そうなの?なら言ってみて」
「あ……いう……えお」
「……キチンと言えてるぞ」
「そうなの?」
「そうだよ!!!もう一度言ってみてよ」
「らりるれろ!」
「それ永遠の二番手のいじり文句や」
「あいうえお!」
どうやら鈴凛さんはあいうえおとキチンと言えるようになったらしい。
「良かったじゃん、しっかり言えるようになって」
「えへへぇ」
ゲームセンターで遊んだ後、一階下の本屋を見に行った。
「ここの本屋、広いんだね」
「そうだね、家よりひろーい」
「そりゃ家より狭かったら店終わってるぞ」
鈴凛さんは今読みたい本をチョイスし、買った、僕は資格の本を買った。
「それって?」
「パソコンの資格の本だよ、取ろうかなって思ってて」
「いいじゃんか、がんばれー」
お目当ての本を買った鈴凛さんはウキウキだった、そして次に向かった場所は自販機だった。
「飲み物、飲みたいなぁ~」
僕と鈴凛さんは同じ炭酸ジュースを買い、一緒のタイミングで飲んだ。
「ぐびっと!ぐびっと!」
鈴凛さんはとてつもなく楽しそうにしていた、僕も楽しんでいた。
「遊び疲れたし、かえろー」
「家で何をするんだ?」
「もちろん……テレビゲームでしょ!」
「わかった」
今だけは子供に戻っても罰は当たらないだろうと思いつつも、これでいいのかと思っていた。
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