87話 一日ぶりの家
学校で解散し、僕と鈴凛さんは家に帰ってきた。
「ただいま~」
「ただま!」
「おかえり~ってどうしたの二人とも」
鈴凛さんは僕の腕をぎゅっと体に押さえつけていた。
「ぃや、なんでもなぃよ」
「そうなの?やけに愛が爆発してるような気がするんだけど」
「気のせぃだよ」
僕は部屋に入り、荷解きをした。
(しかし、本当に楽しい一泊移住だったな……飯田先生は泣いて池口春野君は成敗されたしでめでたしめでたしってところかな)
そう考えているとなんだか涙が出てきた。
「飯田先生、本当につらかったんだなぁ」
それを見ていた鈴凛さんはそっと僕の部屋に入ってきた。
「ねぇ、ぃま暇なの?」
「暇だけど、どうしたんだ?」
「……好き」
そう言ってきたと思ったら僕の腹に顔を埋めた。
「好き好き好き好き」
「急にどうしたんだよ」
「だから好き」
「……恵さぁぁん!!!」
僕はいつもの鈴凛さんに戻ったと恵さんに報告しに行った。
「良かったじゃないのよ、いつものの鈴凛に戻ったんだったら」
「良くないよ!?いつもののヤンデレ気質になってるんだって」
「ヤンデレも一つの愛のカタチ、それでいいでしょ?」
「そうだけどさ……ほら、何ていうか……」
「ほら、後ろに立ってるよ」
僕は後ろを振り向いた、鈴凛さんは僕を凝視していた。
「ど……どうしたんだ?そんな目つきをして」
「ごめんね、癒着していて」
「……急に人変わるね」
「鈴凛はこういう時に真面目になるからね……」
そして僕は疲れたのでベッドで眠ることにした。
(しかし、鈴凛さんの猛アプローチが凄かったな……付き合ってみたいな)
そして僕はとある決意を決めた。
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