82話 山登り
宿泊場所に着き、諸々挨拶を済ませた後、山に登ると言う行程があった。
「山って……ここも十分に山なんだけどな」
「そうだけどさ、登山するのってあーし初めてなんだよね」
後ろから鈴凛さんが唸る声が聞こえてくる、どうしてこう誤解されるんだ!?
「あのね、鈴凛さん、一緒に登ろうか」
「ぃぃけど、その女もぃっ緒?」
「あーしも一緒、もしかして嫌?」
「ぃやじゃなぃ、だけど気に食わなぃんだ」
「まぁいいじゃあないか、しゅっぱーつ!」
僕たち3人は山を登り始めた、鈴凛さんはずっと僕と風月さんの距離を観ながら歩いている、束縛癖があると言っていたが……ここにまで出てくるとは。
「ねぇ、鈴凛さん?」
「どうしたの?」
「もっと景色を見て楽しもうよ」
「景色……きれぃだね」
「そうだね」
そして鈴凛さんに景色を見せながら山を登って行き、頂上にたどり着いた時にはもうすでに何組かは山を登り終わっていた。
「速いね……どうしてそんな速いの?」
「それはね、走りながら登ったんだ」
「それ景色見えて無くないか」
「もちろん見えないさ、だから頂上で見えなかった景色を見ようとしてたんだ」
「本当にお前って前向きだな」
そして全部のグループが頂上に着くまで僕たち3人はお茶を飲んでいた。
「ほら、写真撮影するぞ~」
担任が撮影しに来た、風月さんは鈴凛さんの体をこっそりと押し、僕と鈴凛さんの体がくっついた。
「……ラブラブだなぁ~」
そう言っている先生の顔には涙が浮かんでいた。
「どうして泣いてるんです?」
「いやだってさ……独身だからさ……いいなぁって」
ただ単に悔しいだけのようだった。そして全グループが到着し、帰りはロープウェーで帰ることになった。
「帰りは楽なのね」
「そうだな、あーしは思った、行きも使わせろやゴラァ!!!」
そして無事に下山し、宿泊場所に向かっただが男女で部屋が分かれていて僕の部屋は4人部屋だった。
「荷物はここに置けばいいのかな」
僕は荷物を置き、自由時間を楽しんだ。
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