81話 一泊移住
一週間後、僕は忘れていた一泊移住の用意をギリギリに終わらせた。
「ってどうして一泊移住の日程忘れてたのよ」
「いやだって……もう」
僕は言い訳をぐっと喉の奥に押し込めた、恵さんは知っていながらも黙っていたそう、だが1日前になると焦ったのか恵さんが大丈夫?一泊移住大丈夫?って呟いていたのだ。
「だぃじょば」
「はいはい、なら出発するよ」
そして車を出発してもらい、学校に向かった。
「さて、帰ったら……肩たたきしてもらおうかな」
「いいけどさ……はぁ~」
「ぃぃよ」
話しながら車を走らせていた、そして学校に着くと僕と鈴凛さんを降ろして帰っていった。
「さて、集合場所に向かうかぁ」
「おー」
集合場所に向かうともうすでに人がポツポツと居た。
「さて、座る場所はここだっけ」
「だね」
僕は指定された位置に座った、暇なので風月さんにRUINを送った。
{いつ学校に来るの?}
{今行ってるんだって!!!}
どうやら風月さんは急いでこっちに来ているようだ。そして時間になり、みんながバスに乗り込んでいくと鈴凛さんがバスの上にある角に頭をぶつけた。
「いてっ」
周りから笑い声が聞こえる中、風月さんはその笑い声を止めた。
「おい、ダチを笑うんじゃねぇ」
それに風月さんの元カレが反応した。
「おい、いつ仲良くなったんだ?」
「お前にいう内容はない」
そういって軽くあしらった、そしてバスが出発し、バスの中でレクリエーションが始まった。
「さて、だれか歌う人いるか!!!」
その声に反応する人はいない、悲しそうにしている一泊移住委員を見た先生が勢いよく手を挙げた。
「ならお願いします!!」
そして先生は30年前の曲を歌い始め、周りの空気が冷めていった。
「あ……ああ、時が止まったような感じだぜ」
そうして静かにバスがスピードを上げた。その後、歌う人はいなかった……
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