7話 わ゛か゛り゛ま゛せ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!゛!゛
そして授業が始まり、1時間目は数学Ⅰだ。
「さて、プリント配るぞー」
授業プリントが配られた、そこには挨拶とか先生の名前とかが書いてあった。
「ノートは次から用意しておけよ、じゃ、今回使う授業プリントを配るぞー」
そして配られた内容は簡単な内容だった。
「さて、この問題、当てるからな~……じゃぁ、南条神楽!前に出てこーい」
当てられたら前に出てくるのか……
「はい、答えれて当然だよな、賢そうだし」
「むむっ……」
南条さんは黒板を見続ける事1分……
「わ゛か゛り゛ま゛せ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!゛!゛」
「そうかそうか、だけどそんな大声で言わないでね」
「なら主席君……は目が見えないのか、なら秋口!」
「どうして俺なんだよ!?……えっと~」
そうして授業が始まっていった、そしていつの間にか時間が過ぎていた。
「今日の数学Ⅰはここまで、解散!」
そして休み時間になった、休み時間になったと同時に六車くんが入ってきた。
「よう、主席君、調子はどうだ?」
「六車くん、集中してたら時間が短くなったんだよね」
「集中できるっていいよなぁ~」
「そういえば、六車くんってここの高校によく入れたね」
「親にも不思議って言われたんだよなぁ~」
「そうなんだ……」
「だけどバカって自覚してるからよぉ、それが心の保養になったと思うなぁ」
「そっか……」
そうして僕は授業に集中をしていって、あっという間に6時間目になった。
「これは……LHRか……つまんない」
先生が話し出した。
「さて、委員会とかを決めていきたいなと思うが、みんな……疲れすぎじゃないか!?」
「だってぇ……体育とか……あってぇ……疲れたよぉ……」
「そうだな、今日はお疲れだな」
「だから早く帰らせて~」
「早めに終わらせるよ、そして学級委員に立候補するのは誰だ?」
その声に手を挙げたのは鈴凛さんと鈴凛さんを虐めてる人だ。
「おっと、定員は1人だがな……どうする?」
「じゃんけんで決めようよ」
そう言う人はちょっと態度がムカついた。
「それにこいつ、耳が聞こえないってね、人の意見を聞くのに、耳が聞こえないとなるとねぇ……」
「そうだが、やりたいと言っているんだ、選挙で決めるか?」
「いいよ、どうせ、私は勝てるんだから」
そして選挙が始まった。
「私はねぇ、とりあえず過ごしやすい学校を作る、以上!」
いじめっ子は簡潔にやることを言った。そして鈴凛さんが話し始めた。
「とぅひょぅ、ぉねがぃします」
この一文だけだった。これだけで勝負するのはちょっと勝つ気が無いと思う。
「はい、ありがとう、聞いた通り、鈴凛さんは母音が発音しにくい、だけど言ってくれた、ありがとう」
そうして投票をしていった。いじめっ子は高笑いをしていた。
「さて、机に突っ伏せーの、風月さんが学級委員に適している人、手をあげて」
僕は手をあげなかった。いじめをする人なのだ、ロクなことをしないだろう。
「鈴凛さんが学級委員に適している人、手をあげて」
僕は手を挙げた、そして結果発表、7対13で鈴凛さんが学級委員になった。
「どうして私を当選させてくれないのよ!?」
「どうしてかは自分の心に手を当てて考えてみろ」
そうして他の委員を決めていった、そして帰る時、鈴凛さんと一緒にいた。
「……聞こえないんだっけ」
僕は紙に伝えることを書いて行った。
「おめでとう」
「ぁりがとぅ……ぅれしぃ」
後ろから誰かが来た。
「うっす、主席君、ここに居たか……横にいるお嬢さんは誰だ?別嬪だなぁ」
「行先が一緒の人だ、気にしないで」
「そうなのかぁ?仲いいように見えるけどなぁ」
「そういう六車くんはこの電車に乗るの?」
「そうそう、主席君に勉強を教えてもらおうってな」
「そうか、なら来てもいいよ」
そうして電車が来たので乗り込んだ。
「さて、乗り継ぎもあるから言っておく、加茂駅で乗り換えで関西本線に、そして月ケ瀬口駅で降りるんだ」
「確かそこの駅は南山城村……京都から来てるのか!?」
「そうだけど、何か?」
「ありゃ~、そうだったかぁ~抹茶出るか?」
「分からないけど……サービスエリアにあるんじゃない?」
「じゃ帰りに行ってみるか」
そうして僕はゆったりと電車の旅を楽しんだ。
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