78話 過去の(贖)罪
僕は風月さんを追って信号が赤の横断歩道にたどり着いた。
「……風月さん……追いつきましたよ……ってここは……」
「覚えていたんだ……あいつが……幸君の事を押した場所を」
すると僕が突き飛ばされた時に立っていた場所に風月さんが立った。
「ごめんね」
すると風月さんは後ろに飛んだ。
「そんなの、もう許してるんだ」
僕は持っていた飲み物を落とし、風月さんの手を引っ張っていた。車の急ブレーキの音が聞こえてきていた。
「……どうして……助けたの?」
「だってもうそのことは過去の事なんだ、謝ろうとしてくれただけでいいんだ」
「でも……でもでも……あの時、どうして体が動かなかったんだって……ずっと思ってたんだ」
「でも僕と再び会ってくれた、それだけで十分……十分なんだよ」
周りがざわつきだしているが、僕と風月さんは泣いていた。
「……もう…………行こうか」
「うん……でも飲み物が……」
「ごめん、落としちゃったんだ、僕がおごるからさ」
「いいや、いいんだよ」
そして僕は風月さんととりあえず仲直りをした、だがまさか突き飛ばした人の中に風月さんが居たんだってね……驚いたよ。
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