76話 月と二人
家に帰ることにはもう日は落ちていた。
(月が綺麗だな……山奥だからなのかな……星も綺麗に見えるし、ここに住んでて良かったな)
「星、きれぃだよ!」
「そうだね」
「どうして星はキラキラかがやぃてるんだっけ?」
「それはね、核融合反応が起きてるからなんだよね」
「へぇ~そーなんだー物凄く難しそうだね」
「そういう話は後に、早く家に入ろう」
「……月がきれぃだね」
「そうだね……」
「……もうじらすのはいいし、付き合ぃたぃな」
「それってプロポーズか?」
「フフフ、なぃしょ!」
「内緒かぁ~ならわからないなぁ~」
「そんなぁ~」
そんな会話をこっそりとみていた人がいた。
「……ちがぁう!!!違う違う違う!!!」
「げっ!?恵さん!?」
「帰りが遅いと思ったら、こんなところにいて!もうご飯作ったぞ!!!」
「さっきまでの事聴いてたの!?」
「そうだ!もうキスしちゃいな!!!」
「ママ、おおごぇでぃわなぃで」
「ごめん」
そしてご飯を食べるために家の中に入って行った、だがキスを強要するって、どういう人なんだ……?ますます怖くなってきたな……
「いただきます」
「ぃただきます」
「はーい、それでね、聞きたいんだけど、どう思ってるの?」
「……鈴凛さんの事ですか?」
「そうそう、耳打ちでもいいから」
「あなたの突っ込むべき領域じゃないですよ」
僕は正論をぶつけた。
「がっ……」
恵さんは動かなくなった。
「さて、食べるか」
僕と鈴凛さんは黙々とご飯を食べていった。そして何事もなかったように二人でベッドに眠った。
「今日、疲れたねぇ」
「そうだな、まるで振り回されたような気がした。
「……付き合ぃたぃ」
「またそれ言ってる、思えてたらね」
こう言っているが僕も付き合いたいと思っている、だけど言い出せないでいる。
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