74話 女番長の風格
男たちを黙らせた後、猛獣が出すようなオーラでこっちに戻ってきた。
(風月さんこわぁ……怒らせないとこ)
そして黙って椅子に座った後、鈴凛さんがアイスを渡した。
「…………あまぁ」
さっきまでの怖さと今の可愛さの温度差に僕はくしゃみをしてしまった。
「どしたー?風邪か―?」
「いや……風月さんのあのオーラの後にあまぁは反則じゃない!?」
「そう?」
「風月さんのあの怒った後にこの声はそうなるよ、仕方ないよ幸君」
「南条さんもそう思います!?」
「幸君も思ってたの!?いえーい」
僕は南条さんと気が合い、ハイタッチをした。
「しかし、あのオーラは何だったんだよ……」
「多分あの二人組のうち一人は漏らしてる」
「風月さん……見たんですか?」
「見た、というかどんどん濡れていってたな」
そして僕たちはアイスを食べ終え、歩道橋の上を歩いていると明らかにヤンキーがひょろそうな僕を狙ってきた。
「おい、こっちに来いや」
「えっ、なんですか?」
僕は腕を引っ張られそうになった、すると鈴凛さんが止めてくれた。
「やめてくださぃ!」
「なんだこの子供は……ゴラァ!!」
「ひにゃ!?」
鈴凛さんは驚いて花壇に顔から突っ込み、騒ぎが大きくなっていった。
「おいあーしの連れなんだが?あん?」
「なんだこのアマ、テメェらやっちまえ!」
明らかにチンピラな奴が風月さんに襲い掛かってきた、すると冷静に風月さんがチンピラの股の下を狙った。
「ここは歩道橋だ、分かってるよなぁ!?」
すると風月さんはチンピラを歩道橋の上から落とした。
「ごあぁ」
チンピラはたまたま通ってきた車のアンテナに刺さり、とてつもなく面白い声を出した。
「さて……逃げるかタマを潰されるか……選びな」
「す……スマセンでした~!!」
「……ふぅ、落とした奴は一生子供が出来ねーだろうな」
そして風月さんは花壇に盛大に突っ込んだ鈴凛さんを助けに行った。その後ろ姿はまるでドラマで見た女番長のようだった。というか鈴凛さんはどうして花壇を頭から突っ込んだんだ!?
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