70話 ダブルベッド
恵さんがなぜか二階に突然上がった。
「……どうしたんだろう」
「ごめんねぇ」
「いいんだよ……って物音が凄いな」
二階に上がると恵さんがベッドを必死に僕の部屋に担ぎ込んでいた。
「どうしたの!?」
「恋人と言えば……ダブルベッドじゃないの!?」
「そうなの!?」
「そうだよ!」
どうやら変なスイッチを押してしまったようだ。
「……ねぇ……鈴凛さんと結婚するって一言も言ってないんだけど」
「でも僕が支えるって言ったもんね、それってもうプロポーズの言葉じゃないの?」
「ぐぬぬ……そうだけどもぉ……」
「じゃ、頑張ってねー」
そう言ってベッドの運搬作業を続けていった、もう恵さん怖い!そして僕は一階に降りた。
「ねぇ、恵さんが僕の部屋で寝ろってさ」
「……そうなの?」
「そうだよ……どう思ってるの?」
「べつにぃぃかなって」
「別にいいんだ……」
そして恵さんの粋な計らい?でダブルベッドにさせられた、僕は反対してるけどあんなことを言ったんだ、男に二言は無いんだよな……つらい。そしてご飯を食べ、ベッドに入った。
(なんだか落ち着かないな……)
「うへへ……ダブルベッドだぁ」
鈴凛さんは僕にすり寄ってきていた。
「もう……僕は横むいて寝ますよ」
「やーの、むきぁって」
そう言う攻防が1時間続き、僕と鈴凛さんは疲れ果て、眠った。
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