69話 距離
電話を切り、後ろを向くとすごい形相で鈴凛さんが立っていた。
「ど……どうしたの?」
「聞ぃてたよ、どうして他のぉんなと話をしてたの?」
「風月さんに今日の事をどうしてかと問い詰めてたんだ」
「そう、でもだぃじょうぶ、私が守る」
すると僕をぎゅっと抱きしめた。
「鈴凛、ちょっと話があるんだ」
「……わかった」
鈴凛さんは恵さんに連れられて僕の目が届かない場所に向かった。
「……鈴凛さん……いったいどうしたんだろう」
数十分後、鈴凛さんは何故か謝ってきた。
「さっきのはごめん……」
「急にどうしたんだよ」
それに対し、恵さんは答えを言ってくれた。
「鈴凛はな……なぜか恋人に異常に執着する癖を持ってるんだ、鈴凛からいじめられて引きこもりになった話、覚えているか?」
「覚えてます、物を隠されたり嫌な目で見られるからって」
「それもあるんだけど、第一の理由としては……中学の時に幸君と鈴凛を出会わせると……監禁しちゃうと危惧したんだよ、当然悪いと思ってるよ、だけどそうするしかなかったんだよ」
恵さんは涙を流しながらそう言った。
「大丈夫ですよ、恵さん。鈴凛さんは僕が支えるので」
「ありがと…………ゑ?」
「だから支えるって」
「……と言う事は……まさか!?」
僕は失言をしてしまって思わず口を抑えた。
「ふふふ……そういう事なら……」
鈴凛さんは……物凄く僕の腕をスリスリしていたぁ!?!?
「にゃぱぱ……」
僕はこの場をどうにかして切り抜けようと頭を巡らせていた。だがなぜか答えが導き出せなかった!
(本当にどうすんだこれ……)
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