52話 危機一髪
乗換駅に着き、僕は鈴凛さんを起こした。
「んぁ……もうのりかぇ?」
「そうだね、じゃ、行こうか」
「……ぃこ」
僕と鈴凛さんは電車を乗り換え、ホームで待っていると鈴凛さんが急に前に歩き出し、線路に落ちようとしていた。
「おっと、どうしたの?」
「……ぁぶなぃ」
鈴凛さんは後ろに歩いてくれたから線路に落ちずに済んだけど……どうしたんだろう。
「あれ、耳についてる補聴器は何処にいったのかな」
辺りを見渡しても補聴器はなかった。
「……まさか、寝ているときに落とした?」
僕はさっきまで乗っていた電車を探したがもう出発していた。
「……どうしようか」
「どしたのー?」
「そうだ、スマホのメモでなんとか伝えられるかな」
僕はスマホのメモにこんなことを打ち込んだ。
{補聴器何処で無くしたの?}
「ぁー、寝てるときかな」
「そうだったかぁ~」
僕はどうしようか恵さんに電話で聞いた。
「……電話出てくれなかったらどうしよ」
恵さんに電話した、すると1コールでつながった。
「どちたのー?」
「鈴凛さんと同じ受け答えするんですね、補聴器無くしたんですけど、どうしたらいいと思う?」
「補聴器無くしちゃったかぁ~まぁ、仕方ない、帰ってきて、替えの補聴器あるからそんなしょぼんってするなよ」
そうして僕と鈴凛さんは来た電車に乗り込んだ。
「電車だから電話切るね」
僕は電話を切った。そして電車はゆっくりと家の最寄り駅に向かって行った。
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