50話 やることリストの内容
僕は悩みに悩んだ結果、書いたのは1行だけだった。
「どれどれ見せてみろ……」
恵さんはノートをじろっと見た、その感想は……言うまでもない。
「みじかっ!?!?」
「それしか思いつかなかったんだよ」
「そうか……恋人を作るとかないのか!?」
「いいや、まだ考える時間じゃあないんだ……恋ってのはふと舞い降りてくるものって思ってるから」
「へぇ……そうなんだぁ~」
恵さんはニヤッとした様子でこんなことを言った。だが僕は先に言いそうなことを言った。
「次に恵さんが言う言葉は「なら鈴凛さんとデートしろ」と言う!」
「なら鈴凛とデートしろ!!!はっ!?」
「そんな事、予測できるよ、それに、一緒に暮らしていたら……好きになるってものよ」
僕は鈴凛さんの好意にちょっとずつわかってきていた。だが言い出すタイミングが悪すぎるせいで大体邪魔されている。
「そうか、ならそのことをやることリストに書けぇ~~~」
「いやだもーん」
僕は必死に抵抗していたが恵さんに後ろから押され、押し倒された。
「えへへ、押し倒しちゃった」
「ふんぬぅぅぅ!!!」
僕は必死の抵抗を見せたが、恵さんにノートを取られ、勝手に書かれた。
「ほら、これでやることが二つに増えちゃったよ~?」
「このぉ~」
「ヒャヒャヒャヒャ」
笑いながら恵さんは下に降りていった。追いかけるのは負けたと思うので追わなかった。
「しかし、デートか……マジでどうしよ」
(度胸が無いと言うか……根性が無いと言うか……なんだろうな……この無気力感は……)
そして僕は書かれた内容を二度三度……いや、数十度見返し、ため息をついた。
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