43話 かんぱぃ!!
浮き輪を人数分膨らませた後、僕たちは海に向かって走っていった。
「行っくぞーー!!」
「ぉー」
鈴凛さんは浮き輪を投げ、そのまま海に入って行った。
「うおーーーー……お?」
奥の方でどこかで見たサーファーがいた……まさか……?
「六車くんじゃないよね……?」
あの体つき、それに幸君と言っている……まさかのまさかな……
「幸君だー!!!ってドバァァァァイ!?」
僕の名前を言った瞬間、サーフボードがひっくり返った。
「……何もなかった、うん、何も」
だが六車くんはこっちに向かってきていた。
「よぉ、幸君も今日ここに来たのか?」
「そうだね、六車くんはどうしてここに?」
「サーフィンを楽しんでるんだ、せっかくの夏休みだからな、おっと、鈴凛さんいるじゃんか、それに南条さん……南条さんの水着ちょっとハレンチじゃないか?」
「いいや、気合を入れてアレらしい」
「ほーん、それで、幸君はラッシュガードを着てるのか、肌が弱いのか?」
「いいや、裸を見られたくないからね……六車くんは海パン一丁なのね」
「男は黙って海パン一丁ッ!!!ってね」
そんなことを言っていたらビーチボールが僕の顔に当たった。
「ほら幸くんもやろうよ!」
「はいはい、どっせい!」
僕はビーチボールを南条さんに向けて投げた。
「楽しそうだな、ザ・夏だな」
「そうだね……海に入ろうかな」
僕は海に入って行った、冷たいと感じた。
「海の水しょっぱい」
僕は泳ぎ始めた、すると鈴凛さんが僕の上に乗ってきた。
「きゅうけぃきゅうけぃ」
「どうして僕の上に乗るんだよぉ」
そんな事もあった、そして海で過ごす事数時間、南条さんの母親だコーラを買ってきてくれていた。
「じゃ、この集まりに対して、乾杯!!」
「乾杯!!!」
「かんぱぃ」
そうして絆を深めていった。鈴凛さんはちらちらとこっちを見てきていたが、どうやら僕が泳いでいるときに乗るのが楽しかったようだった。
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