41話 海に行くまでの道中
翌日、鈴凛さんがモーニングコールを仕掛けてきた。
「どうして僕の上に乗ってるの?」
「だって、今日、海にぃくんだよ!」
「そうだけどさ……どうして僕の上に四つん這いで居るんだ?」
「だって……ドキドキしちゃうから……」
「あーもう、早く着替えていこうか」
「はーぃ」
鈴凛さんはちょっとぶー垂れていた。そして僕は水着に帰りの服、そしてタオルとか諸々をカバンに詰め込み、着替えた。
(しかし、海なんていったことあったか……?)
その時、家の下がちょっと騒がしくなった。
「鈴凛さーん!幸くーん!」
(この声、南条さんだな……でも車の音がするんだよな……)
僕はカバンを持って下に降り、玄関のドアを開けた。
「あれ~?幸くんだ」
「僕の事を呼んでたでしょ……ってその車、何?」
「あー、見た事ない?ミニバンよ」
「ものすごいビックだね……」
「そうでしょー」
そうして僕は車に乗り込み、鈴凛さんが出てくるまで待った。
「そういえばさー、マミーが運転してくれるんだってさー」
「はいはい、一応服の会社の社長の娘なんだから品は保ってよね」
「はーい、マミー」
そう言っている間にも鈴凛さんが家から出てきた。だがドアが開かないから窓にべったりとくっついていた。
「……ドアを開けてあげなさい」
「はーい、鈴凛さんはここの席ね」
僕は鈴凛さんと南条さんに挟まれるような感じで座った。そして海に着くまで話をしていた。
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