115話 ボカシを入れてもはっきりと見える
僕は眼鏡をすっと外した。
(やっぱりぼやけたままだ……だけど一つだけはっきりと見える気がする)
鈴凛さんだけは少しだけくっきりと見えるような気がする。
「どうしたの?幸くん」
「いや……何でもない」
僕はすっと眼鏡をつけた、この方がくっきりと鈴凛さんを見れる。
「ねぇ、今日のご飯何だろうね」
「焼いた肉と味噌汁、後は何だろう」
僕たちはあと一品を予想しあっていた。
「肉に合う食べ物は白米」
「白米は普通に出るでしょ、野菜かなぁ」
「サラダ?」
「そうだと思うね」
そして僕たちは下に降りていった、すると味噌汁に焼き肉、サラダが机に配膳されていた。
「わー!」
「これはチシャ菜ね、焼き肉に巻いて食べると絶品なんだよね」
僕たちは食卓を囲み、ご飯を食べ始めた。
「そういえばもらった100万どうするの?」
「僕は貯金かな、使う場面があったら使うで」
「幸くんは堅実だねぇ、鈴凛はどうなの?」
「幸くんが好きそうな物全部買う!」
「それじゃ100万では足りないぞ~貯金しろ~」
「はーい」
鈴凛さんはちょっとだけ頬をぷくーとさせながら言った。
「それでさ、南条さんの家で何があったの?」
「それはね……言えない!」
「どうしたのよ~恥ずかしいの?」
「確かに言いにくいね……金か愛かって聴いてたもん」
「うーん、元カレと同じ考えを持ってるんだね……あいつは金を選んだけど」
そうして僕たちは楽しそうにご飯を食べ、そしてゆっくりと解散していった。
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