107話 豪勢
そして時は流れ休みの日、僕と鈴凛さんは南条さんの家に招待された。
「南条さんの家はどんな感じなのかな……」
「わからないね」
「僕の予想は物凄く豪華な家だと思う」
「どうして?」
「だって南条さん金持ちだもん、この前抹茶アイスを食べてた時の話を聞いてそう思わざるを得ないよぉ」
「そうかもしれないね」
すると家の前にエルファードがやってきた。
「やぁ、待った?」
「迎えに来てくれるなんて……ありがとう」
「わぁ……豪華だ」
車の中はもはや庶民をへこませるほどには十分だった。
「これって本革?」
「そうだけど?」
「そんな当たりまえに言われると困るなぁ~」
「どうして?」
「だって……いやいうのはやめておこ」
そして車が走り出し、山奥に入って行った。
「しかしねぇ、この山奥に豪邸なんてあるの?」
「あるんだよねぇ」
車を走らせること数十分、車が止まった場所は……もはや庶民の家が小さく見えるほどに大きい家だった。
「ぬおぉぉぉ」
その豪勢さに僕はアホになった。
「マッチャアイスナンコブンカナ」
「召使いは足りてます?」
鈴凛さんは黒服の人に言っていた、召使いは足りてるだろうけどさ。
「さぁ、この中に入ってよ」
僕たちは建物の中に入って行った、床は大理石のタイル張り、そして南条さんの母親がいた。
「あら、友達?」
「そうだよぉ」
「いらっしゃい」
そう微笑みながら言ってくれた。
「この家って物凄く物凄いですね」
「鈴凛さん質問の意味が分からないぞ」
「そうでしょ」
そして僕たちは南条さんの部屋に入って行った、するとその部屋はまるで豪邸の中にいると忘れるような平凡さだった。
「私の部屋はまるで一軒家みたいでしょ」
「そうだけどさ……」
「これからいう内容はどうして豪華にしなかったでしょ?」
「そう言おうとしてたんだ」
「それはね、自分の部屋だけは豪華じゃなくてもいいかなって思ったんだ」
「そうなんだ……」
「だから妙に落ち着くでしょ?」
「そうだね……」
鈴凛さんは人の家と忘れくつろいでいた。
「鈴凛さん……ここ南条さんの家だよ?」
「いいのよ、くつろいでもらって」
「……ならお言葉に甘える」
僕は床に座った、カーペットはもはやモフモフの中のモフモフだった。
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