106話 寒いのにアイス
僕たち3人は近所の道の駅に向かって移動を始め、数時間後にたどり着いた。
「さてと、アイスを買いたいけどね」
「今の気温見てそう言ってるの?」
今日は異様に気温が低くなっていた。
「だってさ、今アイスを食べれば寒さなんてへっちゃらなんだよ?」
「行ってる意味が分からないんだけど」
「まぁまぁ、頼むんだったら頼もうよ」
そして僕たちは季節外れのアイスを頼んだ。
「しかしねぇ、標高が高いから寒いよね」
「だからなんでアイスを頼んだ」
「いいじゃないのよ、私のおごりなんだから」
アイスの代金は南条さんがおごってくれた。お金持ちだなぁ。
「そういえば南条さんってどういう家なの?」
「うーん、車はホヨタのエルファードとエンボルギーニの車があるね」
「……え~」
(物凄く金持ちじゃないかぁ~)
そしてアイスを持ってきたが、南条さんが金持ちで僕たちはちょっとだけ引いていた。
「どうして引いてるの?」
「だってエンボルギーニを持ってるんだよ?」
「たしか一番低い価格で2000万だよ?」
「そんなぐらい、安いね」
(えーと、今言ってはいけないラインを踏み越えたよー大丈夫かー?)
「それでお父様は会社の社長、そしてお母様は福祉の会社の社長なんだよ」
(物凄くエリート家系だぁ……)
もはや存在だけで庶民をへこませているのだが……
「まぁ、今は普通の女の子っていう感じなの」
「育ちがいいんだね」
「そう?これぐらい普通なんだけど」
そして話をしていると豪華な車が入ってきた。
「……あれ、今日GPSつけてたから来ちゃったのね」
すると黒服の人が車の中から出てきた。
「ちょっと車の中で待機しててもらえない?」
「この方たちは友達ですか?」
「そうなのよね~だから車待機で」
「分かりました」
そして黒服の人は車に乗り込み、スマホを触りだした。
「とても堅苦しいのね、苦労してることない?」
「無いけど、どうしたの?」
「……もはや存在だけでへこませてくるねぇ」
「そんな私が酷いことを言った?」
「いいや、庶民だから……」
僕は今後南条さんをまともな目で見れないような気がする。
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