104話 どうかしら?
放課後、僕たちは天王寺にあるショッピングモールに向かった。
「ねぇねぇ、この服いいよね?」
そう南条さんが見せびらかすと鈴凛さんがそのことを一蹴した。
「いやあってるのか知らないけど」
「……幸くん、鈴凛さんあんな冷たかったっけ?」
「いいや、冷たくなかった気がする」
「だよね……何かあった?」
「付き合ってるんだ」
「……えっ」
その言葉に南条さんは絶句した。
「夏休み中に告白を受けてね」
「マジで!?」
「ここショッピングモールだ、周りの人に知られたら……」
「ああ、そうか。ひとまずおめでとうと言っておこうかな」
そして僕は鈴凛さんが試着室に入った時を見計らって南条さんに声をかけた。
「ねぇ、鈴凛さんの事について、聞きたいんだけど」
「うーん、ああ見えて空回りをしている可能性があるからね……気を付けてあげてね」
「分かった、とりあえず気を付けるよ」
そして鈴凛さんが試着室から出てきて、最初の服はシャツ一枚で都会のチーマーが着ているような服だった。
「その服、なんか半グレと間違えられそうだぞ」
「そうなの?」
そして鈴凛さんが次に着てきたもの、それはノースリーブでサイズはピチピチ、まるで胸を強調している様子だった。
「うーん、どうしてその服にしたんだ?」
「見てほしいから!!!いや、見て!!!」
「気に入ってるんだったらそれでもいいんだけどさ……」
そして僕も服を選び始めた、横で南条さんと鈴凛さんが和気あいあいと話をしていた。
「ねぇ、この服どうかしら?」
「うーん、もっと華やかにした方がいいよ」
どうやら南条さんも着替えているようだ。見れないのが残念だが。
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