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プロローグ

僕は弱視だ。生まれつきで弱視なんだ。小学校の頃、僕は眼鏡を着けていた、みんなからはハリーポッターだと言われる日々、そんな言葉が耐えられなくなった僕はいつしか眼鏡を外して学校に行っていた。登校しているときに一つだけ信号を渡らないといけないのだ、だけれど青になっても音はならない、だからぼんやりと青い光が見えた時、僕は信号を渡っている。そしてとある日、僕は学校に向かっていた。今日はプール解放デーなのだ。そして信号待ちをしている時、誰かが後ろから押してきた。

「うわっ!?」

後ろからは女子たちの笑い声が聞こえてくる、そしてたまたま通りかかったピンクの軽自動車にぶつかった、その時、僕の体は宙に浮いていた。その時の光は赤色だった。そして意識を失ったんだ。そして次に目覚めたのは事故から1週間後の8月15日だった。そばには知らない人が僕の手を握って座っていた。

「……あなたは……?」

「ぁ……目が覚めた……」

知らない人は僕が動いたことに少しだけ驚いていた。

「ちょっとまってね……お医者さぁぁぁん!!!!」

通路に向かってお医者さんと叫んでいた、この人、変な人だ。

「どうしたんですか、ここは病院なので大きな声はやめてください」

「コココココココ」

「そうですね、起き上がりましたか……」

そうしてお医者さんが僕に向かって話し始めた。

「僕はなんて言うのかな」

そのお医者さんは物凄く優しそうだった。

「吉田幸です……」

「吉田君ね、宙に飛んだ時の事、覚えてる?」

「……わからない」

「お母さん、恐らくこの子は精神的ストレスによる解離性健忘と考えられます。無理に記憶を思い出させないようにしてください」

「一応……私、この子の母親じゃないんですよね」

「いやでもこの……」

「この子を事故に遭わせてしまった張本人です」

「そ……そうですか、それじゃ……この子の両親は?」

「傷物だからいらないと言ってましたね」

「これはちょっとややこしくなったな……少し上の者に行ってきます」

そう言ってお医者さんは外に出ていった。

「……ごめんね、こんな目に遭わせて」

「本当はプールに行くつもりだったんだ……だけど……どうして……」

僕は頬を濡らしていた、知らない人はその涙を拭いてくれた。

「ごめん……では済まされないけど、私は見てたんだ、あなたの後ろを押した女の子を」

その時、頭が痛くなった。

「痛い……」

そうしてお医者さんが2人になって入ってきた。

「それで、1週間寝ていた子はこの子か」

もう一人のお医者さんはとてつもなく怖かった。

「ひぃ」

「大丈夫だ、俺は悪者じゃない、クッキーいるか」

「院長、ここは飲食禁止だって言ってませんでした?」

「子供にルールを押し付けたらだめだ、子供は自由にさせないといけないんだ」

そうして僕はクッキーを食べているそばで知らない人はお医者さんに説明を受けていた。

(このクッキーうまい)

「ねぇ、今から私の子、いい?」

「どうして?ママとパパは?」

「ママとパパは……どこかに行っちゃったらしいの、だから私が預かるの、いい?」

「……ママとパパどこ……」

「ちょっと、この子ぐずり始めちゃったんだけど、どうしたらいいの!?」

「クッキーいるか」

そうして僕は知らない人の子供になった、その時僕は選択権が無いに等しかったのだ、そして僕はその家に引きこもることになった。そして家庭教師を家に呼んでくれて勉強漬けにされた。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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