季節巡るもの 風の便り
春の野に 花咲く桜 色鮮やか
蜜を求めて 舞う蝶たち
夏の日に 緑の森で 涼を得る
せせらぎの音 耳に心地よ
秋の風 ふるさと遠く 霞む山
黄金の稲穂 揺れて懐かし
水面には 月の影揺れ 夜の静
ひそかに響く 鈴虫の声
冬の夜 降り積む雪に 足跡を
凍える指先 灯火に暖かし
故郷の 山川草木 今もなお
心の奥に 鮮やかに残る
星空を 見上げて思う あの日々を
友と語らい 夢を描いた
田んぼ道 夕焼け空に 影伸びて
帰り道急ぐ 家路の灯り
静かな湖 風に揺られて 波紋広がる
心の中の さざめきのように
季節巡り 変わりゆくもの 変わらぬもの
永遠に続く ふるさとの景色