プロローグ3
目が覚めると、灰色のコンクリートが見えた。
明るい照明がついている。
「?」
首を動かそうと、すこしだけ、視線を周りに向けようとする。
すると、何かのハウスのなかにいることがわかる。なにかの荷物がやまずみになっている。
よくわからず、体を動かそうとする。
しかし、体があまり動かない。
何かにカチカチに縛り上げられている。
下に視線を向けると、何かが食い込むぐらい固いものがまきついている。
ロープだ。黄色い。
「な!?」
そして、自分の足元には、ぬかづけのように、灰色のコンクリートが、置いてあった。
しっかり足が入っている。
「!?!?、なんだ!これ!」
俺が叫び声を上げた瞬間、低い男の声で、「静かにしてください」
指を人差し指を口元に当てた帽子を被った男がいる。
灰色のコートをきている。そして灰色の帽子。
まるで姿はマフィアのボスだ。その高貴な感じを漂わせ、静かな威厳さをかんじさせる。
「貴方はもう死んだ。」
低い声の男が静かにいう。
「し、しんだ?」
と俺が彼に投げ返す。
「ええ。」
彼は、腰ポケットから何かの黒い銃を出す。
「あ、あの、なんかしましたか?俺?」
「いやないです。」
冷たく彼は言い放ち、ゲキ鉄をおこす。
「あ、あの・・・・」
その瞬間引き金を男が引こうとする。
「やめて!お願いです。おねがいです。」
「・・・だよ。リ・・・・」
何かをいいかけ、男が笑う。
「えっ?」
俺の言葉がこぼれ落ちた瞬間
「じゃあな。青年、全てはライハートスカルのために」
男は、そうたんたんといいそのゆびの引き金をひいた。