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プロローグ2
「いや、みてませんけど。」
男は舌打ちをする。
「では、金の果実を食べたりしましたか?」
俺は首を傾げる。
「いや、してないとお思います」
俺は首をふる。
「ではプロビデンスを見たことはありますか?」
「ごめんなさい。なんの話ですか?」
男はすっと帽子を、下に下げる
「ありがとうございます。ご協力感謝します」
そういうと男は、背を向け、歩き出す。
「全くなんなんだよ。」
俺は、苛立ちをかんじながら、男の背中をみおくる。
男が完全に消えたあと、俺はふぅとため息をつく。
「とりあえず家に帰るか。」
俺が歩き出した瞬間、口元をばっと何者かにふさがれる。
その手は、白い手袋をしていた。
「うぐ!」
いつのまにかからだがなぜかうごかなくなる。
そして次の瞬間目の前に何かの光があらわれ明るくひかる。
パシャリととられたような、黄色い画面のようなものがひかっているようにみえた。
その瞬間、急に意識がとおくなりぼんやりとする
そして、次の瞬間ぐったりと脱力した