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普通の人の物語  作者: 鈴木健一
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フリーター時代

大学は一年休学したが無事に卒業した。

でも就職しなかったので実家に戻った。


フリーター時代は、哲学や文学や歴史の本をよく読んだ。地元に親しい友人がいなかったので、バイト以外の時間はずっと本を読んでいた。


この時代の僕は、特に歴史に興味があった。

歴史を勉強することで、現在の世界がどのように出来上がったのかがわかるんじゃないかと期待していた。しかしうまくいかなかった。歴史の本を読んでも、途中で必ず挫折して最後まで読み通せなかった。当時、歴史を知るということに今ほど切実さがなかったせいだと思う。


毎日ほとんど人に会わずに本ばかり読んでいると、どんどん社会から切り離される。頭は冴えて回転しているが健全でない。インプットが多いがアウトプットがない。


お金が貯まったらまた旅に出ようかと考えた。自分を更新するには環境を変えるべきだ。しかし旅が終わればまた同じことになりそうだと思い、やめた。


もっとはっきりした世界に行きたいと思った。

今とは180度違っていて、言い訳できない場所がいいと思った。


いろいろ考えた結果、僕は傭兵になることにした。

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