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道を極めたおっさん冒険者は金が余りすぎたので散財することにしました。  作者: 空戦型


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33-5

な阪関無

 ターゲットであるアグラを追跡するコテツとスズカ。

 その途中、コテツが足を止める。


「どしたの、おじいちゃん?」

「殺気だ。来るぞ!!」


 人類の限界点と目される《《レベル140》》に達しようとするコテツの感知能力を超えたスキル、【心眼】が自らに向けられた害意を察知する。


 【心眼】は感知や索敵、その他いくつかの条件を満たした末に発現する果てのスキルであり、その効果は感知や索敵の範囲を超えて如何なる遠くからであろうと自分に向けられた意思そのものを感じ取る、究極の対狙撃、対不意打ち能力だ。


 彼自身も剣に人生を捧げた上で50年かかった第六感の力が、危機を告げていた。

 愛剣【白虎夜】を引き抜くと素早く円の軌道を描く。


「朔月鏡!」


 刀スキルの極の一つ、刀から放たれたオーラが円形の鏡となって前方に展開される。スズカは剣と盾を装備して即座に彼の背後に駆け込んだ。


 朔月鏡は、長物で習得するスキルのカウンターサークルをとびきり強力にした完全上位互換スキルだ。物理で斬ればオーラの刃でカウンターされ、遠距離攻撃もオーラの鏡に触れた瞬間に全て切り裂かれ、一定以下の威力であれば確率で跳ね返すことも出来る。


「狙撃?」

「そんな凝ったものではなかろう。狙撃手の仕業ではない」


 攻撃を仕掛けてくるのはたった二人。

 しかも、間隔からして相当距離が離れている。

 これほど距離が離れた場所からの攻撃では、一部の例外を除いて威力減退は避けられない。

 しかし、転生者が相手であれば例外もあることを知っているコテツは念を入れて朔月鏡をもう一枚展開する。オーラの扱いを極めた者だからこそ可能な芸当だ。


 直後、空が光ると正体不明の敵の攻撃の正体が見えた。


「むっ」

「ちょっと、多くない!?」


 次々に降り注ぐのは、使い捨て武器だ。

 アイテム職人によって特殊な処置が施された投擲武器で、一度使うと完全に壊れてしまう代わりに敵を自動追尾して使用者のステータスを無視した強力な威力を発揮する――ある程度の強さに到達すると割に合わなくて使うことがなくなるそれが、観たこともない数で迫ってくる。


 百や二百では済まない、数千はあろうかという使い捨て投擲武器はどれも様々なエンチャントが施されており、鮮やかに空を埋め尽くしながらも明確な悪意が感じられる。それどころか投擲武器の中には爆弾の類もごろごろ混ざっており――。


「これ、攻撃じゃなくて爆撃って言うんじゃないのーーーー!?」

「一体幾ら金をかけて用意したんだ!?」


 ドドドドドドドドドドドドドドッッ!! と、二人とその周囲に破壊の雨が降り注いだ。

 朔月鏡二枚では防ぎきれないため二人ともに防御系の魔法やスキルを展開しながら前進して爆撃の範囲から逃れようとするが、数が多すぎる上に次々に弾けて衝撃を反らすのが難しく、更には爆音や閃光、硝煙まで混ざるため視界が完全に遮られてしまっている。

 コテツを以てして使い捨て武器の雨という状況は経験したことがない。

 使い捨て武器を一方的にぶつけられるとこうも鬱陶しいものなのかと内心で苦い顔をしながら、コテツは自分以上に動揺するスズカに檄を飛ばす。


「耐えろ!! いずれ途切れる!!」

「途切れなかったらどうすんのーーー!!」


 案の定、スズカは未知の体験に面食らって弱気になっていた。

 確かに対応を誤れば一気に物量攻撃に呑み込まれる可能性はあるが、なにもコテツは希望的観測を口にしたつもりはない。


「無限道具持ちだとして、この距離をこの数投げられる能力なら集中力がガリガリ削られるタイプの筈だ!! そうでないなら余計に在庫に限界がある!!」


 コテツの経験上、敵の能力候補として可能性が高いのは異空間に格納した武器を自在に射出する転生特典だ。どいつもこいつもゲートオブなんちゃらとかアンリミテッドなんちゃらとか呼んでいたが詳しくは知らない。

 同時に複数射出することが出来る上にスキル並に威力が高い強力な射撃能力ではあるが、この世界においてそうした能力はコストがかさむため、釣り合うリスクを同時に負う。それが集中力だ。


 もし集中力を消費しない仕様にすると異空間に格納する武器を全て自前で用意する必要があり、そうでないなら長時間使い続けることでコントロールが粗くなる。集中力は鍛錬で伸ばすことが出来るが、そもそもこの手の攻撃は相手を短期間に面で制圧することを前提としているため、集中力は鍛えられづらい傾向にある。


 考えたくない線としては、無尽の在庫持ちが集中力なしで発射出来る者に協力している場合だが、それならこの手数の多さが説明出来ないためコテツは敵二人が類似した転生特典を持っていると睨んでいた。


「それよりも、この攻撃が目眩ましであったならば次が来る!!」

「マジすか!!」


 コテツの最悪の予想が的中するように、投擲物に紛れて眩い様々な属性の魔力攻撃が左右から怒濤の勢いで押し寄せる。【朔月鏡】を器用に取り回して防いでいると、何かに気付いたスズカがぎょっとした顔で真上を向いた。


「ウッソ、星占術魔法!? 直上から来るって!!」


 言われて見上げると、空に巨大な星座を描いた幾つもの魔法が展開されていた。

 追加で放たれた魔法は発動の遅い星占術系の魔法ばかりで、青空に煌めく見えない筈の星座たちは既に一部発射が始まっている。魔法に精通するスズカはその正体を全て看破すると同時に青ざめた。


「スターライトジャッジメント、フォールダウンメテオ、アンタレスバースト、ジェミニリアクター、ゾディアックエクセキューション!? あかんこれレベル次第じゃマジで死ぬぅ!?」

「この島を更地にでもする気かぁッ!? 頭のネジが飛んどるッ!!」


 頭上に瞬く超範囲攻撃魔法のオンパレードの直下で、コテツは額に青筋を浮かべて怒鳴り散らした。

 未だかつてこんなにもセオリー無視で質量任せで馬鹿げた範囲攻撃を受けたことがあっただろうか。目に見える範囲に敵がいるなら幾らでも斬り捨てて見せるが、ここまで長距離から夥しい攻撃を浴びせてきたのは偶然手合わせの機会があった転生者【撃鉄王】キッド・ザ・ランページ以来だ。


(いや、ランページもおかしなナルシストだったが奴はもっとスマートだった!! こんななりふり構わず美学のないやり方する奴なんて窮鼠となった者ぐらいだ!!)


 というか、発動に必要な魔力や集中力、精度など諸々を考えると、まずこれだけのことを出来る人間なら真正面から戦った方が確実で手っ取り早いと判断する筈だ。

 なのに今回の相手はそれをしない。

 コテツは戦いの中で相手の性格や性質をある程度絞れるが、今回の相手に関しては訳が分からなかった。


(……いや、まさか)


 一つ、相手の戦法を絞り込めないパターンがある。

 相手に統率者がいるときや、組織だって動いている時だ。


(この島には最初から敵対する集団が存在していて、我々はその尖兵の攻撃を受けているに過ぎないのか……!?)


 きっと排他的な集団なのだろう。

 或いは宗教的、組織的使命から侵入者に容赦しないのかもしれない。

 と、通信でカシューから連絡が入る。


『アグラニールも襲撃されてる! どうやら襲撃者は奴さんの味方って訳でもないらしい! 三つ巴ならまだいいが、アグラニールの身柄を先に抑えられると厄介極まりないぞ!』

「あれはそう簡単に捕まるまい! それよりも迎撃をせねば! 虚空刹破――ん!?」


 敵の攻撃が到達する前に術そのものを斬り落とそうと空間を越えた斬撃を放とうとしたところで、スキルが発動しないことにコテツは気付く。


(――まさか、スキル封じ!? しかし、一体いつ!!)


 確認の為に即座にソニックブレードを攻撃の軌道に放つと、ソニックブレードは何の問題もなく発動して降り注ぐ隕石の一つを切り裂いた。

 スキルは発動しているし、威力も申し分ない。

 では何故虚空雑破が使えないのか――コテツはこれまでの経験から答えを導き出そうとするが、敵はそれを許しはしなかった。


 地面に魔力の反応。

 続いて、しっかり地に足をつけていた筈のコテツの踵がずぶりと地面に沈む。

 コテツより先に魔力を感じ取っていたスズカがひゅっ、と喉から掠れた音を鳴らす。


「あ、足が!? なにこれ、錬金術で沼でも作ったの!?」

「まずい、踏ん張りが……否、移動が!?」


 猛烈な攻撃の応酬で反応が遅れたが、【心眼】で捉えた敵がひとり増えていることにコテツは気付く。真正面から放たれただけの足場崩しならばやりようは幾らでもあったのに、気付くのが遅れた。遅らせられてしまった。


 空から降り注ぐ使い捨て武器、爆弾に混じって今にも堕ちてくる星々の裁き。

 ぬかるんで回避も反撃もままならない足場。

 絶望的な状況に更なる絶望が上乗せされる。


「くっ……どこまでも情け容赦のない!! 一体何人の転生者がいる!?」

「この上まだ何かあんの!?」

「囲まれている! 数は十二! おまけに今まで攻撃を仕掛けてきた連中とは違う誰かがこちらに魔法か何かで攻撃しようとしているッ!!」

「はぁぁぁぁッ!! 何なのこれ、私たちが来るのを知ってて罠でも張ってたってのぉ!?」

「徒党を組んだ転生者くらいの覚悟はしておけッ!! スズカは己の身を守ることだけ考えろ!! カシュー、援護を!!」

『この状況じゃ俺の援護も焼け石に水じゃない!?』

「ないより遙かにマシだ、急げッ!!」


 一体いつ以来のことか――コテツは得体の知れない敵への恐怖に冷汗を流した。

 練度の高い転生者が四人もいれば敵はいないと無意識に驕っていた己を恥じる。


 敵は、ある意味で当たり前のことをしている。


 戦いはリーチの長い方が有利。

 戦いは数が多い方が有利。

 戦いは事前に準備を多く整えた方が有利。


(あまりにも、あまりにも基本に忠実に……敵は我々を狩りに来ているッ!!)


 包囲網に囲われ、沼に足を取られ、真上から荒ぶる星々の怒りが、そして背面から目も眩む破壊の光が――たった二人の転生者を目がけて情け容赦なく降り注いだ。




 ◇ ◆




 ――コテツとスズカを襲う猛攻は、全てハジメがこの場所で攻撃することを前提に立てた作戦の初期段階である。


 二人を襲った使い捨て武器は、嘗てハジメが魔王軍幹部候補スノウメーブが占拠した城を破壊したときに用いたものだ。

 あの時との違いは主に二つ。

 一つはあの時に減らした使い捨て武器を自ら買い足したこと。

 もう一つが、ハジメの隣で同時に攻性魂殻アスラガイストを発動したアンジュの存在だ。


 アンジュはハイドッペルゲンガーの特性で対象の全てをコピー出来る。

 全てということは、()()()()()()()()()()()()ということ。

 すなわち彼女がいるだけでハジメの使い捨て武器や爆弾の所持数は単純に二倍になる。もちろん二人いるので発射出来る数も二倍。前回と違いターゲットはたった二人だけなので着弾地点が絞られ、攻撃密度は十倍近い。


「の、時点で大分鬼チクショウだなと思ったんですが」


 二人の後ろでマジックアイテムのモニター越しに現場を確認するシャルアがげんなりする。


「相手の能力を割り出す為のジャブってマジですか?」

「「大マジだ」」


 二人で戦争でもしてんのかと問いかけたくなるほどの使い捨て武器たちを放物線を描く形で投擲しながら、ハジメとアンジュは異口同音に肯定する。


「大体相手は推定レベル100から140だぞ。簡単には抜け出せないだろうが、全弾命中しても恐らく死にはしない」

「でも視界も行動も制約されるこの状況で防御は相手に先手を取られ続けることを意味するから、かなり嫌な筈なのよね」

「だからこの時点の対応で色々なことが予想できる。まず広域防御の転生特典及びパーソナルスキル、フルカウンターや不死身、無敵の類の防御特化特典を彼らは持っていない可能性が高い」

「対応からしてやっぱりコテツの方が明らかに場慣れしているし、見たことないスキル使ってるわね。スズカの方は極端に動きが少ないから、この状況で役立つ転生特典は持っていないか、何らかの理由で温存しているのか……まだ警戒が必要」

「その他、探知特化の転生特典についても多少絞れたな」

「うん。まだ私たちが攻撃されてないってことは、恐らく捕捉できる範囲に制限があるか、捕捉の開始に条件があるか、捕捉し続けられる数に制限がある可能性が高いね」

「怖い怖い怖い何この人達……」


 二人とも同じ思考回路なので双子のように似通った思考で対転生者のあらゆる状況を確認していく。シャルアは「相手に感知系がいるとは限らないのでは……」と疑問を呈すも、二人の回答は全く同じ。


「「俺(私)なら四人のうち最低一人はそうした特典持ちかアイテムを持たせて後方支援させる」」

「わぁ……先生が二人いる……」

「先生ではない。さらに付け加えると、そうした捕捉能力を持つ相手は一部の魔法で裏技を使うことが出来る。それを確認したい」

「私も先生じゃないよー。さて、その裏技の有無を確認する前に、対魔法がどの程度か見ておこっか」


 二人は全く同時に、それぞれ別々の星占術魔法を相手の頭上に展開する。

 星占術魔法の数少ない長所に、星の力をも利用する関係上か他の魔法と比較して考えられないほど遠くに展開出来るという特性がある。

 あるのだが、シャルアからすると二人の術は色々おかしい。


「いや、僕の敵位置報告だけで目視確認も出来ない場所にいる相手の直上を正確に把握できてるのホントなんでです???」

「リハしたろ。そのとき座標は覚えた。俺はこういうとき手元の感覚が狂わないんだ」

「ハジメは攻性魂殻の使いすぎで集中力と空間認識能力が多分世界最高峰だからこれくらいはねぇ。勿論コピーしてる私も」

「わぁ……ホントに人間かなぁ先生って」

「「先生ではない」」


 相手の感知、索敵に絶対に引っかからないほどの、丘陵を挟んだ反対側――ハジメとアンジュは絶対に相手から見えない上に恐ろしく離れた場所から位置、タイミングを完全に合わせた投擲を連打した上に魔法まで放って、それが全部相手に当たるのだから相手からすれば訳が分からない筈だ。


 戦いはリーチの長い方が勝つとは言うが、もっと言えば相手が気付けない距離から攻撃すれば反撃される余地もなくなる。二人は切ってもいい手札だけを押しつけながら、相手の情報を丸裸にしようとしている。


「ライカゲ、サンドラ、第二波の準備を」

『承知。能力を落とした分身を複数展開して敢えて感知索敵に引っかかりながら包囲することで、相手の攻撃手段の程を測る。弱いならそのまま打ち伏せる』

『こちらサンドラ、了解です! とにかく最大火力でぶっ放せばいいんですよね!?』

「ホント先生って鬼チクショウ……」


 ライカゲの分身は本気を出せば下手な転生者等一撃で倒せるのに、敢えて弱らせているのはまだ情報を取るフェーズだからだ。

 相手の正体が割れてきたところで急に強い分身が更に多く出てくるという不意打ちを狙いつつも、相手に隙があるならそれはそれで倒すし、分身が倒されてもこちらに損害は実質ない。


 おまけに横っ面からサンドラの最大出力ビームを叩き付けて温存している力を無理矢理吐き出させるつもりである。サンドラのレベルはまだ50の台に乗ったばかりだが、ビームだけはレベル不相応の攻撃範囲と破壊力。それがライカゲに包囲された状態で飛んでくるので下手に受ければ分身に袋叩きだと伝えて余力を吐き出させるのがハジメの狙いだ。


『さて、今のうちに足場も奪うか。土遁・手取足取沼蛇盆地』


 そしてこの汚いNINJAの足場崩しである。

 これで彼らに緊急脱出手段がないかどうか揺さぶりをかけると言えばまだマシだが、対処しなければ問答無用で底なし沼に沈むため、相性次第ではこれで詰みの極悪戦法である。


「相手死んじゃうんじゃないですかねぇ……」

「俺の予想では最低でもコテツは無傷で乗り切るな」

「現時点でノーダメだもんね。足場くらい体技でなんとかしそう」


 この二人、これでとどめを刺せるなどと欠片も思っていないのがシャルアからすると逆に恐ろしい。これだけの包囲を仕掛けながら、やってることは未だに偵察なのである。


 対転生者戦は相手の転生特典を先に暴いた方が勝つ。

 逆に転生特典を見破れないと逆転敗北のリスクが消えない。

 だから、調べる。丁寧に丁寧に準備して、本気の牙を隠して、執拗に徹底的に状況を押しつけて強引に吐き出させる。戦いはそこから始まる。


 ハジメたちは、まだ戦っていない。

 そして、別働隊と予備戦力も用意している。

 シャルアとしては敵を確実に無力化出来るならこれほど心強いことはないのだが、なんだか自分が悪党の子分になった気分になるのは何故なのだろう。


「さあ、出すものを出せ」

「じゃないとボコボコにされちゃうぞ~」

「二人とも発言がオヤジ狩りの類なんだよなぁ!!」


 普段は愛がどうこう言っているシャルアを完全にツッコみに回す程度には、ハジメ連合はツッコみ不在だった。これで二人とも普段は深い愛の持ち主なのだから、愛ってもっと慈しみとか育んでいんじゃないかなとシャルアは思わずにはいられなかった。


 ――時に、別働隊とは一体何をしているのか。


「……ふむ。この距離でも感知された様子は見られませんな」

「でっけー鉄箱にゃ。あれが空飛ぶんだから不思議でしょーがにゃいにゃぁ」

「蛙を出して反応を窺うでゴザル。無論、同時並行でトラップも」


 対転生者訓練を受けたNINJA旅団の弟子忍者たちによる、後方待機中の飛行機に残る二人の情報収集だ。高い木々の合間から様子を窺うオロチ、ツナデ、ジライヤは全員が分身。彼ら以外にもここにはハジメの呼び込んだ刺客たちが静かに距離を詰め続けていた。

 この浮遊島において、彼らに逃げ場も安息の時間も許可しない。

 あるのは、彼らにとっての悪い夢のみだ。

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