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四部奇怪宝伝 水底廟 (前書)  作者: 75番地の麒麟堂
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清らかなる鏡

清らかなる鏡が示すのは虚像にあらず、真実なり

私は浜辺に向かった。その風景はまるで出エジプトのモーセを思わせる風景であった。港の人はすぐさま浜辺に走り集まってきた。「謎を解いたのは貴方ですかな?」と、誰かが後ろから問いかける声が聞こえた。振り向き帰ると、町の町長らしき人物がいた。そして、「貴方は行くべきだ。選ばれたんですよ、古代の日本人「カンヌイ」にね。」と町長は言った。そして私はその道を歩き始めた。もう人が見えなくなるくらいまで来た時、突然宝石がまばゆい青緑色の光を放った。その遺跡の門らしきものが開いたのが見えた。私はその中へと足を踏み入れた。中は海の香りが漂い、なんとなく落ち着いた雰囲気がした。それと同時に冷ややかで凍てつく威圧感をこの遺跡の最奥より感じた。私は暗い階段を降りて行く。段々威圧感の元凶が近づいてきた。なかには宝物庫があり、たくさんの金品や財宝がところせましと飾られていた。5000年ほどたっているにも関わらず、荒らされた形跡もほとんどない。もうどれくらい歩いただろう、せいぜい三時間くらいたったろうかと言うところで広い空間に出た。王の玉座のようなものがある。しかしここで行き止まりである。特に変わった場所はなさそうと思い私は引き返そうとした時、友人の言葉を思い出した。この国は主に光度計で発展したと。それを思いだし、玉座の飾りの宝玉にハンドライトの光を小さくして当てた。すると部屋全体が下へ降下し始めた。どうやらエレベーター式の部屋であったらしい。降下が止まると新たな道が続いていたそこから先はガラス製のシースルーロードが続いていた。そこは海からの光が差し込んでおり、この回廊がまるで1つの宝石のように見えた。そこをぬけると大きな地下街にでた。それらはすべて大理石でできていた。それを見渡しながら進んでいるとひときわ目立つ建物が見えてきた。見たところ宮殿のようだ。扉は安易に開いた。入ると壁一面に文字が掘られていた。知らないし読めないのになぜかわからないが意味はわかる気がする。平仮名に形がにている。奥へと進んでいくと、堅牢な扉に行き着いた。私は間違いなく凍てつく威圧感の発生源はこのなかであると確信した。簡単には開きそうにないこの扉、私は扉の中心に会った鏡に向かって首飾りに光を透過させて当てた。すると扉はなんなく開いた。なかにはいると凍てつく殺気を感じた。剣を持った銅像が襲いかかってきたのだ。私はとっさに柱の影に身を潜めた。部屋を見渡すと大きな鏡が天井にあるのに気がついた。私は勇気を振り絞り真ん中に飛び出た。そして「これで終わりだ!過去の亡霊ども!」といって首飾りに透過させた光を天井に当てて拡散させた。すると大量の銅像が出てきたかと思えば一斉に土くずになった。私は冷や汗をかいて力なく座り込んだ。座り込んだ場所に違和感を感じた。首飾りを納めるような形に彫られた台座があった。私は首飾りを納めた。すると、ゴゴゴという音がした。後ろからまばゆい光が差し込んでいることに気がついた。そこに入るとエメラルドブルーに輝いた泉が姿を見せた。よく見るとその泉には鏡のようなものが沈んでいた。私はそれを拾い上げかばんにしまうと、ゴゴゴという音がした。それは徐々に大きな音に変わり、次の瞬間凄まじい量の水がたくさん吹き上げた。私はそれに巻き込まれ、気がついたら岸に叩き付けられていた。遺跡からは大量の水が吹き出ていた。私はその日は近くの宿に泊まり人々が遺跡に熱中しているあいだに町を去ったのであった。しかし、これで終わりではない気がする。まだまだ何かしら気付いていない部分があるようで気が休まらない。そういえば、遺跡の泉の部屋の壁になんかかいてあったな。感じてきにはこのような秘宝がまだあと3つある。とかいてあった気がする。古代人はいったい何を使用としていたか、謎が深まるばかりである。 水底廟編 終

次回、新緑番神編!こうご期待!

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