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四部奇怪宝伝 水底廟 (前書)  作者: 75番地の麒麟堂
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水底よりの鎮魂歌

いま、古の秘宝が5000年の時を経て、世界を深淵の闇へと引きずり込む!四部奇怪宝伝!今ここより、世界は分岐を迫られる、、、、

私は港町に来ていた。ただ来たわけではない。このまちには「水底のアロ」という伝説のようなものがあった。この伝説は今から5000年ほど前、大和の国が出来るとてつもない昔に実は何かしらの国があったのではという話から派生したものである。その国は地球上最も高度な技術があったとされ、下手をすれば今の日本よりも進んでいたという。しかしいまだにその遺跡は発見されておらず、なにも進展がないままなのだ。そこで考古学研究のなかである友人に調査の依頼を受けたのだ。私はそれを快く受け入れた。私もこの伝説には興味があり、一度その現地にいって見たいと思っていたのだ。私は取っ掛かりに村の資料館を当たってみた。資料を見ながら館長に話を聞くと、「アロ伝説は絵空物語のようなものです。私も長年すんでいますが、どうもそんな国はなかったんじゃないかって。あ、そういえば灯台にはいかれましたか?あそこは良いですよ。心地い風が吹いている場所でね、何でもそこには昔話で「アオイココロ」という海を手なずける漁師の家があったと聞きます。灯台の地下にその跡があります。資料館になっておりますので、是非ともいってみてください。」私は早速向かうことにした。そこにはスポットライトに照らされたあばら家のようなものがポツリと建っていた、なかにはいるといかにも漁師の家のような風情があった。机にそのとき使っていたと見られる地図のようなものがあった。この周辺の地図らしいが今とはだいぶ違う。「あぁそいつは、この家のすんでたやつが自分の理想の地図をかいたってはなしさ、この周辺の地域を使って書いたんだとさ。」と観光客が横から話しかけてきた。まぁ、楽しんでといっていってしまった。そしてもう一度地図に目をやると、おや?と思った。よく見れば自分の家のある部分に印がある、点ではない、印だ。資料館にもあったものとにている。なぜ印なのだろう。もしかして、と思い私は自分の持っていたここ周辺の地図を照らし合わせて、その地図をその家の地図に押し付けた。すると、その印はここより遥か南の海の上に印がついた。こいつはと思い、私はここ周辺の海の状況を調べた。すると驚くべき事実が私の考古学魂に火をつけた。実はその場所、頻繁に渦潮が発生していて誰も近寄らないことがわかった、それも一年中いつでも発生しているらしい。どおりで国の調査チームが動けないわけだと思った。私はすぐに展望台に上がった、そして灯台の海図室に飛び込んだ、印のついた海図を広げた。そして慎重にコンパスで位置を割り出したし、さて、と言ってかばんから友人に託された瑠璃色の首飾りを出した。私は灯台の灯りをつけるようお願いし、その石を灯台の灯りを通して光を遥か南に向けた。そのエメラルドブルーのまっすぐな光の線は渦潮のなかに飛び込んだ。すると、地響きが一瞬起こった、それと同時に渦潮の中心から遺跡のようなものが浮上したのだ。渦潮だった場所はその遺跡を取り囲んで滝のように流れている。私はその場所にすぐさま向かうのであった。

深き森林の緑番神は時にそよ風をおこし、みどりの深淵に誘いこみ、時に憤怒の暴風を起こすであろう、、、、

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