第五夜 がんばれゴエモン2
一つ、ゲームの話でもしようか。
『ゲームは一日一時間』
そう、昔の人は言いました。
しかし、たったの一時間でクリア出来るゲームなどそうありません。今でこそいつでもセーブがゲームの基本となっていますが昔はあっても記録の飛びやすいバッテリーバックアップ、それも長丁場になりやすいRPGやアドベンチャーゲームばかりでそれ以外のアクションゲームなど、特にファミコン時代はセーブ出来る機能が搭載されている事は本当に稀でした。
やっと辿り着いた最終面、今までの苦労が報われようかというその時に「いつまでゲームやってるの!」と無情にも電源を切られる……そんな経験をしたオールドゲーマーの方も多いのではないかと思われます。
今回取り上げるのは、そんな子供泣かせのアクションゲームの一つ。
「がんばれゴエモン2」になります。
まず最初にお伝えしなければならないのは、単純に「がんばれゴエモン2」と言うと二つのソフトが存在するという事です。
一つはスーパーファミコンの「がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス」。世間的に有名なのはこちらの方で、今なお根強いファンが多い名作です。
もう一つはファミコンの「がんばれゴエモン2」。別にどちらかが偽物という訳ではありません。販売元のコナミが、スーパーファミコンでがんばれゴエモンシリーズを展開する際にナンバリングをリセットしてしまった為、このようなややこしい事になってしまった訳です。
ここで話題にさせて頂くのは後者のファミコンソフトの方になります。前者の陰に隠れる形になってはいますが、こちらも遊びやすい名作です。
……なのです、が。
ここで問題になるのが前述のセーブ問題。先程ファミコンのアクションゲームにはセーブ機能はまずないと言いましたが、このソフトも勿論例外ではありません。それでいて、クリアにめちゃくちゃ時間がかかるのです。
山のような寄り道要素を一切無視しても一時間は恐らく切れません。スーパーマリオブラザーズのような、面ワープによる短縮も出来ません。
当時の小学生で親に邪魔されずに最後までクリア出来た人は、果たして何人いたのでしょうか……。
とは言え、ただ体力を回復するだけでも手段が色々ある、様々に特色のあるそれぞれの地域、クリアに関係ないお遊び要素も充実など、時間さえ許せばとことんまで楽しめる利点も沢山あります。筆者も纏まった時間があり、ファミコンを遊びたい時はよくこのソフトで遊んだものです。
時には作中の大小博打で一文無しになり博打代を稼いではまた博打……というカ○ジも真っ青のギャンブル漬けになった事も……。
結論。ゲームに熱中するのも、程々にしましょう。ね。
とりあえず、今回はこれにて。