第五十夜 ツインビー
一つ、ゲームの話でもしようか。
ここのところ特集ばかりで少し疲れてきたので、今回は息抜きを兼ねて単品でのご紹介といきましょう。本当は今回のテーマも沢山シリーズが出ているのですが、我が家にあるのがそのうちの一本のみという事で。
今回のテーマは、我が家にある数少ないシューティングゲームのうちの一本。「ツインビー」です。
本作はファミコン初期、アーケードからの移植としてコナミよりファミコンにて発売された縦スクロールシューティングゲームです。二人同時プレイが可能で1P側は青い機体のツインビー、2P側はピンクの機体のウインビーをそれぞれ操る事になります。
攻撃は対空弾と対地弾に分かれており対空弾で地上の砲台を、対地弾で空中の敵を攻撃する事はそれぞれ出来ないようになっています。対空弾の方は画面外まで真っ直ぐ飛んでいきますが、対地弾の方は撃った時に出る照準の場所を攻撃するようになっていますのでここの違いをしっかりと把握しておきましょう。
ステージを進んでいくと、途中に幾つかの雲が浮かんでいるのが見えます。この雲の中にはパワーアップアイテムのベルが隠されている場合があり、中に対空弾を撃ち込む事でベルが飛び出す仕組みになっています。
ベルは通常黄色でこの状態ではスコアアップにしかなりませんが、何発か対空弾を撃ち込むと色が変化し、その状態で取ると自機の性能がアップします。各色の効果は以下の通り。
青いベルはスピードアップで、取れば取るほど自機が速くなります。白いベルはツイン砲で、対空弾一発あたりの威力が増します。赤白の点滅ベルは分身で、分身からも弾が発射される為攻撃範囲が広がります。赤いベルはバリアーで、敵の弾や体当たりを一定回数防いでくれますが取った直後に必ず敵が湧いてきます。なお分身とバリアーは同時に持つ事が出来ず、選択制となります。
この他にもベルをずっと撃ち続けるとベルが敵に変化しそれを倒すと高スコアが得られるのですが、正直な話そんな事をしていられる余裕があるのは普通一面くらいのものなので腕に自信のない方は素直に黄色いベルでスコアを稼ぎましょう。黄色いベルも落とさず連続で取り続ける事で、徐々にですが得られるスコアが上がる事ですし。
アイテムが得られるのは、雲からだけではありません。地上の砲台を壊す事でも、アイテムは現れます。
地上の砲台から出るアイテムは通常はスコアアップばかりですが、決められた回数地上の砲台を壊す事で特殊なアイテムが出現するようになっています。特殊なアイテムは対空弾が3WAYになるキャンディー、画面上の敵を一掃するスター、自機が1upするミルクの三種類でどれも強力な効果を持っていますので、地上の砲台は可能な限り壊していくようにしましょう。
自機はバリアーのない状態で敵の体当たりを喰らうと一発でミスになってしまいますが、敵の弾を受けた場合は腕が取れるだけですぐには死にません。しかしこの状態では対地弾を撃つ事が出来なくなり、もう一度弾を受けると今度こそミスになってしまうので難易度はぐっと上がります。
一応腕が取れた直後に救急車がやってきてそれを取れば腕が元通りになるのですが、救急車が来るのは一機につき一回のみなので敵の攻撃が激しくなる後半ステージほど折角来た救急車を取り逃したり、また取る事が出来てもすぐに再び腕を失ってしまったりする場面が増えてきます。ちなみに筆者の場合は腕が取れた場合、救急車を取る前に速攻で再度攻撃を喰らって死ぬパターンが殆どでしたが。
本作はシューティングゲームとしてはステージも敵もカラフルでポップなデザインとなっており、一部では女の子向けなどと言われていたりもします。しかし一度でも本作をプレイした人は、本作がその見た目とは裏腹のガチンコシューティングゲームである事に気付く事でしょう。
そもそも本作を作ったのは、「グラディウス」シリーズなど骨太のシューティングゲームを作る事に定評のあるコナミです。その難易度が、生易しい訳がありません。
全五ステージをループし、周回毎にその難易度を上げていく本作ですが筆者はステージ5まで辿り着くのがやっとでした。その記録は、未だに塗り替える事は叶いません。
難易度はともかくそのシューティングゲームにしてはポップな雰囲気はユーザーに受け、以後コナミはポップさを前面に押し出す形で本シリーズの展開を開始していきます。その過程で徐々に難易度も抑え目になっていき、本シリーズは初心者にも優しい、可愛いシューティングゲームとして名を上げていく事となるのです。
とりあえず、今回はこれにて。