表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/239

第四十一夜 スーパーマリオコレクション

一つ、ゲームの話でもしようか。



現在の日本の家庭用ゲームハードのパイオニア、ファミリーコンピューターが誕生して十周年を迎えようかという頃。任天堂は、その記念に何か出来ないかと考えていました。

任天堂の看板作品と言えば、「スーパーマリオ」シリーズです。任天堂はその「スーパーマリオ」シリーズを、スーパーファミコンでリメイクする事を計画しました。

そのソフトの本数、何と計四本。いくら全てアクションゲームだとしても、当時としては破格な事には変わりありません。

こうしてファミコン生誕十周年記念作品、今回のテーマである「スーパーマリオコレクション」は世に送り出される事になったのです。


本作はスーパーファミコン中期、スーパーファミコンの勢いが乗りに乗っていた時代に任天堂よりスーパーファミコンにて発売されたゲーム集です。収録されているソフトは全て、ファミコンで出た「スーパーマリオ」シリーズのアクションゲームのリメイクとなっています。

収録ソフトは前述の通り四本。「スーパーマリオブラザーズ」「スーパーマリオブラザーズ2」「スーパーマリオブラザーズ3」「スーパーマリオUSA」というラインナップとなっております。

特にディスクシステムで出た「スーパーマリオブラザーズ2」はこの頃には既に入手困難だった為、ゲームボーイアドバンスの「ファミコンミニ」で移植されるまでは本作が唯一の「スーパーマリオブラザーズ2」を遊べるソフトと言っても過言ではない状態でした。そういう意味でも、本作の存在は大きかったのです。


電源を入れ、タイトル画面を抜けるとどのソフトを遊ぶかの選択画面に移ります。セーブデータは各ソフト毎に四つずつ用意されており、家族や友達とセーブデータを分け合う事が可能になっています。

そう、本作では遂に自由な途中セーブが可能になったのです。それだけではなく、今いる面から前に戻り残機を増やし直すといった事まで出来るようになっています。

ただし前の面に戻ってセーブしてしまった場合、再開はその面からになってしまうのでそこは注意が必要です。なお、通常のセーブはワールド単位で行われますが難易度の高い「スーパーマリオブラザーズ2」だけは各ステージ毎の区切りとなります。


移植ではなくリメイクと言うだけあり、グラフィックはどのソフトもとても綺麗になりBGMも豪華になりました。アイテムのビジュアルも「スーパーマリオワールド」に近いものとなりましたが、ファイアフラワーのデザインだけは当時のデザインのままとなっています。

リメイクとはいえアクション性は当時準拠で、例えば「スーパーマリオブラザーズ」で甲羅が持てるようになっているとかそういう事はありません。ですがそれが却って、当時の感覚でマリオ達を操作出来るという役に立っています。

当時の感覚でのプレイをしつつ、途中セーブも出来る……当時各ソフトをクリア出来なかった方々にとっては、大いに助かる仕様になったのではなかろうかと思います。


当時の筆者がよく遊んだソフトと言えば、何と言っても「スーパーマリオブラザーズ3」でした。ファミコンでも現物を持っていた「スーパーマリオブラザーズ3」でしたが、やはりファミコンと違ってセーブが出来るというのが強みでした。

ワープを使わずセーブを利用しながらこつこつアイテムを貯めていき、後半ステージでそれを放出しながらやっと最後までクリア出来た時は本当に嬉しかったです。本作のお陰で筆者は、「スーパーマリオブラザーズ3」のエンディングを見る事が出来ました。

こういう人、当時は結構多かったと思います。とにかく「スーパーマリオブラザーズ3」は長丁場になりがちでしたから。


ファミコンの生誕十周年を記念した本作は、かつての名作達を見事遊びやすいように生まれ変わらせました。本作以降、スーパーファミコン界ではちょっとしたファミコンのリバイバルブームが起きる事となります。



とりあえず、今回はこれにて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ