第二夜 ドラゴンクエスト4 導かれしものたち
一つ、ゲームの話でもしようか。
突然ですが、皆様はタンスや壷は隈無く調べるタイプですか?
あ、勿論リアルの話ではありませんよ。ゲームの話です。
今やすっかりゲームもリアル志向となった昨今、こういった概念は最早古いのかもしれません。
しかし、何も反応がなくてもついついあちこち調べてしまう……そんなゲーマーは、きっと私だけではない……筈。
ちょっと前置きが長くなりましたが、今回は筆者にそんな概念を植え付けた大原因。
「ドラゴンクエスト4」について語ろうと思います。
ドラゴンクエスト、略してドラクエ。マリオほどではなくても、ゲームやらない、という方でも名前くらいは聞いた事があるんじゃないでしょうか。
そんなドラクエ、勿論筆者も名前は知っていました。しかしこの4になるまで、我が家にドラクエがやってくる事はありませんでした。
理由は当時、買うソフトを決めていた父の方針。父は文字が沢山出るゲームが大嫌い! よってドラクエに興味がなく、なかなか買って貰えなかったのでした。
一応幼い筆者がねだりでもしたのか、RPG自体は家に一本だけありました。でもそのゲームは3Dダンジョンものという事もあり、ちょっと敷居が高すぎたようですぐに止めてしまったと思います。
そんな筆者の元に、やっとやってきたドラクエ。説明書もそこそこに、時間があればプレイしてました。
今でこそアイテムは総て揃えないと気がすまない厄介な病にかかった筆者ですが、当時は真逆で、早く先へ先へ進みたくてレベル上げも装備買うのもそっちのけ。突撃を繰り返し全滅しながら何とか進めていくとそんなプレイスタイルでした。
ゲームもゲームでよく出来たもので、あちこち調べてアイテムを回収すれば案外何とかなったりして。はい、そうです、ここでタンスとか壷をとにかく調べ回る今の筆者が形成された訳です。
この仕様はその後ドラクエのスタンダードになる訳ですが、後に中古屋で3を買った筆者がタンスや壷を調べても反応しないのに驚いたのも今ではいい思い出です。
全五章のストーリーは、どれも異なる魅力に溢れていましたが筆者のお気に入りは三章。店番をしたり、品物を仕入れて売ったりがとにかく楽しかったです。
アイテムを調べた時のトルネコのコメントも楽しくて、無意味に調べたりして。
五章に入るとコマンド入力は出来なくなりましたが、代わりに色んな行動をするのが楽しかったですね。
そんな訳で昔は、トルネコを結構長い間スタメンにしてたりもしたのでした。
……不動のスタメンはアリーナでしたけど。ついでに一番好きなキャラも。
戦闘では前述のプレイスタイルだった為、本当によく全滅しました。
特に壁だったのは五章のバルザック。只でさえレベリングサボりがちなのに当時のメンバーは回復持ちが勇者のみという超脳筋仕様だったので……。
それだけに、倒した時の感慨はひとしおでしたが。回復持ちの仲間の重要さを、ここで初めて思い知った気がします。
ちなみに、回復こそするようになったものの、装備もレベリングも放置で敵に挑むプレイスタイルはこの後十年ぐらいは続く事になります……。
とりあえず、今回はこれにて。