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第二百二十九夜 あつめて!カービィ

一つ、ゲームの話でもしようか。



えー、悲しいお知らせがあります。残りの思い出ソフトを確認したところ、任天堂の、或いは任天堂が関わっているゲームしかありませんでした……。

……何これ!? 完全に無意識だったんですけど!?

凄く無意識に信者していた自分に若干引く。任天堂贔屓なところがあるのは自覚してましたが、まさかここまでとは……。

という訳でここからラストまでは任天堂ラッシュです。どうかご覚悟下さい。

そんなこんなで、今回のご紹介いきましょう。今回のテーマはこれで何度目だカービィ。「あつめて!カービィ」です。


本作はニンテンドーDS後期、任天堂よりニンテンドーDSにて発売された横スクロールアクションゲームです。ニンテンドー3DS発売後に発売された、任天堂のものとしては最後のパッケージ販売されたソフトになります。

最大で十人にもなる沢山のカービィ達を操りながら、各ステージを攻略していきます。以下はストーリー。


ポップスターの南、ポポポアイランズにやって来たカービィ。のんびりお昼寝しているカービィの前に、突然『ドクロ団』のボス、ネクロディアスが現れます。世界から光を消し去ろうとするネクロディアスは、その邪魔になりそうなカービィをいち早く始末しに来たのでした。ネクロディアスが手にした杖を振り上げると杖から雷が迸り、カービィの体を撃ちます。すると何という事でしょう。カービィが、十人に分裂してしまったではありませんか。十人に分かれた事で弱体化したカービィ達を、ネクロディアスは次々と始末していきます。そうして遂に、カービィはたった一人になってしまいました。ネクロディアスが去った後、一人になったカービィの前に小さな星が現れます。それはカービィが十人に分かれた時に一緒に飛び出した『勇者の心』。カービィは勇者の心に導かれ、元の姿に戻る為ネクロディアスを探して旅に出ます。果たしてカービィは、無事元の姿に戻る事が出来るのでしょうか――?


「鏡の大迷宮」の時は四人に分裂しても全然弱体化なんてしなかったのに、今回は弱体化してるというのは若干理不尽な気もしますがまああれはあれ、これはこれ。そもそも「鏡の大迷宮」の時はカービィを殺すつもりが何故か四人に分裂しちゃっただけだし……。


まず本作の特徴と言えば、全ての操作をタッチペンで行う事です。本編のみならず、ミニゲームの操作も全部タッチペンオンリー。

本作ではカービィを操る訳ですが、直接カービィ達を操作する訳ではありません。プレイヤーはタッチペンを使って、カービィ達を導いてあげるのが役割なのです。


まずカービィ達を動かしたい方向をタッチペンでタッチすると、カービィ達は一斉にその方向に向かって動き出します。素早く二回タッチする事で、走らせる事も出来ます。

本作のカービィ達はホバリングは出来ませんが、ちょっとぐらいの段差なら自動で飛び越えてくれます。ただ時々ちょっともたついてしまうのはご愛嬌。


ジャンプで飛び越えられなさそうな高い段差を越えたい時は、タッチペンを画面に付けっ放しにするとカービィ達が現れた星に掴まります。そのままタッチペンを動かすと、カービィ達をくっつけたまま移動する事が出来るのです。

但しずっとという訳にはいかず、星の軌道を示す色が青から赤に変わったら限界が近いサインです。限界が来ると軌道が途切れ、カービィ達も下に落ちてしまいます。


時には、ブロックなど様々なギミックがカービィ達の行く手を阻む事があります。本作のカービィ達は吸い込んだり吐き出したりも出来ないので、そのままでは手も足も出ません。

そこでタッチペンを使って、カービィ達を弾き出す事になります。弾かれたカービィ達は体当たりで、ブロックを壊したり仕掛けを作動させたりします。

中にはカービィ達を連続で何回もぶつけないと作動しない仕掛けもあります。早いうちに弾く動作に慣れておく事をお勧めします。


さて吸い込み吐き出しが出来ないのではどうやって敵を倒せばいいのかと言うと、直接敵にくっつければいいのです。本作では敵に触れてもダメージにはならず、そのまま敵に組み付きタコ殴りを始めます。

一定時間殴って、十分なダメージを与え切ればその敵を倒せます。ダメージが不十分な場合は振り払われ、また組み付くところからやり直しとなります。

例え振り払われてもダメージは蓄積されたままなので、何度も挑めばいずれは倒せます。また一度に大勢で組み付くほど、与えられるダメージは大きくなります。

但し敵が攻撃モーションを行っている時に組み付こうとすると、逆にダメージを受けるので注意。敵の動きをよく観察し、隙を見せた瞬間に攻撃しましょう。

……しかし弱体化してるとは言え、最大十人のカービィにタコ殴り……。敵側からしてみれば、恐怖以外の何物でもない気がするんですがそれは……。


ステージが進むと、水中をも進んでいく事になります。しかし弱体化のせいか、今までのように無限には水中にいられません。

全員のカービィが水中に潜ると、下画面の上方にゲージが現れます。これはカービィ達が水中で活動していられる時間を表すゲージで、水中にいる時間が長くなるほどゲージも減っていきます。

水の上に出る事でもゲージは回復しますが、どうしても長く潜らないといけない場合、水中のあちこちにある『空気玉』を取りながら進む事になります。空気玉は一つ取るとゲージが一つ分回復し、水中を進む際の生命線になります。

またゲージの最大量は、カービィ達の数が多いほど大きくなります。水中に潜る時は、カービィ達の数をなるべく増やしてから行くのをお勧めします。


基本操作を粗方説明し終わったところで、肝心のカービィの増やし方をご紹介。まず上画面を見ると、中央にゲージがあります。

このゲージは敵を倒すと出てきたり、ステージ上に置かれていたりするフルーツを取る事で増えていきます。フルーツの種類によってゲージの増加量も変わり、増加量の少ない方から順にリンゴ→バナナ→メロン→マキシムトマトとなっています。

そしてこのゲージが100まで溜まると、カービィが一人増えるという訳です。ちなみにカービィが十人フルの時にゲージを100にすると、10000点のボーナスが入ります。

ステージのギミックの中にはある程度カービィの人数がいないと作動しないものもあるので、なるべく常に人数は多く保っておく事。


では逆に、カービィが減ってしまう条件について。まずカービィ達は敵からダメージを受けると、体色がピンクから青に変わります。

その状態で更にダメージを受けるとカービィは真っ白な天使になってしまい、画面外に飛び去っていこうとします。この時他のカービィで天使カービィを捕まえると青い状態で復帰出来ますが、そのまま画面外に出てしまうとそのカービィはロストとなります。

また物に潰される、爆発に巻き込まれるなど、元気な状態からでも一発で天使になってしまう場合もあります。全員が天使になってしまうとゲームオーバーなので、必ず一人は生かしておく事。

他にもエリアを一つクリアすると別のエリアに移動出来るようになるのですが、各エリアの周りではドクロ団がパトロールをしており、エリア移動の度にカービィ達がやられて強制的に一人になってしまいます。攻略が進む事でやがてこのパトロールはなくなりますが、逆にこれが役立つ場面も……詳しくは後述。


各ステージでは、三枚から五枚のメダルがどこかに隠されています。これは本作の収集要素になっており、集める事で数々のミニゲームが遊べるようになります。

メダルの在処は最初はノーヒントですが、ある程度攻略が進むと「参上!ドロッチェ団」に登場したドロッチェ団の飛行船が現れ団長のドロッチェが在処のヒントを教えてくれるようになります。但しヒントを貰えるのは、クリア済みで且つ未回収のメダルがあるステージに限られます。

またメダルの中には一ステージに一つ、虹色に輝くものがあります。この虹色メダルを集めると……?

なおドロッチェはメダルのヒントをくれる以外にも色々お喋りしてくれるんですが、多い。台詞の量がめちゃくちゃ多い。普段味方が喋る事が少ない「カービィ」シリーズでは異例というくらいよく喋る。

一つのステージに挑んだ後(クリアしなくても良い)聞ける専用台詞から特に条件がない時に聞ける汎用台詞まで、その台詞の種類はかなりの量。本作でドロッチェが好きになったという方もいるのでは?

最初から漏れなくメダルを回収するのもいいですが、たまにはドロッチェの話に耳を傾けてみるのも悪くないかも。というか筆者にいつかの二周目を決意させた要因がこれ。


本作には更に、『チャレンジ』という項目があります。これはいわゆる実績で、ゲーム内で条件を達成するとその条件の項目に達成マークが付けられます。

最初、チャレンジを達成する為の条件は伏せられています。しかしメダルを集めていくと、徐々に条件が公開されていきます。

条件となるのは簡単なものからかなりのやり込みが必要になるものまで様々。メダルと違い全て達成しても何かある訳ではありませんが、出来るなら全制覇してみたいものです。


ステージをクリアした際、そのプレイ内容に応じて『スター』が贈られます。内訳は、天使を出してしまってもとにかくクリアすればブロンズ、天使は出さなかったけどダメージは受けてしまうとシルバー、天使も出さなかったしダメージも受けなければゴールドとなっています。

言うまでもなく、ゴールドスター入手はかなりのやり込みを必要とします。道中に回復地点はありますが、ダメージを受けた後回復しても贈られるのはシルバースターになります。

つまり何があろうとノーダメを貫かなければいけない訳で……。チャレンジの中にはこのゴールドスターに関わるものもあるので、チャレンジコンプリートを目指すなら避けては通れない道になります。


そして本作の影の主役、ミニゲーム。普通ミニゲームはあっても三、四個というところですが、本作は違います。

その数何と七個。一つはいつものボスラッシュだとしても、都合六個の新作ミニゲームがある計算です。

しかもその全てが、これ単品で売れるレベルの完成度の高いものばかり。更に登場する敵はシリーズの過去作のボスからアニメオリジナルだったキャラまで実に多彩。

しかも全部がタッチペン操作というから恐れ入る。残念ながら筆者はミニゲームをあまりやり込んでないので個々の紹介は控えますが、まさに当時のシリーズ総決算といった感じの作りはやってみる価値アリです。


簡単操作だけど奥深い、まさに「カービィ」!……と言いたいところなのですが、実は一つだけ不満点がありまして。と言うのも、基本大勢で行くのがいい本作なんですが、一部わざと人数を減らさないと取れないメダルや達成出来ないチャレンジがあるのです。

つまりそれらをどうにかするには、泣く泣くカービィ達を間引くしかない訳で……。エンディング前ならエリア移動で一人にリセットする手も使えるのですが、エンディング後はもう本当にカービィ達をわざと天使にする他ない。

ここだけはもうちょっと何とか出来なかったんでしょうか……。故意にカービィ達を間引くの心が痛むよ……。


何も不満がない出来、とは残念ながらいかないのですが、それでも良作であるのは確か。初めて「カービィ」に触れる人もシリーズ経験者も、どちらも楽しめる作りだと思います。



とりあえず、今回はこれにて。

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