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第二百二十八夜 ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊

一つ、ゲームの話でもしようか。



「不思議のダンジョン」シリーズは初代の「トルネコ」、メインの「シレン」の他にも様々なゲームのキャラを主人公にしたものが作られています。任天堂の看板シリーズの一つ「ポケットモンスター」も、そのうちの一つです。

人間のいない、ポケモン達だけが暮らす地域で繰り広げられるもう一つの「ポケットモンスター」。時にコミカル、時にシリアスに困難に立ち向かうポケモン達の姿は好評を博し、シリーズ化もされています。

今回はその、シリーズ第二弾のお話。本家同様にバージョン分けがされた、最後のシリーズ作品でもあります。

その名は「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」。「ポケモン」と「不思議のダンジョン」との親和性や如何に?


本作はニンテンドーDS中期、任天堂よりニンテンドーDSにて発売されたローグライクゲームです。二バージョン同時発売で、更にこの一年半後マイナーチェンジバージョンである「空の探検隊」も発売されています。

プレイヤーは一匹のポケモンとなり、他のポケモン達と協力してダンジョンに挑んでいく事になります。以下はストーリー。


舞台はポケモン達だけが暮らすとある島。この島に住むパートナー(デフォルト名なし)は探検隊に憧れ、探検隊のギルドに入門したいと思っているものの、いつも寸前で怖くなって引き返してしまう気の弱いポケモン。その日もギルドの入口からつい引き返してしまい、落ち込みながらとぼとぼと海岸を歩いていたパートナーは、そこに倒れている一匹の見慣れないポケモンに気付きます。助け起こしたそのポケモンの話を聞いてビックリ。何と自分は人間で、しかも名前以外の一切の記憶がないと言うのです。突然の話に、このポケモンの事を信じていいのか迷うパートナー。けれど本当に困っているポケモンの様子に、パートナーはその話を信じる事を決めます。そこにやって来たのは、ズバットとドガース。二匹はパートナーに因縁をつけ、更にパートナーが大事にしていた不思議な模様の入った石を奪い去ってしまいます。その一部始終を目撃する事になったポケモン――主人公(デフォルト名なし)は、しょげ返るパートナーに一緒に宝物を取り返しに行こうと申し出ます。主人公が一緒に行ってくれるなら、と勇気を振り絞ったパートナーと共に二匹の後を追う主人公。この時の主人公とパートナーは、まだ知りませんでした。この出会いが二匹の、そしてこの星の運命を大きく左右する事になるのを――。


この『主人公は元人間のポケモン』という設定からするに、本作にも人間は存在するようです。作中には一人たりとも出てきませんが。


ゲームを始めると、まず主人公の名前と性別を決め、波動の色を決めて貰います。性別は主人公の口調が若干変化する他、後述の種族決めにも関わってきます。波動の色は大抵の場合遊んでいるDS本体のユーザーカラーになり(3DSも対象)、初期アイテムとして同じ色の『リボン』というアイテムが貰えます。

そして幾つかの質問に答える事になります。この結果と性別により、主人公がどのポケモンになるかが決まります。

その後、パートナーをどのポケモンにするか選びます。選んだポケモンによって、パートナーの性別が変化します。

主人公とパートナーに選べるポケモンは「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」までのいわゆる『御三家』と呼ばれる初期ポケモン+ピカチュウ。主人公はそれに更にゴンベ・ニャース・エネコのノーマルタイプ三匹が追加されます。

また主人公とパートナーを同じタイプにする事は出来ず、例えば主人公がヒトカゲになると同じほのおタイプのヒノアラシ・アチャモ・ヒコザルはパートナー候補から外れる事になります。まあメイン二匹が別々のタイプでないと最悪詰むしこのゲーム……。

主人公がなったタイプを補ってくれる相性を持つタイプをパートナーに選ぶと、比較的進めやすくなります。勿論ただ単純に、好きなポケモンをパートナーに選んでも良し。


まず基本ルール。大体のルールは本家「不思議のダンジョン」シリーズと同一ですが、本シリーズならではの要素も幾つか存在します。

まずポケモンは通常攻撃の他、『わざ』を使う事が出来ます。技は初期段階でも必ず一つか二つは持っているので、通常攻撃しか出来ないポケモンというのは存在しません。

わざの効果は「ポケモン」本編準拠で、タイプや使用回数であるPPも本編通り。勿論PPが切れれば、そのわざは使用不可能になります。

わざはレベルアップで覚える他、ダンジョン内や店で手に入る『わざマシン』を使っても覚えられます。本編と違ってわざマシンはどれも一点ものではないので、気軽にわざを覚えさせられます。

但しこちらでもわざを覚えさせられるのは全部で四つまで。それ以上は取捨選択を迫られる事になります。

とはいえレベルアップで覚えられるわざも忘れれば二度と覚えられなくなる訳ではなく、ストーリーが進むと利用可能になる『エレキブルれんけつてん』で思い出させて貰えるようになっています。

またこの店ではお金を払う事でわざを『れんけつ』させて貰う事も出来ます。れんけつした技は、一ターンにいっぺんに繰り出す事が可能になります。

但し出した分のPPは各わざ全てきっちり消費されるので、考えて使わないとすぐにPP切れ、なんて事も……。一度れんけつしたわざはれんけつを解くまで同時消費され続ける為、どのわざ同士をれんけつするかはよく考える事。

なお主人公はわざを使うか使わないかを自分で決められますが、パートナーや他の仲間のポケモン達は自動でわざを選択し、攻撃します。とはいえこちらから何も指示が出来ない訳ではなく、事前に使わないよう設定したわざは絶対に使用されません。


一緒にダンジョンを探検する仲間は最初はパートナーだけですが、ストーリーが進み『チリーンへんせいじょ』がオープンすると敵として出てくるポケモンを仲間にする事が出来るようになります。仲間になったポケモンは一緒に探検したり、チリーンへんせいじょで入れ替えたり出来ます。

ポケモンを仲間にする方法は簡単、戦って倒すだけ。すると一定確率で友情が芽生え、仲間にするかどうか選べるようになります。ここで仲間にするを選ぶ事で、そのポケモンと共に探検出来るようになるのです。

ただここで気を付けなければならないのは主人公とパートナー含め、仲間に出来るポケモンは全てエンディング後まで進化する事が出来ないという事。その為ビードルやキャタピーといった、進化前は弱く覚えるわざも少ないポケモンは完全に割りを食う形になっています。

なお倒した敵の経験値は、探検隊のメンバー全員に行き渡るようになっています。これにより主人公ばかりが敵を倒して、他メンバーに経験値が行き渡らないという事はなくなっています。

また探検の途中で倒れた仲間は、自動的にチリーンへんせいじょへと戻されます。但し主人公かパートナーどちらかが倒れた時は自動的に探検失敗となり町まで戻されてしまうので、主人公だけでなくパートナーのHPにも常に気を付けておきましょう。


主人公とパートナーを含めた各ポケモンは、本編でのステータスに加えて『かしこさ』というステータスを持っています。このかしこさが高ければ高い程、探検に役立つ能力を覚える事が出来ます。

かしこさはレベルアップでは上がらず、『グミ』というアイテムを使用する事で上がります。それもただグミを与えればいい訳ではなく、ポケモンのタイプに合ったグミを食べさせる必要があるのです。

なおタイプを二つ持っているポケモンの場合は、どちらのグミを食べさせてもOK。ちょっとお得と言えます。


それぞれのポケモンはタイプやわざとは別に、『とくせい』という特殊な能力を持っています。とくせいは使用しなくても、常に効果が発揮され続けます。

中には条件付きのものもありますが、その場合は条件を満たせば自動発動します。但しカウンター系のとくせいだけは必ず効果が現れるとは限りません。

なおポケモンによっては二つとくせいを持っている場合があり、その場合は両方が適用されます。ここはどちらか一つにランダムに決まる本家とは違う部分。


ストーリーがある程度進むと、ギルドの掲示板で依頼を受けられるようになります。依頼の内容はダンジョンに落ちている落とし物を拾ってくる事だったり、ダンジョン内で迷子になっているポケモンを連れ帰る事だったり、はたまたダンジョン内に潜んでいるお尋ね者ポケモンを捕まえる事だったりと様々です。

指定されたダンジョンに行き、依頼を達成してから戻ると報酬としてお金とグミなどのアイテムが手に入ります。それだけでなく、時には依頼人そのものが仲間になってくれる事もあります。

依頼にはランクがあり、最初のうちは低いランクの依頼しか受けられません。しかし依頼を沢山こなして探検隊のランクを上げていく事で、よりランクの高い依頼を受けられるようになります。

また依頼は、複数を同時に受ける事も出来ます。一つのダンジョンの依頼を一度に受けて、一気に達成すると手間が省けていい感じ。


時には依頼の代わりに、ギルドの見張り番の仕事を頼まれる事もあります。この仕事はポケモンの足型からどのポケモンであるか見分けるというミニゲームになっています。

まず上の画面にポケモンの足型が現れ、候補が四択になって出ます。最初はノーヒントですが、時間経過ごとに徐々にヒントが出されていきます。

見事正解すると、ポイントが貰えます。正解までの時間が短ければ短い程、貰えるポイントの量は増加します。

そして全十問が終了した時の合計ポイントによって、ご褒美が貰えます。最高ランクだと、かなりのアイテムが貰えてしまいます。

間違った答えを選んでしまった時は、パートナーが二回まで間違いを指摘し選び直させてくれます。慣れないうちはヒントをよく見て、落ち着いて選びましょう。


更にストーリーが進むと、ダンジョンで手に入るアイテムに『宝箱』が追加されます。この宝箱は探検中は開ける事が出来ず、町の『ネイティオかんていじょ』でお金を払って開けて貰う事になります。

宝箱には色々な種類がありますが、どれも手数料は一律。中身のバリエーションも一緒……多分。

時に高額アイテムが入っている場合もあるので開けてみる価値はある? ただ持ち帰るまで持ち物欄を圧迫し続けるので、持ち切れないと思ったら潔く諦める事も肝心。


依頼の報酬として、時々『タマゴ』を貰う事があります。これはポケモンのタマゴで、『おせわやラッキー』に持っていくと中からポケモンが孵るようになっています。

産まれるポケモンは依頼を達成したダンジョンの階に出るポケモンのうちどれかで、戦って仲間にしたポケモンと比べるとステータスが高く、普段自然に覚えないようなわざも覚えます。仲間にすれば、心強い味方になってくれるでしょう。

タマゴはすぐに孵る訳ではなく、何度も探検に行っていればそのうち孵ります。気長に待つのが大事。


町には他に、『ガラガラどうじょう』という施設があります。ここは無料でポケモン達の特訓が出来るという施設です。

中身は普通のダンジョンと一緒で、敵も出てきます。但しここの敵は仲間にはなりません。

気を付けなければならないのは、ここを利用すると手持ちのアイテムが全て失われてしまうという点。失われたアイテムは二度と戻ってこないので、利用する前に大事な物は倉庫に必ず預けておく事。


他にもWi-Fiを利用し、他のプレイヤーに救助要請をしたりWi-Fi限定の依頼を受けられたりなどのサービスもありましたが……現在は恐らく不可能と思われます。……いずれ3DSもこうなるんですかねえ……。


「ポケモン」としても「不思議のダンジョン」としても新たな魅力を切り開いたこのシリーズ。でも今からやるなら本作じゃなくて「空の探検隊」がお勧め。追加要素増し増しなので。



とりあえず、今回はこれにて。

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