表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/239

第二百二十六夜 お茶犬の部屋DS

一つ、ゲームの話でもしようか。



『お茶犬』というキャラクターを知っていますか? 今から17年前の2002年、セガトイズとホリプロの共同制作で産み出された癒し系キャラクターです。

ゲームセンターの景品などで、もしかしたら見た事がある方もいるかもしれません。片親のホリプロもCD発売やアニメ制作など、力を入れて売り出していたようです。

そんなお茶犬プロデュースの一環として、ゲームも制作されました。ハードはゲームボーイアドバンスやニンテンドーDSなど携帯機で、普段ゲームをやらない層でも手軽に遊べるようにという配慮がなされています。

今回は、そんなお茶犬ゲームの一つ。「お茶犬の部屋DS」をテーマにお送りしようと思います。


本作はニンテンドーDS初期、エム・ティー・オーよりニンテンドーDSにて発売されたミニゲーム集です。箱庭ゲーとしての要素もあり、プレイヤーはお茶犬達と暮らす家を素敵に飾り付けていく事になります。

当面の目的は、全部で256種類ある家を飾り付ける為のグッズを収集する事。以下はささやかながらストーリー。


お茶犬達と一緒に新居にやってきた『あなた』。これから始まる、お茶犬達との新生活。買い物したり、皆でお茶したり、やる事は一杯! お茶犬達との『ほっ』とする毎日が今、幕を開けます――。


ゲームを開始すると、まずはスタートメニューに移動します。まずは『ゲームをはじめる』を選ぶと始まる、メインモードについてご説明しようと思います。

メインモードを始めると、まず最初に計11匹のお茶犬&お茶猫の中から一匹をマイキャラに選ぶ事になります。マイキャラに選んだお茶犬orお茶猫は自宅に常にいるようになり、ミニゲームの使用キャラになったりもします。

以下は選べるお茶犬&お茶猫の種類。ここでは簡単な紹介に留め、性格などはウィキペディアの解説に譲ります。


『リョク』は緑茶のお茶犬。カラーリングは緑。

『アール』は紅茶(アールグレイ)のお茶犬。カラーリングは赤。

『ロン』は烏龍茶のお茶犬。カラーリングは黒。

『ハナ』はハーブティーのお茶犬。カラーリングは薄紫で、耳に花の飾りが付いています。

『チャイ』は紅茶(チャイ)のお茶犬。カラーリングは乳白色で、眉間に皺のような模様があります。

『カフェ』はコーヒーのお茶犬。カラーリングは焦茶色で、耳がコーヒー豆の形になっています。

『ムハ』は麦茶のお茶犬。カラーリングは茶色で、耳が麦の穂の形になっています。

『サクラ』はさくら茶のお茶猫。カラーリングはピンク。

『ラン』はラベンダーティーのお茶猫。カラーリングは青紫。

『ミン』はジャスミンティーのお茶猫。カラーリングは黄色。

『ソー』はそば茶のお茶猫。カラーリングは青緑に茶色のぶち模様。


なおマイキャラは後からいつでも変更する事が出来ます。最初にフィーリングで決めた子と最後まで連れ添うも良し、途中で別にお気に入りの子が出来たならそっちに乗り換えるも良し。

ちなみに筆者はサクラとずっと一緒。猫派だしピンク好きだからね! 仕方ないね!


マイキャラを選んだらいよいよ自宅へ移動です。自宅では各部屋をコーディネートしたり、部屋にいるお茶犬達と触れ合う事が出来ます。

部屋のコーディネートは、メニューの『アイテム』で行います。『アイテム』を選ぶと今いる部屋にグッズを置いたり、一度置いたグッズを移動させたり撤去したりする事が出来ます。

但し今いる以外の部屋にグッズを置いたり、部屋にあるグッズを撤去する事は出来ません。他の部屋をコーディネートしたい時は、メニューの『へやいどう』で対象の部屋に移動する必要があります。

また、一つの部屋に置けるグッズの数には上限があります。例え部屋にまだスペースがあっても、その上限を超えた数はグッズを設置出来ないので注意。

お茶犬達と触れ合うには、メニューの出ていない状態でタッチペンで部屋にいるお茶犬達に触れたり、メニューの『マイク』でマイクに向かって呼び掛けたりといった事を行います。これら行動を行うと、お茶犬達が何らかのリアクションをしてくれる場合があります。

また、部屋に置いたグッズにお茶犬達が近付く事でもリアクションが発生する場合があります。お茶犬達の移動は基本ランダムですが、メニューが出ていない状態でグッズにタッチペンで触れると一匹をそのグッズのある方に誘導する事が出来ます。

なおマイキャラとなったお茶犬orお茶猫は、どの部屋に移動しても必ず出現するようになります。それ以外のお茶犬達も、各部屋に二匹までランダムに現れます。


ゲームを始めたばかりの頃は何もグッズを持っておらず、部屋もリビングと庭の二ヶ所しか移動出来ません。そこでまずは、グッズを手に入れる為に買い物に行く事になります。

買い物に行くには、メニューの『ショップ』を選択します。すると店の選択画面に移動し、どの店で買い物をするか選ぶ事になります。

行ける店の種類は以下の通り。中には店でない場所も含まれます。


『インテリア』は壁紙や絨毯など、家の内装を取り扱っています。全部の部屋の内装を統一するもバラバラにするもプレイヤー次第。

『にちようひん』はテーブルや椅子などの家具を販売しています。中には部屋に置いた後、更に上に何か置ける物も。

『でんき』は電化製品売り場です。電気スタンドや時計のような小物から冷蔵庫などの大型家電まで、各種取り揃えています。

『にわようひん』はその名の通り、庭に置くグッズ専門店。普通の庭にはちょっと置かないようなものも混じってますが、気にしない。

『おもちゃ』は色々なオモチャが置いてあります。遊び道具というだけに、お茶犬達のリアクションも期待大。

『ざっか』はその他様々な雑貨をご用意。そのバリエーションは、若干カオス。

『ガチャ』は一定数の種類のグッズを集めるごとに手に入るガチャコインを使い、お茶犬のガチャを回す事が出来ます。一度ガチャから出たアイテムは被る事はない他、手に入れたアイテムはスタートメニューや自宅メニューからいつでも見たり触れたりする事が出来ます。

『いこいのひろば』はマイキャラを変更する事が出来ます。選び方はスタート時と一緒。


店を選んで移動したら、次はその中で更に幾つかにカテゴリー分けされたグッズの中から欲しいグッズを選択します。最初のうちは選べるグッズも少ないですが、入手したグッズの種類が増えていくとだんだんと売りに出される種類も増えていきます。

グッズを購入するには、ミニゲームをクリアする必要があります。対象のミニゲームは、全18種類の中からランダムに選ばれます。

本作で遊べるミニゲームには定番のカードゲーム系もあれば、簡単な音ゲーまであります。グッズを選び直す度ミニゲームも抽選し直しになるので、ある程度得意不得意が見えてきたら得意なミニゲームが出るまで選び直すのも手。

またミニゲームには、難易度も設定されています。難易度はグッズごとに固定で、変わる事はありません。

ミニゲームの種類と難易度によって決められた条件を達成すれば、そのミニゲームはクリア。選んだグッズをゲット出来ます。

例え失敗してもリトライは何度でも可能なので、そのミニゲームにこだわるか別のミニゲームに切り替えるかはご自由に。その辺の自由さが本作の魅力。

なおグッズは同じ物を複数購入する事も可能です。但し上限は存在し、それ以上を購入する事は出来ません。


グッズを一定数入手すると、お茶犬達の日常を描いたショートストーリーが流れます。その後自動的に進行状況がセーブされ、自宅へと戻る事になります。

一度流れたショートストーリーは、スタートメニューの『おはなし』でいつでも見られるようになります。ショートストーリーは十話以上用意されており、どれも『ほっ』と出来るお話ばかりです。

ショートストーリーが終わり自宅に戻ると、時々自宅で行く事が出来る部屋が増える事があります。行ける部屋は最大で五部屋にもなり、各部屋をどうコーディネートするか大いに悩まされる事になります。

なおセーブはここでの自動セーブの他、自宅メニューからの任意セーブも可能です。エンディングを見終わった後は任意セーブしか出来なくなるので、エンディング後も続けたい場合はセーブは小まめに。


ミニゲームだけを遊びたい場合は、スタートメニューの『ミニゲーム』を選ぶ事で好きなミニゲームを遊べます。難易度やカードゲーム系の場合は何人対戦かも選ぶ事が出来、好きなように遊ぶ事が可能です。

また同じくスタートメニューの『つうしん』を選ぶ事で、最大四人までの通信対戦も可能になっています。通信対戦はソフトが一本あれば可能ですが、プレイ出来るのはカードゲーム系のみとなっています。

他にスタートメニューでは、『えかきうた』で流れる公式の絵描き歌に沿ってお茶犬の絵を描いたり出来ます。但し選ぶ為にはメインモードで「お茶犬えかきうた」のCDを手に入れる必要があります。


遊んでみた雑感としては、キャラクターものにしては作りがしっかりしていて楽しいです。立体的になったお茶犬達も可愛いの一言。

ただミニゲームによって、難易度の差が大きい。顕著なのが『だるまさんがころんだ』と『ばばぬき』で、他は何とかなりますがこの二つだけはどうにもならない。

『だるまさんがころんだ』は難易度ふつうまでは割と判定が緩めで簡単なのですが、難易度むずかしいになった途端超反応でこちらの動きを捕捉してくるようになります。振り返るまでの時間も異様に早くなり、動き出そうと思ったら振り返られた、なんて事もザラ。

『ばばぬき』は元々が運ゲーな為、難易度かんたんだろうが負ける時は連続で負ける。ついでに言えばCPUは、こちらが持っているババを滅多に引いてこない。

後は難易度が高いというより、一回のプレイに時間がかかる『ボウリング』『ページワン』辺りもきつい。逆にパズル系は慣れればどれもサクサク終わるので狙い目。

難しいものや一プレイが長いものは、なるべく避けていった方が無難かと。負けが込んだり長丁場の末に負けるとストレスがマッハになるので……。

あと個人的に気になったのが、全ての部屋を使ってもフルに置き切れない量で手に入ってしまう種類のグッズがある事。特に庭用のグッズなんて庭にしか置けないのに室内用のグッズと同じ量手に入るから……。

ここら辺はきっちり調整して欲しかったなと。インテリア系のグッズは、ちゃんと調整されているのですから……。


多少気になるところは散見されるものの、キャラクターの魅力を伝えるという意味では十分及第点な本作。可愛いキャラクターが好きな方にはお勧めの一品です。



とりあえず、今回はこれにて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ