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第二百十八夜 ゲームセンターCX 有野の挑戦状(前編)

一つ、ゲームの話でもしようか。



「ゲームセンターCX」。それまで相方濱口氏に比べていまいち地味な存在だったお笑いコンビ『よゐこ』の有野晋哉氏が、輝き始める切欠となった番組です。

内容は有野氏が未プレイのレトロゲームをプレイし、番組の収録時間内にエンディングを目指すというもの。有野氏の決して上手ではないが時々神プレイを発生させるという絶妙な案配の腕前もあり大好評を博したこの番組は、やがてCSフジテレビの看板番組にまで成長していく事になります。

時々アシスタントや助っ人で出てくるADを始めとした番組スタッフ達にも人気が出、下手な芸能人よりこの番組のスタッフの方が有名という状況まで生み出した「ゲームセンターCX」。人気の波に乗って、遂にゲーム化までされる事になりました。

番組制作会社や視聴者まで巻き込み、遂に完成したそのゲームの名は「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」。果たしてどんなゲームが出来上がったのでしょうか。


本作はニンテンドーDS中期、旧バンダイナムコゲームス、現バンダイナムコエンターテインメントよりニンテンドーDSにて発売されたゲーム集です。プレイヤーは、様々なレトロゲーム風のゲームをプレイしていく事となります。

以下はストーリー。「ゲームセンターCX」にて、これまで様々なゲームに挑んできた有野。しかし力及ばず、挑戦に失敗してしまう事も少なくなかった。『もっとゲームが上手かったら……』挑戦失敗の度に有野が抱いたそんな無念の思いは次第に蓄積されていき、やがて実体化。『ゲーム魔王アリーノー』となり、このゲームの電源を入れてしまったプレイヤー――『あなた』を子供に変え、有野がまだ子供だった八十年代の世界へ飛ばしてしまう。『あなた』が元の時代に帰るには、アリーノーが出した挑戦を全てクリアしなければならない。子供時代のありの少年の協力も得て、数々のレトロゲームに挑んでいく『あなた』。果たして『あなた』はアリーノーの挑戦をクリアし、元の時代に帰る事が出来るのか――!? といった感じになっています。

八十年代と言っても実際の八十年代とは微妙に異なっており、あくまで『八十年代を模した世界』みたいな感じです。ゲーム機の名前も『ゲームコンピューター』、略してゲーコンだったり。

収録されているゲームも勿論、レトロゲームなだけのオール新作。しかしレトロゲームっぽさの再現度は、かなり高いと思います。


本作の収録ゲームは全部で八本。ジャンルもシューティング・アクション・レースゲーム・RPGと、幅広いジャンルが揃っています。

アリーノーからの挑戦は、一本のゲームにつき四つまで。どれも基本的にはそのゲームの基本テクニックを学ぶ為のものとなっていますが、ゲームによっては難易度高めの挑戦も含まれています。

ゲームは最初は「コズミックゲート」しか遊べませんが、アリーノーからの挑戦をクリアしていく度に遊べるゲームが徐々に増えていきます。一度遊べるようになったゲームはそのゲームの挑戦が出ている時でなくてもいつでも遊ぶ事が出来、見事エンディングまで辿り着くと選択画面にクリア済マークが表示されるようになります。

ちなみにこれらのゲーム、当時の雰囲気を再現した説明書もゲーム内で読む事が出来ます。用もないのに説明書ばっかり熱心に読み込んでた筆者のようなプレイヤーには嬉しい仕様。


本作の見所は、ゲームだけではありません。他にも八十年代当時の雰囲気を再現した意匠が、そこかしこに用意されています。

まずゲームをプレイしていると、隣で見ているありの少年がちょいちょい声をかけてきます。声の担当は勿論有野氏で、氏の地声よりはちょっと高めのボイスになっています。

これが『友達の家で友達と一緒にゲームしてる』感満載で、何だかちょっと楽しくなってきます。クリアすれば一緒に喜んでくれるしやられれば一緒に残念がってくれる、昔ってそんな感じでワイワイ人ん家でゲームしましたよね。

またゲームをプレイしていない時は、ありの少年と雑談する事も出来ます。流石にこちらはボイス付きではありませんが、今挑戦しているゲームの内容についてや本気でただの雑談など、様々な話題を楽しむ事が出来ます。

これも如何にも『友達と遊んでる延長でゲームもしてる』っぽい感じがして○。ちなみに時に選択肢も登場しますが、どちらを選んでもありの少年の反応が変わるだけでゲーム内容には一切影響はありません。

ゲームをプレイしていない時に出来る事は会話だけではなく、ありの少年宅にある架空のゲーム雑誌『ゲームファンマガジン』を読む事も出来ます。ゲームファンマガジンには収録ゲームの攻略情報や一部の裏技、「ゲームセンターCX」の歴代スタッフ達を編集者や各ゲームの開発スタッフとして書かれたコラムなどが掲載されています。

これも当時の雰囲気がよく出ていて、何だか懐かしくなれます。ちなみにこのゲームファンマガジン、挑戦が進むごとにありの少年が自動的に最新号を購入してきてくれるので、ありの少年が『ゲーファン買うてきた』と言った時に本棚を確認すれば必要な情報がすぐ読めてちょっとお得。


ちなみにプレイヤーの分身となる子供は名前だけでなく、性別も自由に決められます。基本的には見た目が変わる以外ゲーム内容に変化はありませんが、エンディングで……?


次からは本作に収録されているゲームを一本ずつご紹介していきます。ぶっちゃけどれもこれもこれ単品で売っても小金が稼げそうな完成度の高いものばかり。



「コズミックゲート」


一画面型のシューティングゲーム。システム的にはナムコの「ギャラクシアン」などに似ています。

左右にのみ動く自機を操り画面上の敵を全て倒し、全64面からなるステージをクリアしていくのが目標になります。レトロゲームらしい豪快なステージ数ですが、これには救済措置もあり。詳しくは後述。


敵はまず編隊を組み、画面外から飛来してきます。飛来してきた敵は画面上の決まった位置に配置されていき、全部が配置され終わるまではそこから動かないようになります。

そして全ての敵の配置が完了すると、改めて三体ずつの編隊を組んだ敵が下へと降りてきます。一番下まで到達した敵は一番上へとループしてまた現れますが、中には途中で分裂し以降再出現しなくなるものもいます。


自機は画面上に、弾を二発までしか出す事が出来ません。しかし時折出現する光る敵を倒す事でパワーアップアイテムが出現し、取ると自機が変型して画面上に弾を三発まで出す事が出来るようになります。

しかも三発目は必ず貫通弾となり、貫通弾で敵を倒すと一度に倒した敵の数に応じて得点に倍率がかかり高得点が見込めるようになります。攻略的にもスコア狙い的にも、パワーアップアイテムはなるべく確実に取得しておきたいところです。


三の倍数のステージは、落ちてくる隕石を撃ち落とすボーナスステージとなります。このボーナスステージ中だけは縦スクロールにシステムが変わりますが、左右にしか動けない点は通常と同一。

ここでは制限時間内に撃ち落とした隕石の数に応じて、ボーナス点が加算されます。更に撃ち落とした隕石の総数が一定数より上なら、それにスペシャルボーナスも加えられます。

ボーナスステージでは時々、通常のものより大きな隕石が降ってきます。この隕石は大量に弾を撃ち込まないと破壊出来ませんが、破壊すると1upアイテムのトマトが出現する事があります。

なおボーナスステージとはなっているものの、隕石が直撃すれば普通に死ぬしゲームオーバーにもなります。あくまで通常より多くスコアが稼げるだけのステージとお考え下さい。


前述の救済措置について。本作ではボーナスステージ以外のほぼ全てのステージに、ワープゲートが設けられています。

出し方は、光っている敵を一番最初に倒すというもの。パワーアップアイテムを出す光る敵との違いは、パワーアップアイテムを出すものは配置が完了した時一番上に配置されるがワープゲートを出すものは一番下に配置される、光ってない敵を先に倒した場合パワーアップアイテムを出すものはそのまま光り続けるがワープゲートを出すものは光らなくなる、などが挙げられます。

ワープゲートを出す敵を倒すと、画面右上か左上にワープゲートが現れます。しかしこれで即ワープ出来る訳ではなく、実際にワープを行うには弾を撃ち込んで出現したワープゲートを開く必要があります。

ワープゲートを開く事に成功すると、その場で三つ先のステージに飛ぶ事が出来ます。例えば1面でワープゲートを開けば、次は4面からの再開となります。

また特定のステージには一気に16ステージ先にまで飛ぶ事の出来る、虹色のワープゲートが存在します。出し方はやはり光る敵を一番最初に倒すというものですが、このワープゲートを出す敵は出てきた直後しか光らず、しかも配置が完了すると下から二列目にいってしまう場合がありそうなると一番最初に倒す事は出来なくなります。

即ち飛来している最中に、尚且つどれが光っていたかをしっかり記憶して正確に撃ち抜く必要がある訳です。相当数のステージを飛ばせるだけあり、出すのも容易ではありません。

更に1面から一気に最終64面に飛べるワープゲートも……? 出し方は挑戦をクリアしていけばいずれゲームファンマガジンに載るので、そちらをご確認下さい。


ちなみにミス後の復活は通常ステージ、ボーナスステージ共にその場復活。復活時に敵がいなくなっているなどクリア条件を満たしていれば、そのままステージクリアとなります。



「からくり忍者ハグルマン」


横スクロールアクションゲーム。最もよく似ているのはジャレコの「忍者じゃじゃ丸くん」か。

左右にループする(一部しないステージもあり)ステージ内の敵を制限時間内に全て倒し、全8ステージをクリアし珍幻斎によってさらわれたほおずき姫を救出するのが目的。但しエンディングを見る為には「魔界村」よろしく全ステージを二周クリアする必要があるので、実質全16ステージ。


主人公ハグルマンの攻撃手段は三つ。手裏剣・踏みつけ・からくり扉をぶつけるとなっております。


手裏剣は離れた敵にも当てる事が出来、当たった敵は一定時間気絶状態になります。気絶状態になった敵は触れてもダメージを受けなくなりますが、これだけで敵を倒す事は出来ず、また手裏剣が効かない敵も存在します。

踏みつけは最も基本となる攻撃手段です。上手く連続で敵を踏みつけられれば、得られる得点が通常よりも増加します。

からくり扉はステージ上に点在し、入ると一時的に敵から身を隠せる他、回転中のからくり扉を敵にぶつける事で敵を倒す事も出来ます。からくり扉は三色に分かれており、入ると入ったのと同じ色のからくり扉全てが回転する為、上手くいけば纏めて敵を倒す事も可能。但し入ったからくり扉はその後必ず決まった順番で色が変わる為、使うタイミングは結構考えさせられます。


ハグルマンは一度敵からダメージを受けるとポンコツ状態になり、その状態でもう一度ダメージを受けるとミスになります。ポンコツ状態になっても性能に差は出ないしステージクリアすれば元の状態に戻るので、諦めない事が肝心。

更に一機につき一度だけ、ポンコツ状態から元に戻れる裏技も……? 一度使うとミスするまで使えなくなるので、ここぞという時に。


本作にはハグルマンを助けてくれる、様々なアイテムも存在します。一度取得したアイテムはステージを跨いで継続しますが、パワーアップアイテムの類は一度ミスすると全て失われてしまいます。


ピンクのアイテムは、取ると手裏剣が大きくなり敵に当たりやすくなります。敵を倒すと、時々出現するアイテムです。

青のアイテムは、取ると手裏剣の飛距離が伸びます。敵を倒すと、時々出現するアイテムです。

緑のアイテムは、取ると移動速度が上昇します。これのみかなりの段階、強化させる事が可能。敵を倒すと、時々出現するアイテムです。

巻物はからくり扉の裏に隠されており、三つ揃えるとお助けキャラが登場し様々な効果をもたらします。巻物の色と効果は以下の通り。


ピンクの巻物はくノ一小梅ちゃんを呼び出します。小梅ちゃんは現れると、ハート手裏剣の術で画面上の敵を一掃してくれます。余談ですがありの少年の住む世界では、この小梅ちゃんは人気キャラという設定。実際可愛い。

青の巻物は忍犬からくりケーンを呼び出します。からくりケーンは現れると、体当たりでハグルマンと同じ段にいる敵を一掃してくれます。一見小梅ちゃんの劣化のように思えますが、こちらはステージ全体に効果があるのが大きな差別点。

黄色の巻物はからくり忍者ゼンマイちゃんを呼び出します。ゼンマイちゃんは現れると、泣き声でステージ全体の敵を全て一定時間気絶状態にします。事実上全ての敵を無力化出来ますが気絶するだけで死ぬ訳ではないので、早めの対処が必要。


これらアイテムは出現した後敵の方が先に触れると、そのまま敵に持っていかれてしまいます。持っていかれたアイテムはその敵を倒せば取り返せるので、もし取られても落ち着いて対処しましょう。ちなみに既にアイテムを持っている敵には、アイテムを持っていかれる事はありません。

また偶数ステージには、取ると高得点になる隠れキャラも……? 隠れキャラは、特定の位置に手裏剣を何発か撃ち込む事で出現します。


ステージ上にいる全ての敵を倒すと、どこかのからくり扉の裏からボスが出現します。このボスを倒すと虹色の扉が現れ、中に入るとステージクリアとなります。

しかしステージ8以外でからくり扉に入ると、時折裏にいるボスが姿を見せる事があります。この時すぐにからくり扉から出ればボスもすぐ引っ込みますが、ボスが姿を見せたままにしておくとそのままボスが動き出すので注意が必要。


ちなみにミス後の復活は戻り復活。倒した敵や敵の持っているアイテムも全て復活しますが、既にそのステージで巻物を揃えている場合はそちらは復活しません。


最後に本作に登場する敵キャラ達をご紹介。いずれもなかなかの曲者揃いとなっております。


豆忍は最弱の敵。全ての攻撃が通じるので、ここで操作方法に慣れておきましょう。とはいえ二周目に入ると手裏剣攻撃もしてくるようになる為、油断は禁物。

オボロはドクロの車のような敵。ハグルマンを見つけると、猛スピードで突進してきます。突進中も無敵ではないので、手裏剣を当てるなどして落ち着いて対処を。こちらも二周目に入ると、火炎攻撃を行うようになります。

ヨロイはその名の通り、鎧に身を包んだ敵。手裏剣で気絶させる事が出来ず、踏みつけたりからくり扉を当てても気絶するだけで、その気絶中に更に踏みつけるかからくり扉を当てなければ倒す事が出来ないという強敵です。動きが鈍く、手裏剣で一瞬だけ動きを止める事も出来るので、その一瞬の隙に速攻で片付けてしまうといいでしょう。二周目に入り火炎攻撃を身に付けた際は、更に厄介な敵に。

ダークハグルマンはその名の通り、ハグルマンによく似た敵。動きが非常に素早く、手裏剣や踏みつけ、からくり扉をバリアーで防ぐ雑魚の中では最強の敵です。バリアーを張った後僅かに隙が出来、その時は全ての攻撃が通じるので手裏剣連射でわざとバリアーを張らせ、直後に手裏剣が当たるようにすると安全に対処出来ます。全雑魚の中で唯一、一周目から手裏剣で遠隔攻撃を行ってくる敵。

珍幻斎はステージ8にのみ登場する敵で、本作のラスボス。繰り出している間は無敵状態になる突進攻撃に左右への連続砲撃と、攻撃も相応に激しくなっています。突進中以外なら全ての攻撃が効くものの、三回ダメージを与えなければ倒せないので注意。周回しても移動スピードが上がるだけで、攻撃パターンに変化がないのが幸い。



「ラリーキング」


トップビューのレースゲーム。見た目はナムコの「ファミリーサーキット」によく似ています。

自車を操り計4つのコースを駆け抜け、レースの総合一位を目指すのが目標。ちなみに主人公キャラの『マーサー・アリオ』は顔は「魔界村」のアーサー、体は「マリオ」シリーズのマリオというデザインで有野氏考案。


まず自車にはライフが8つ存在しています。このライフはライバル車やコースの壁にぶつかると減っていき、0になるとゲームオーバーになってしまいます。

またライフを残して完走しても、順位が五位以内でなければ次のコースに行く事は出来ません。この事から、本作の難易度は全ゲームの中でも結構高めに位置します。


レースは周回制となっており、進行方向は常に上ですがきちんと一周するようになっています。二周周回するとゴールとなり、そのレースでの順位とタイムが計測されます。

順位は最下位から始まり、ライバル車を一台追い抜くごとに一つずつ順位が上がっていきます。一位になる為には、計15台の車を追い抜かなければなりません。

ライバル車には青と紫の二種類があり、紫の方がスピードは早くなっています。ライバル車は必ず決まったルートを走り、そのルート上に自車がいる場合でも躊躇なく突撃してくるので注意が必要。

逆に言えば進路がライバル車の取るルートにさえ被らなきゃ衝突は免れるのですが、ライバル車の取るルートは基本的に『不利になるギミックは一切踏まず、尚且つ最短を通れるルート』なので一位を目指すなら被らない訳にはいかず……。この辺りの嫌らしさもレトロゲームならでは。


コースは常に上に向かう構成になっていますが直線という訳ではなく、時には分岐したり、大きくカーブする事もあります。またコース上には様々なギミックがあり、自車の進行を阻んできます。


バンパーは唯一こちらを手助けしてくれるギミックで、踏むと車体が跳ねその際ちょっとだけスピードが上がります。但し後述のドリフトブースト狙いの時は、ドリフトが中断されてしまう為ちょっと邪魔かも。

悪路はコース外に出た時と同じく、スピードが大きく減速してしまいます。狭いコースにこれが敷き詰められてるとちょっと泣きたい。

水溜まり・砂場・氷は踏むとスピンし、少しの間自車が制御不能になります。狭いコースのど真ん中にこれが鎮座していたりするとかなり泣きたい。


レースを有利に進める為のテクニックとして、『ドリフトブースト』というものがあります。まずスピードを出した状態で一旦アクセルボタンを離し、その状態で車体を傾けながらもう一度アクセルボタンを押すと自車が土煙を上げ始めます。この状態を『ドリフト』と言います。

このドリフト状態が一定時間続くと、自車が猛ダッシュを始め一時的にスピードが急上昇します。これがドリフトブーストです。

このドリフトブースト、ドリフト状態が一定時間保たれていればドリフトしている方向は一定でなくてもいい為、ぶっちゃけた話直線を蛇行するだけでも発生します。というか、そっちの方が遥かに発生させやすい。

一位を目指す為には必須テクなのには違いありませんが、出したタイミングによってはそのまま壁と正面衝突なんて事も……。慣れないうちは、直線で出すだけに留めておいた方がいいかも。


本作はレースゲームなんですが、スコアアタック要素も含まれています。例えばレース中、ライバル車に混じってハートマークのついた白い車のようなものが一緒に走っているのを見かけます。

これはボーナス車で、追い抜いても順位は上がりませんが取るとボーナス点が入ります。この時ライフも1回復するので、ライフが減っているなら取っておきたいところ。

またコース上の特定の場所を走ると、ボーナスアニマルが出てきて高得点が入ります。出すには結構解りにくい道を通らないといけない為、一位だけ目指していると見落としてしまいがちかも。


とまあここまで長々と書いてきましたが、実はライバル車が一切出なくなる=一位確定という超便利な裏技もあったりします。やり方はゲームファンマガジンにて。



「スタープリンス」


縦スクロール型のシューティングゲーム。ハドソンの「スターソルジャー」の影響が強く見られます。

アイテムによって様々にパワーアップする自機を操り、全4面のステージをクリアしていくのが目標。こちらも「ハグルマン」同様エンディングを見るには二周しないといけないので、実質全8面。


敵は一つのグループずつ順番に出てくるという形式になっており、一つのグループが倒されるか画面外に消えるかして画面から完全にいなくならないと次のグループは出てこないようになっています。この為高スコアを目指すなら、如何に素早く敵を捌いていくかが重要になってきます。

また道中には、決められた条件に沿って倒す事で高いボーナス点が入る敵もいます。これらボーナス点を如何に逃さず回収していくかも高スコアへの課題になります。

破壊出来るのは敵だけではなく、一部の地上物も同様に破壊が可能です。この地上物にも条件次第で破壊時にボーナス点が入るものがあり、ガンガン破壊しボーナス点を得ていく事が高スコアへと繋がります。


ステージの中間地点には敵の要塞があり、辿り着くとボス出現時と同様スクロールが止まって要塞を破壊する事になります。要塞の破壊が終わるまで、スクロールが再開する事はありません。

要塞は地上物のみで構成され、破壊中は敵も飛来してきませんが、代わりに地上物がバンバン弾を撃ってきます。後述のスパークショットを活用するなりして、落ち着いて対処していきましょう。

なお素早く要塞を破壊する事が出来ると同時に音が鳴りますが……? これも詳しくは後述。


ある地上物を破壊すると、中からパワーアップアイテムが射出されます。パワーアップアイテムには四種類あり、それぞれ書かれている文字によってどのようにパワーアップするかが変わります。

既にパワーアップアイテムを装備している場合、別のパワーアップアイテムを取ると装備が上書きされます。また装備中のパワーアップアイテムと同じものを取った場合は、ボーナス点となります。


赤のSアイテムは正面に加え、斜め前にもショットが撃てるようになります。広範囲の敵に対処するのに有効なアイテムです。

青のPアイテムはショットの威力が上がります。範囲は通常ショットと変わりませんが、固い敵を集中攻撃したい時には便利。

緑のBアイテムはSアイテムとは逆に、正面と後ろ斜めにショットが撃てるようになります。後方を攻撃出来るアイテムはこれだけなので、結構貴重。

紫のMアイテムは通常ショットに加え、射程の短いミサイルを正面に射出します。全アイテム中攻撃範囲は最も狭いですが、代わりにPアイテム以上の破壊力を誇るというピーキーなアイテム。


これらアイテムは取得せずにショットを大量に撃ち込むと、破壊する事も出来ます。その際画面上の敵と弾も一掃され、消し去った敵と弾の数によって大量にボーナス点まで加算されるので狙ってみる価値はあり。


ショットボタンを押し続けていると、前方に赤い膜が展開されます。これはバリアーで、張っていると敵弾から身を守ってくれます。

無強化状態では前方にしか展開されないバリアーですが、パワーアップ状態だと全方向を守るように強化されます。この為道中は、何でもいいからパワーアップしておいた方がお得と言えます。

更にこのバリアーで弾を三発以上防いでからボタンを離すと、全方向に攻撃を行う事が出来ます。これを『スパークショット』と言い、敵弾の多い地帯では非常に有効なテクニックとなります。

ちなみに挑戦が進むと『連射コントローラーを買ってきた』という設定でYボタン押しっ放しで連射出来るようになるのですが、そちらではバリアーは発生しないので注意。状況に応じて、ショットとバリアーを使い分ける事。


各ステージには、何もない場所にショットを撃ち込む事で現れる隠しキャラもいます。種類は以下の通り。


PRINCEパネルは一つのステージ内に散らばる『P』『R』『I』『N』『C』『E』がそれぞれ書かれた各パネルの事。最初のボーナス点は少ないですが、連続出現させる度徐々にボーナス点は吊り上がっていきます。

更にステージクリア後このPRINCEパネルを幾つ見つけられたかの清算が入り、発見数に応じたボーナス点が加算されます。勿論パーフェクトに近い方が、ボーナス点は大きくなります。

なおステージを跨ぐとパネルは一から集め直しになるので注意されたし。周回も同様。

トマトは各ステージに一つだけあり、出現させると1upします。本作はとかく敵の攻撃が激しく死にやすいので、確実に取っておく事。

そして最終ステージ4には各ステージの要塞を規定の時間内に破壊しなければ出現しないという厳しい条件の隠しキャラが存在します。もっともそれだけの価値はあり、出現させると莫大なボーナス点が入手出来ます。


これら隠しキャラは一周目と二周目とでは配置パターンが異なる為、二周目は二周目でまた新たに探し直さないといけません。二周目は敵の攻撃も厳しくなるので、あらかじめ配置を知っていても出すのは難しいかも……。


ちなみにミス後の復活は戻り復活。大抵の場合パワーアップアイテムのある位置からの再開になるので、シューティングゲームの中では立て直しが容易な方かも。



半分ご紹介するだけでもかなり長くなったので、残りは次回に。本エッセイ初の前後編構成……。



とりあえず、今回はこれにて。

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