第二百十七夜 さわるメイドインワリオ
一つ、ゲームの話でもしようか。
さて手持ちのソフトも、残すはニンテンドーDSとニンテンドー3DSを残すのみとなりました。本音を言うとただ持っているというソフトならまだまだあるんですが、持っているだけでまだ未プレイなので書くべき思い出がない。
いずれプレイする気になったらプレイして、ネタへと昇華したいものですがそれはまたいずれ。部屋が散らかりすぎて各本体が現在行方不明中&スリープ出来ないハードでのプレイがしんどいのダブルパンチ中なので……。
気を取り直して、今回のご紹介と参りましょう。ニンテンドーDS部門トップバッターは、別エッセイでも何度かネタにさせて頂いた現在もリピートプレイ中の作品。「さわるメイドインワリオ」です。
本作はニンテンドーDS初期、任天堂よりニンテンドーDSにて発売されたミニゲーム集です。ゲームボーイアドバンスソフト「メイドインワリオ」「まわるメイドインワリオ」に続く、「メイドインワリオ」シリーズ第三弾となります。
以下はストーリー。ある日大安売りのゲーム機を二台買って、ご機嫌で歩いていたワリオ。しかし途中で躓いて、ゲーム機を二つともマンホールの中に落としてしまう。そこに現れたマンホールの神様、ワリオの落としたゲーム機二つとそれとは全く違うゲーム機を差し出しどちらを落としたかとワリオに聞くが……。欲張りなワリオは当然、どっちも自分の物だと主張。嘘を吐くなと怒る神様に飛び掛かり、遂にはゲーム機を強奪してしまう。さて、一台の中に画面が二つあるそのゲーム機を手に入れたはいいが、いまいち遊び方が解らない。ワリオが苛ついていると、そこに降ってきたのは一本のペン。ワリオの手に入れたゲーム機は、このペンで下の画面をタッチして遊ぶものだったのだ。このゲーム機に金儲けの匂いを感じ取ったワリオは早速いつもの仲間達に招集をかけ、新しい仲間も加えて再びゲームソフト作りを開始したのだった。はてさて今度は、一体どんなゲームが出来上がった事やら――? といった感じになっています。
本シリーズのゲームはワリオ達作中の登場人物が作ったという体になっており、それぞれのゲームのジャンルの担当も決まっています。このスタイルは最新作、「メイドインワリオ ゴージャス」まで一貫しています。
基本ルールのご説明。本作では一プレイ十秒未満のミニゲームを、連続でこなしていく事になります。
プレイヤーには四つのライフが設けられており、ミニゲームに失敗する度に一つずつ減っていきます。成功したにしろ失敗したにしろ、ミニゲームはどんどん入れ替わっていきやり直しは利きません。
そしてライフがなくなると、そこでミニゲームは終了。そこまでにプレイしたミニゲームの回数がスコアになります。
勿論ミニゲームも、ただ出てくるだけではありません。回数が進むにつれて制限時間を含むスピードやレベルが上がり、そう簡単にはクリア出来なくなっていきます。
とはいえ救済措置もあり、決まった回数ごとに現れるボスステージをクリアするとライフが一つ回復します。こちらもスピードやレベルは徐々に上がっていきますが、制限時間は存在しません。
基本ルールは以上です。次からは、詳しいゲームの流れをご説明します。
ゲームを新しくスタートすると、まず利き手の設定をします。本作の操作はタッチペンオンリーなので、この設定が出来るのは何気にありがたい。
それから最初のステージが始まります。最初のステージはワリオのステージ固定で、クリアすると違うキャラのステージが開放されます。
一度登場したキャラは、メインルームの中をうろつくようになります。キャラをタッチするとそのキャラの担当ステージのジャンル解説とハイスコアが表示され、そのステージを遊ぶかどうか選ぶ事が出来ます。
各ステージ最初には担当キャラのストーリーと共にチュートリアル的なミニゲームが挿入され、基本操作を学ぶ事が出来ます。このミニゲームは基本制限時間もなく、失敗する事はないようになっています。
そして初回のみ、最初のボスステージ終了までにライフが残っていればそこでクリアとなります。クリア後はキャラストーリーのエンディングが流れ、今メインルームにいるキャラのステージを全てクリア済みならその後新しいキャラが現れ、そのステージが新たに遊べるようになります。
ステージの初回クリア時、および初めてスコアが30点以上を記録すると、メインルームをうろついている宇宙船に『おたから』が投げ込まれます。おたからは宇宙船をタッチするとメインルームに落ちてきて、キャラと同じように選択出来るようになります。
おたからはメインのミニゲームよりも更に簡単なプチゲームや実用品で構成されており、一度出現させた後はいつでも起動させる事が出来ます。中にはハイスコアを記録出来るものもあり、初回ハイスコア更新時にはやはり同様におたからがプレゼントされます。
メインルームがおたからだらけでごちゃごちゃしてきたら、『しまう』を選択すると下メニューから行ける『ごちゃルーム』という別室におたからが移動します。ごちゃルームに入ったおたからは綺麗に整頓され、ごちゃルーム内でも問題なくおたからを起動させる事が出来るので、頻繁に使わなさそうなおたからは即しまってしまうのがお勧め。一度しまっても、『もちだす』を選べばいつでもまたメインルームに移動させられますし。
ちなみにおたから入りの宇宙船が上画面まで飛んでいってタッチ出来なくなってしまった時は、下メニューの『せいれつ!』を選べば即下画面に戻ってきます。この時他のキャラも初期位置に移動するので、遊びたいステージ担当キャラを見失った時にも。
一度でも遊んだミニゲームは、成功失敗問わず下メニューの『ずかん』に収録されます。ずかんはステージごとに分かれ、一つのステージに出てくるミニゲームが全て収録されるとそのステージ担当キャラの頭の上に銀の王冠が付きます。
ずかんに収録されたミニゲームは、そのミニゲームだけを通常ステージのように連続で遊ぶ事が出来るようになります。この時のミニゲームはレベル1からレベル3までをスピードを上げながら順番に行っていきますが、ライフ回復は一切行われません。
各ミニゲームにはそれぞれ合格点が設定されており、ハイスコアが合格点を上回るとずかんのアイコンに花が付きます。一つのステージの全てのミニゲームのアイコンに花が付くと、キャラの頭上の王冠の色が銀から金に変わります。
そうして全てのキャラの王冠を金にすると……? この先は、自身の目でお確かめ下さい。
本作のステージ数は全部で14。うちずかんが存在する基本ステージが9、ずかんが存在しない特殊ステージが5となっています。
基本ステージにはストーリーがあり、一度見たオープニングはスキップ、エンディングは下メニューの『オプション』でもう一度見る事がそれぞれ出来るようになります。一度エンディングを見た後はエンドレスモードとなり、どこまでスコアを伸ばせるか挑戦する事になります。
特殊ステージは最初の『リミックス1』『リミックス2』はオプションには収録されない簡易エンディングが存在、後の三つはエンディングなしの初回からエンドレスモード。開始レベルが最初から高いなど、難易度は全体的に基本ステージより上となっています。
本作のジャンルの分かれ方は、基本的にタッチペンの操作の仕方に準えられています。中にはニンテンドーDSに内蔵されているマイクを使うという変わったものも……。
これは本作が、まだ発売して間もないニンテンドーDSの使い方を実際に遊んで覚えて貰う為に作られたという点にも起因しています。本作を遊んでいれば、自然とタッチペンの使い方が身に付くという訳です。
当時、タッチペンを活かそうとしたゲームは色々と出ましたが、ミニゲームとは言えここまで多様な遊び方を考案出来たのは流石ニンテンドーDSの販売元である任天堂。折角の機能を販売元が使いこなせないのではお話になりませんからね。
あと個人的に語りたい事と言えば、やはりアシュリーの事。アシュリーは本作で初登場した、魔女見習いの女の子です。
いわゆる現代の魔法少女とは少し違い、どちらかというと「エコエコアザラク」感の強いこのアシュリー。ハッキリ言って、無茶苦茶可愛い。
黒髪ロングをツインテールにし、表情は基本的に無表情。性格は無口でクール、そしてちょっぴりミステリアス……。
うん、言葉にすると魅力がこれっぽっちも伝わらないのが悲しいですが、とにかくそんな彼女と使い魔レッドとの掛け合いがこれがまた物凄く可愛いのです。アシュリーも可愛いし、レッドも可愛い。
怒ると黒髪が白髪に変わるというのもまたキュート。白髪アシュリー可愛いよ白髪アシュリー。
そんなアシュリー、初登場にして専用のテーマソングまで用意されています。その歌詞によると本当は皆と仲良くしたいアシュリー可愛い。
なおアシュリーに心奪われたのは筆者だけではなかったらしく、その後アシュリーはシリーズの常連となり、外部出演も多く果たしています。そんなに無口クールが好きかって? 大好きだよ!
今となってはニンテンドーDS自体がレトロゲームに足を突っ込みかけていますが、今遊んでも十分に面白いのは流石の一言。唯一の難点は、遊んでいると最新作の「メイドインワリオ ゴージャス」が遊びたくて仕方がなくなってくる点でしょうか。
とりあえず、今回はこれにて。
 




