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第百九十七夜 ピンボール 66匹のワニ大行進

一つ、ゲームの話でもしようか。



ピンボールと言えば、テレビゲーム以前からある一人用テーブルゲームの定番です。温泉宿などのひなびたゲームセンターにぽつんと置いてあるピンボール台……何だか想像出来るようじゃないですか。

そのピンボール、テレビゲームでも幾つか作られています。古くはまだファミコンが発売された頃からあり、テレビゲームならではのギミックが搭載され、テーブルゲームのピンボールを遊んだ事のある人でも新鮮な気持ちで楽しむ事が出来ました。

今回はそんな、テレビゲームのピンボールの一つをご紹介しようと思います。「ピンボール 66匹のワニ大行進」、ささやかな暇潰しになれば。


本作はゲームボーイ初期、HAL研究所よりゲームボーイにて発売されたテーブルゲームです。そのタイトル通り、多くのギミックがワニで構成されているのが特徴です。

ピンボールなのでストーリーは特になく、どこまで得点を伸ばせるかを延々と競う事になります。二人対戦プレイも出来、その場合は本体を交互に持って遊ぶ事になります。


一応基本ルール。ゲーム(二人プレイの場合は自分の番)が開始したら、まずAボタンかBボタン長押しでシューターレーンからボールを打ち出します。

台は全部で四つの画面で構成されており、一番最初は下から二番目の画面から始まります。ボールを打ち出したら右のフリッパーをAボタンかBボタン、左のフリッパーを十字キーのいずれかを押してそれぞれ動かし、ボールが下に落ちないように打ち返していきます。

下にまだ画面がある場合は例え下に落ちても画面が切り替わるだけですが、もし下にもう画面がない状態でボールを下に落としてしまうとミスになります。本作の場合、ミスをするとボールがワニに飲み込まれるというデモが挿入された後その回でのボーナス点が精算されます。

エクステンドはなく、三回ミスしたらゲームオーバー。最終スコアがハイスコアだった場合、電源を切るまではトップ3まで記録されます。


前述通り、本作の台は四つの画面に分かれています。ここではそれらの画面にあるギミックを、一つ一つご紹介していこうと思います。

但し筆者はかなりピンボールが下手くそなので、情報にはかなりの不備が見られます。そこら辺ご了承下さい。


まず一番下の画面。ここからボールが下に落ちると、前述通りミスとなります。

ギミックは左の壁に四匹のワニ、画面上部に口を開けた三匹のワニ、右側に穴一つ。また現在のボーナス点の倍率もこの画面で確認出来ます。

左の四匹のワニを全て潰すと、下へ続く穴にストッパーが設置されます。左右のストッパーはボールが触れるとボールを跳ね返した後消えますが、ボールが触れるまではずっとそのままです。真ん中のストッパーはボールが何度触れても消えませんが、一定時間が経過すると消えます。

なお全ての画面に言える事ですが、ストッパーを作動させたり上の画面に続くレーンを開いたりするとボーナス点の左側の倍率が増えていきます。つまりギミックを多く作動させれば、それだけ高得点が狙えるようになるという訳です。

話を戻して画面上部のワニ達はボールが中に入ると、左から順に上の画面、ボーナス面、シューターレーンにそれぞれ移動します。このどれかに入った時点で一番下の画面から抜け出せるのは確定なので、大変ありがたい存在です。

右の穴は、入るとそのまま上の画面に向けてボールが打ち出されます。但しこの時あらかじめ右のフリッパーを上げておかないと、フリッパーに弾かれボールが下に落ちてしまいます。


次に下から二番目の画面。シューターレーンから打ち出されたボールが一番最初に辿り着く画面でもあります。

ギミックは左に四つのボタン、画面上部に四つの通り道、右に曲線レーン。ワニ的なギミックは案外少なめ。

左の四つのボタンは、全て押すと上の画面に繋がるレーンが開きます。但し開いたからと言って、上手くレーンを通せるとは限らないのはお約束。

画面上部の四つの通り道は、通ると上にハートのマークが付きます。このハートのマークが四つ全て揃うと、ストッパーが出現します。

なお画面が切り替わると基本的にギミックは初期状態になり開いたレーンも塞がりますが、一度設置されたストッパーはボールがぶつかるかその画面で一定時間を過ごすまで画面が切り替わっても継続します。但しストッパーは基本的にギミックを作動させた画面にしか現れないので注意。

右の曲線レーンは左右どちらの入口からでも、通り抜ければ画面中央のスロットが回り始めます。スロットは自動的に止まり、もし絵柄が揃うと次の効果が表れます。


星は揃える度にボーナス点の右側の倍率が増えていきます。一気にボーナス点を増やすチャンスではありますが……。

魚は全ての画面にストッパーが設置されます。この効果で出したストッパーは通常のストッパーよりも出現している時間が遥かに長いですが、後から通常のストッパーの出現条件を満たすと出現時間はそちらに上書きされます。

ナスは全画面のストッパーが即撤去され、更にボーナス点の倍率が左右どちらも初期状態に戻ってしまいます。スロットを気軽に回せないのはこの為で、スロットが回り始めると星や魚が揃う事よりこれが揃わない事をひたすら祈る羽目になります。


最後に上から二番目の画面。何で最後かと言うと、筆者の腕があまりにへぼすぎて一番上まで行った事がないからです……。

ギミックは下以外三方にあるボタンとそれを守るように画面上半分に設置されているブロック、右側の穴。またボールが通過するまでは見えませんが、中央に小さいワニが三匹隠れています。

ボタンは全て押すと、上の画面に繋がるレーンが開きます。しかし数が多いので開くのが難しい上、開いても右の穴に入れてしまうと元の木阿弥に……。

ブロックはボールをぶつけると消滅します。ボタンを全て押すには、このブロックを全て消さないとまず不可能。

右の穴はボーナス面に移動します。普通ならラッキーと思うところですが、上の画面に行きたい場合、これが盛大な罠と化します。

中央のワニ三匹は一度いる場所を通過すると目を出し、目を出しているところを更に通過すれば立ち上がり、立ち上がっているところをまた更に通過すると消えます。この三匹のワニを全て立ち上がっている状態にするとストッパーが付き、逆に全て出現していない状態にしてしまうとこの画面のストッパーが全て消えます。


最後にボーナス面について。ボーナス面への入口は複数ありますが、基本的に辿り着くボーナス面は同一です。

ボーナス面はブロック崩しになっており、ボールをぶつけてブロックを消していく事になります。ブロックの上ではワニが左右を往復しており、ワニの足元のブロックを消すとワニが落下していきます。

この落下していくワニに上手くボールを当てて撃墜するとボーナス点。撃墜成功にしろ失敗にしろ、一回ワニを落とした後はブロックが復活しまた新しいワニが上をうろつき始めます。

以上を、ボールが下に落ちるまで繰り返します。ボールが下に落ちると、上から二番目の画面からの再開になります。

この為上から二番目の画面からボーナス面に入ると、戻った時にはギミックが全復活する事に……。一番上の画面に行けない理由の一つがこれ。


ワニ的なギミックがもうちょっと欲しかったかな?とも思いますが、時代を考えれば十分及第点かなと。前回のと合わせて、ちょっとの時間の暇潰しには最適かと。



とりあえず、今回はこれにて。

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