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第百九十三夜 beatmaniaGB

一つ、ゲームの話でもしようか。



音ゲーの草分け的存在、「beatmania」。アーケードを中心に展開されてきたこのシリーズですが、一方で家庭用機にも何本か移植されたりもしました。

最も多く移植されたのがプレイステーションで、CD音源で音質の良いプレイステーションとは相性も良く、移植版は好評を博しました。アーケードの感覚でプレイ出来る専用コントローラーも発売されましたが、結構馬鹿にならないお値段のこれを購入した人が果たして何人いたやら……。

そして何とこのシリーズ、スペックで明らかに劣るゲームボーイでも発売されました。流石にベタ移植ではなくアレンジ移植ですが。

今回はそのシリーズのゲームボーイ版第一作、「beatmaniaGB」をテーマにお送りしていこうと思います。ゲームボーイで音ゲー。果たしてどんなものになったのでしょうか。


本作はゲームボーイ後期、コナミよりゲームボーイにて発売された音楽ゲームです。ゲームボーイカラー対応ソフトの一つで、ゲームボーイカラー、またはゲームボーイアドバンスで遊べば色付きで映像が楽しめます。

音ゲーなので、ストーリーとかは特にないです。プレイヤーは三つのモードの中から、遊ぶモードを選んでいく事になります。


モード解説の前に、まずは本作の基本ルールから。曲が開始すると、横一列に並んだ六つのレーンの上から線状のキーが降ってきます。

このキーがレーン下のラインに重なった瞬間にタイミング良く対応したボタンを押すと音が演奏され、そのタイミングがどれだけ合っていたかによって『グルーヴゲージ』と呼ばれるゲージが増減します。グルーヴゲージは演奏評価が高ければ高いほど多く上がり、一定評価より低いと逆に下がってしまいます。

曲が終わり、このグルーヴゲージが一定値より上ならその曲はクリア。逆に下なら失敗となります。

フリーモード以外では、次の曲に進む為には必ず曲をクリアする必要があります。コンティニューは可能ですが、一部楽曲を遊ぶにはノーコンティニューを求められるので全ての楽曲を遊ぶには相応の腕前が求められます。

なお収録楽曲は既存曲の本作用アレンジ十曲、本作オリジナル曲十曲の計二十曲。後期の作とは言え、ゲームボーイにしては頑張ったと言えます。


各モードのご紹介。本作のモードにはアーケードモード、フリーモード、GB-MIXモードの三つがあります。


アーケードモードはアーケード版同様、指定された数曲のうち一曲ずつを順に選んで遊ぶモードです。本作のアーケードモードはアーケードの初代を意識しているらしく、初代のみにあった幕間デモが挿入されているのが特徴です。

このモードで通しで遊べるのは四曲までで、選ばなかった曲を後で選び直す事は出来ません。そちらを遊びたければ最初からやり直すか、フリーモードで遊ぶ必要があります。

なお条件を満たす事で、次に選べる楽曲に隠し曲が追加される事があります。この隠し曲は通常フリーモードでは選ぶ事が出来ず、事前の練習が出来ないのでクリアには技術が必要です。

隠し曲が解禁される条件は下手くそなので正直よく解らないのですが、ノーコンティニューでより難しい楽曲を好成績でクリアすると出る気がします。なおここでの隠し曲は既存曲アレンジのみで、本作オリジナル曲は含まれていません。


フリーモードはアーケードモード、GB-MIXモードで遊べる隠し曲以外の楽曲をどれでも一曲好きに遊べるモードです。但しアーケードモードにあるDJ BATTLEだけは含まれていません。

各曲の練習には最適なモードで、一曲をひたすら遊んで極めるも良し、好みの曲を気分で選んでみても良しという気軽さが売り。遊べる楽曲が限られているのが欠点か。

また隠し曲を出した状態でアーケードモードやGB-MIXモードをクリアすると、最後にパスワードが表示されます。そのパスワードを入力する事で、フリーモードでもそれらの隠し曲が解禁される仕組みになっています。

ただ一度はその隠し曲をクリアしないと選べないのと、電源を切ると初期状態に戻る為電源を入れる度にパスワードを入力し直さないといけないのが難点。なお隠し曲が二曲以上解禁されている状態でパスワードを出すと、パスワードはその解禁された全ての楽曲に対応します。


GB-MIXモードは本作オリジナルモードで、本作オリジナル曲十曲を決まった順番で遊んでいく事になります。コンティニューは可能ですが、最後の三曲はノーコンティニューで各曲をクリアしていかないと登場しない隠し曲となっております。

隠し曲なしでも七曲をぶっ続けでプレイとあって、精神的負担はかなりのもの。本作のラスボス的存在と言えます。

ラストの楽曲を遊ぶ為には直前の二曲の隠し曲もノーコンティニューを達成せねばならず、更に隠し曲はどれも難易度の高いものばかり。お陰でラストの楽曲は、全曲が解放される隠しパスワードを使ってしか見た事がありません……。

余談ですがこの本作オリジナル楽曲、当時のシリーズにはなかった変わったジャンルばかり。クラシックにディスコ、果ては演歌まで。

アーケードやプレイステーションにはどうしても音質で劣るゲームボーイでの発売なので、その分ジャンルに広がりを持たせたのでしょう。問題は、その殆どが隠し曲だという事ですが。


ゲームボーイながらちゃんと「ビーマニ」してるというのが個人的な正直な感想で、割と楽しく遊ぶ事が出来ました。本作オリジナル曲は他への収録がないものばかりなので、もし興味があれば。



とりあえず、今回はこれにて。

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