第十八夜 ロードファイター
一つ、ゲームの話でもしようか。
前回は、レースゲームについて取り上げました。しかしファミコン時代は、今のようなレースゲームばかりではありませんでした。
ファミコンながらにレース感覚を再現したものがある一方、これ自機が車なだけのただのアクションゲームじゃね?といったものも幾つか存在していたのです。
今回は、歴史の影に埋もれたそんなマイナーなレースゲームの一本を取り上げていこうかと思います。
今回取り上げる「ロードファイター」はファミコン初期、コナミから発売されたレースゲームです。画面は見下ろし型となっており、プレイヤーは自分の車を操り制限時間内にゴールを目指す事を目的としてプレイする事になります。
ゲームモードはレベル1とレベル2に分かれており、レベル2はレベル1と比べてコースの内容と総数は変わりませんが、その分ライバル車が多く手強くなっています。慣れないうちは、素直にレベル1を遊ぶのがいいでしょう。
自機はボタンを押しっぱなしにする事で前へ進みますが、AボタンとBボタンでは出る速度が異なり、Aボタンの方がより早く走れますがそれだけライバル車やコースの端にもぶつかりやすくなります。状況に応じて、速度を使い分けると良いかも。
道中現れるライバル車は、何もしてこない車もあれば積極的にこちらに体当たりを仕掛けてくる車や、逆にこちらから逃げるように動く車もあり様々です。これらライバル車に接触すると自機は一定距離をスピンし、コースの端にぶつかると大破。大幅なタイムロスとなってしまいます。
これを防ぐにはスピンが始まってすぐに方向キーをスピン方向とは逆に入れればいいのですが、これがなかなか難しい。大抵は、焦っているうちに操作不能に陥ります。
制限時間も短めで、普通に走っていたのではどんなに早く走っても足りません。ではどうすればいいのかと言いますと、ライバル車に混じってコースを走っているボーナスカーを取ればいいのです。ボーナスカーはライバル車に比べてカラフルでわかりやすく、取ると得点が入ると共に、制限時間が僅かに回復します。これを取り繋いで制限時間を保ちながらゴールを目指す事が、ゲームの基本となります。
本作で思い出深い面と言えば三面。海辺の面です。
ここは他の面よりもコースが狭く、何と車二台分のスペースしかありません。それでいてライバル車は、他の面と変わらずガンガン体当たりを仕掛けてくるのです。
筆者はこの三面まで来れる事自体が稀だったのですが、その難しさから、結局三面を越える事は出来ませんでした。三面から先は、本作が得意だった父がプレイしているのを横で見ている事でしか見た事がありません。
人には向き不向きというものがある。それを幼い筆者に教えてくれた、本作だったのでした。
とりあえず、今回はこれにて。




