第百八十四夜 大爆笑 人生劇場
一つ、ゲームの話でもしようか。
人生ゲーム。大人数でやるボードゲームとしては定番のゲームですね。
人生の縮図を一枚のマップに詰め込み、誰が一番お金を稼いだかを競い合う。ゲームの中でまで世の中ゼニ。世知辛いですね。
さてそんな人生ゲーム、テレビゲーム版も結構出ていたりします。クソゲーオブザイヤー? あれは忘れろ。
人生ゲームという名前自体は商標登録されているので旧タカラ、現タカラトミーしか使えないのですが、『名前は違うけど内容を突き詰めたら結局人生ゲーム』な作品も他社から割と出ています。やはり定番は強し、という事ですね。
今回はそんなテレビゲームの人生ゲームの中では割と有名なのではと思われるシリーズから一本。「人生劇場」シリーズより、「大爆笑 人生劇場」をお送りします。
本作はスーパーファミコン初期、タイトーよりスーパーファミコンにて発売されたボードゲームです。ファミコンで好評を博した「爆笑!!人生劇場」シリーズのスーパーファミコン版第一作となります。
ボードゲームなのでストーリーはなく、プレイヤーは赤ちゃん時代、幼稚園時代、小・中学校時代、高校時代、社会人時代、老人時代の六つのマップを巡り、最終的に一番お金を稼いだ人の優勝となります。各マップで一番最初にゴールに到着したプレイヤーには賞金が入り、老人時代以外は強制的に次のマップに移動します。
ゲームをスタートしたら、まずは参加人数を決めます。プレイするには人間、コンピューター合わせて最低でも二人参加する必要があり、最大参加人数は六人となっております。
コントローラーは二つを持ち回りする事で人間六人でのプレイも可能。以前も書きましたが、ここはボードゲーム系の強みですね。
参加人数を決めたら各プレイヤーに名前を付け、性別を決め、最後に顔をどうするかを決めます。パーツは輪郭、鼻、眉毛、目、口、髪型、服の色の七つで構成され、この中から好きなパーツを組み合わせて顔を作っていきます。
ちなみに前の人が選んだパーツは使えないとかそういう事はないので、その気になれば全員同じ顔にする事も可能。してどうするという話ですが。
それにしても、自分の顔を自分で決められるというのもなかなか面白い試みな気がします。現実と違って、整った顔立ちにしたからといって何か得する訳ではありませんがそれでも。
進行はルーレットで行われ、止まった数の分だけマス目を進む事が出来ます。ルーレットを止めるタイミングは任意ですが、回転が早い上止めた後慣性がかかるので目押しはほぼ不可能と言っていいです。
マスの種類はラッキーマス、アンラッキーマス、ショップマス、収入マスの四種類。それぞれの内訳は以下の通り。
ハートマークのラッキーマスは、止まると三つのステータスのどれかが上がります。ステータスが高いと、収入が良い職業に就きやすくなります。
ビックリマークのアンラッキーマスは、止まるとステータスが下がります。ステータスがマイナスになる事はないのでご安心を。
SHOPと書かれたショップマスは、お金を消費してアイテムを買う事が出来ます。効果が高いアイテムほど、当然値段は高くなります。
ドル袋マークの収入マスは、お金が手に入ります。手に入る額は後のマップほど多くなり、更に就いた職業によっても上下します。
マップは一本道とは限らず、途中で分岐していることもあります。マップの全体図はいつでも確認出来るので、より魅力的に感じたルートを進んでいきましょう。
本作のアイテムは大まかに分けて四種類。設置系、進行系、妨害系、ステータスUP系となっております。
設置系は今いるマスに設置する事で、後から来たプレイヤーがそのマスに止まった際様々なマイナス効果をもたらします。設置可能なアイテムは一マスにつき一つまで。
進行系は自分がルーレットで出した目を更に増やす事が出来ます。また、ルーレットの目を特定の数値に固定してしまうなんてものもあります。
妨害系は他プレイヤーに様々な妨害を行います。全員に効果があるものと先頭プレイヤーにのみ効果があるもの、ランダムにターゲットが決まるものなど範囲は色々。
ステータスUP系は持っているだけで少しずつ対応ステータスが上がります。強力な事は強力なのですが、後半は持て余す可能性も……。
進行中、時にはプレイヤー同士がミニゲームで争う事もあります。ミニゲームの種類は以下の四種。
ダライアスはタイトーの同名のシューティングゲームの簡易版。一分間の制限時間の中で、より早くボスを撃破出来た方の勝利となります。
サッカーはPK勝負。五回勝負で、より多くシュートを決めた方の勝利となります。
じゃんけんは十回勝負。こちらもより多く勝った方の勝利となります。
レースは画面見下ろし型のレースです。より早く四周した方の勝利となります。
ミニゲームに勝った方は、賞金が貰えます。相手に誰が選ばれるかはランダムのようです。
派手な逆転要素こそないものの、堅実に手堅く遊べると思われる本作。ちょっとした余興程度に遊ぶといいかも?
とりあえず、今回はこれにて。




