第十五夜 ゼルダの伝説 神々のトライフォース
一つ、ゲームの話でもしようか。
ゲームの謎解き、皆様は得意ですか? 筆者は即、攻略サイトに頼る派です。
しかし昔はまだインターネットが発達しておらず、攻略と言えば口コミか雑誌か攻略本しかないような状態でした。お金もなく、その場面をクリアした友達もいないような場合、自分の力で何とかするしかなかったのです。
今回は、筆者が謎解きと言うと真っ先に思い出す任天堂の人気シリーズ。
ゼルダの伝説シリーズ第三弾、「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」について触れようと思います。
本作は、スーパーファミコンが世に出てまだ間もない頃に発売されました。ファミコンで人気を博した「ゼルダの伝説」が遂にスーパーファミコンでも遊べるとあって、その期待度は相当なものであったと思われます。
プレイヤーは主人公リンクとなり、囚われのゼルダ姫を助け、祖国ハイラルを舞台にそれを狙う魔の手から救う旅に出る事になります。ここでシリーズ未経験者はおや?となるかもしれませんが、そう、ゼルダの伝説のゼルダとは主人公ではなくお姫様の名前なんですね。
基本的にこのシリーズには大抵ゼルダというお姫様が出てきますので、ある意味間違いではないのですが、中にはゼルダ姫が全く出てこない作品もある為ちょっと変な感じですね。
話を戻しましょう。主人公のリンクは多彩なアクションが可能で、道中でアイテムを手に入れる度に更に出来る事は増えていきます。
基本となる剣での攻撃を始め、走る、物を持ち上げて投げる、高いところから飛び降りる、泳ぐ、重い物を押したり引っ張ったりする……スーパーファミコン初期の作品でありながら、見下ろし型のフィールドでこれだけの事が出来るのは凄いですね。
リンクが道中行く事になるダンジョンでは、これらのアクションを駆使して謎を解いていく事になります。各ダンジョンには必ず一つずつキーアイテムがあり、それを使わないと先に進めない場面もあります。
また現れるボスも、一筋縄ではいかない連中ばかりです。単純に剣で斬りかかるだけで倒せるボスは少なく、大抵のボスは倒す為に何かしらの一工夫が必要です。中には寄り道した先で手に入れたアイテムが必要、なんて事も……。
謎解きはダンジョン内だけではありません。ダンジョンに入る事自体が謎解きという場面が、中盤以降は増えていきます。今持っているアイテムで出来る事を考えて、工夫を凝らす事が必要となります。
こう書くと難しいばかりのゲームのように思われるかもしれませんが、お遊び要素も充実しています。例えば各地に散らばる、ハートのかけら集め。ハートのかけらとは四つ集める事でリンクのライフが一増えるというお助けアイテムなのですが、これがまた予想外なところにあったりして探すのが楽しい。厳しい道中に、彩りを添えてくれます。
他にもついつい熱中してしまう弓矢を使った的当て屋、制限時間内にスコップで辺りを掘って掘って掘りまくる穴掘り屋などミニゲームも揃っています。ミニゲームのやり過ぎでゲームが先に進まない、なんて事もあるかも……?
本作での一番の思い出は、物語中盤に訪れる事になる森のダンジョンです。ここは前半のダンジョンは普通に入れて、後半のダンジョンに入るにはある事をしなければならないのですがそれがどうしても解らない!
キーアイテムの方は手に入れていたので、遂にはそれを持って一つ先のダンジョンへ行き、クリアしてしまう始末。それでも結局は森のダンジョンもクリアしなければいけないので、どうしようかとほとほと困り果てました。
……前半ダンジョンで手に入れたキーアイテムを後半ダンジョンの入口で使えばいいと気付いたのは、詰まってから一週間ほど経ってからの事でしたとさ。そこで使う訳ないとずっと思い込んでいたのですから、思い込みって恐ろしいですね。
とりあえず、今回はこれにて。