第九夜 コナミワイワイワールド2 SOS!パセリ城
一つ、ゲームの話でもしようか。
お祭りゲー。何と素敵な響きでしょう。
人気作品のキャラクター達が一堂に会するというのは、いつの時代もワクワクするものです。
有名どころでは、任天堂の大乱闘スマッシュブラザーズシリーズですね。最近最新作が発表され、話題にもなっています。
今回は、そんなお祭りゲーの元祖とも言える作品……の、続編。
「コナミワイワイワールド2」について語らせて頂こうかと思います。
何故いきなり続編から語るかと申しますと、以前の回もそうだったのですが、リアルタイムで触れたのが続編の方が早かったからです。第一作が売れて話題となり、続編が発表され、その続編から買って遊び始める……昔はこういう事がよくありました。これも、そのパターンです。
前作「コナミワイワイワールド」は、その名の通り当時のコナミの人気ゲームの主人公達が協力して悪玉を打ち倒すという良質なアクションゲームでした。その面白さからファンも多く、当然続編が出る事を強く望まれていました。
そして、時代がファミコンからスーパーファミコンに移りつつあった頃。満を持してファミコンで発売されたのが本作「コナミワイワイワールド2」なのです。
まず結論から言うと本作、前作に比べると酷くマイナーな存在です。既に時代がスーパーファミコンに移り始めていた事もあります。しかし一番の理由は、前作からの大幅な路線変更であったと思われます。
まず前作の、どちらかというと硬派な雰囲気からデフォルメされた可愛らしいキャラ達の織り成す子供向けの雰囲気に変わった事。当時のコナミのファミコン作品は子供向けの可愛らしいゲームが多く、本作もその波に乗ったものではないかと推測されます。
雰囲気が子供向けなら、難易度も子供向けになりました。残機を増やしやすく死ににくい本作は、前作のような骨太アクション路線を求めていた層には不評だったようです。
では、ゲームとしてつまらなかったのか? と聞かれれば、それには全力をもってNO! と言わせて頂きます。
アクションのみならず縦シューティング(これは前作にもありましたが)、横シューティング、カーレース、パズルとバラエティ豊富なゲーム群。子供向けだけあって、ターゲットである子供には難しい絶妙な難易度設定。
使用するキャラの組み合わせがあらかじめ決められているという難点はありましたが、それを除けば本作も前作同様、良質なアクションゲームであったと言えます。
当時の筆者のお気に入りの組み合わせはウパ(赤ん坊)、フウマ(美形)、シモン(美形)でした。ええ、完全に顔で選んでます。今思えば全員攻撃範囲が狭いという玄人向けの組み合わせだった訳ですが、当時はこれで満足してました。子供って正直ですね。
一番好きだったのはパズル面で、パスワードを独自に調べてパズル面のパスワードを手に入れ(ここだけ失敗してもゲームオーバー扱いにならない為、パスワードが出ない)延々とパズルばっかりやっていた時期もありました。今のような自動セーブ方式でなく、パスワード時代だからこその遊び方ですね。
現在コナミのコンシューマゲーム部門は大幅に縮小され、出ているソフトは僅かです。それでも敢えて今、ワイワイワールドのようなゲームを作るとしたら選出されるのは果たして誰になるのでしょうか?
そんな疑問をもって、今回の締めとさせて頂きます。
とりあえず、今回はこれにて。