転生(4回目)〜生き延びたい〜
『惜しい!今回はいけたと思ったのに!』
「おいこら待て神様」
『ん?なんだい?』
「転生場所はランダムなんだよな?」
『うん』
「じゃあなんで3回も同じ場所での始まりなんだよ!
まず雑魚敵でいいから経験を積ませろ!
戦闘なんて無縁な国から来てんだぞ!」
『んーそう言われてもね。
君の運が悪いとしか言えないよ。
転生させるのも結構力使うんだよ?』
「神様なのに疲れるものなのか」
『別に力も無限だし、疲れも暇つぶしのため感じるようにしてるからだけどね』
「おい!」
『けど時間の無駄じゃん?
時間なんて自由自在に変えられるけど、それじゃつまらないじゃん?』
このクソ野郎め。
『さて、じゃあ次はどんな能力が欲しい?』
「そうだな……シンプルに思考速度を上げてくれ」
今までパニックになって逃げ遅れ殺されてたからな。
これだけで勝てるとは思えないが既にチートは貰ってるからもしかしたらこれでいけるかもしれない。
『なるほど身体能力だけで本来なら無双出来るけど、
それを使いこなせないと意味ないしね』
神も納得しているし中々いい選択をした。
『早速転移させるね!バァイ!』
神の言葉通り直ぐに異世界に戻って来た。
場所は今までの森とは違い平原だ!
やった!これで甲冑に即殺されることはない!
「とりあえず街でも探してみるか」
勢い良くジャンプして空から辺りを見渡す。
見える範囲に森はないから甲冑と会うことはないだろう。
一安心だ。
それに街、というか国と言えるほど大きく栄えている所が2つもある、どちらにいこうかな。
そんなことを考えている時だった。
「んがっ!?」
頭が熱い!
「痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
地に落ち、のたうち回る。
「あっ!」
何かが切れたような音と共に視界が暗転し俺は死んだ。