サードコンタクト〜二度あることは三度ある〜
「また森かよ!なんて日だ!」
二度あることは三度あるとか言うが何万何億分の1の確率だろこれ!もしくは神様のイタズラか!
「幸い甲冑はいないし安全か?」
迂闊だった。フラグだった。
ガサゴソ!
物音に気付き時間停止を使った。
「また甲冑かよ!
だが、今回はそう簡単に負けないぜ!」
たくさんの剣……ではなく鉄球を甲冑の上に創造する。時間停止の効果を終了させるのと同時に落ちてきて甲冑を潰す算段だ。
剣の方がカッコいいが甲冑で塞がれ効果は期待出来ないだろうから鉄球だ。
「念の為かなり遠くに離れないとな」
瞬間移動を安全のため少しずつ何度も使い甲冑から離れた。ギリギリ甲冑が視界に入る範囲だ。
「これで終わりだ!」
時間を元に戻すと甲冑は俺がいないことに反応しピクリと身体を硬直させた。その隙に鉄球が甲冑に落ち土煙が舞い上がり視界を奪う。
だけど結果はわかる。
隙が上手くつけたアレを流石に防ぐ手立てはないはずだ。
「勝った!」
俺はそう確信した。
しかし、それは大きな勘違いだったと直ぐに理解した。
結論から言おう甲冑はピンピンしていた。
何故か身体から風を発し煙を晴らしていた。
「そんなのありかよ。
アレを防ぐとかチートじゃねえか」
剣と魔法の世界なのに森と甲冑と剣しか見ていないせいで魔法の存在を忘れてたよ。
対策なんてしてなかったよ。
出来るわけないじゃん。
そんなことを考えてるうちに甲冑が目の前に迫っていた。
こうしてまた俺は死んだ。
「まだまだ諦めるかあ!?」
そう何度も殺されると思うなよ!
甲冑との間に壁を創造した。
それはもう途轍もなく硬い盾とも言える壁を。
そしてその壁の下敷きとなり俺は死んだ。
やっぱりこうなるのね。
次回の更新は未定です
こんな作品の続きが読みたいという声がありましたら毎日更新は出来なそうですがモチベーションが上がるので頑張ります