転生(2回目)&セカンドコンタクト〜瞬殺〜
衣服は身体の一部として認識されています
俺は再び全てが赤に包まれた空間にいる。
『早いよ!早すぎるよ!
なんであんなスペックでは世界でも平均ぐらいでしかないやつに瞬殺されちゃうの?あらゆるスペックで勝ってるのに!』
神様に怒られた。
でも俺は反論をする。
「時間が停止してる状態で殴ったりしてるのに効果がないのがおかしいですよ!」
『はっ?偉い偉い神様に向かって矮小な人間が逆ギレですか?立場をわきまえろよ?つーか時間が停止してる状態ってどんな状態かわかってるのか?』
「自分以外の時間が止まってるからやりたい放題出来る状態のことです!その間に相手が受けた衝撃が時を戻した瞬間一気に襲いかかる……少なくとも俺の中の漫画とかの知識ではこういうものです!」
『なにその常識怖っ!
いいか?時を止めてる状態ってのはな。
全ての動きが停止し、外部からの力を全て受け付けない状態のことだ!その間に殴ったりしても絶対壊れない超硬質のものを殴ってるのと同じで全ての衝撃が自分に返ってくるだけだ!』
「なんですかそれ!
それじゃあ覗きぐらいにしか使えないじゃないですか!」
『だから僕も最初に忠告してサービスまでしてあげたんじゃないか!君は本当に馬鹿だね!
まあでも、このままじゃ可哀想だから寛大な神がお前にもう一つ好きなチートをやる』
「本当ですか!ありがとうございます!」
『現金な奴め』
「じゃあ次は瞬間移動が欲しいです」
移動も楽に出来るし、あんな変な甲冑とかからも簡単に逃げられるし戦闘にも使える便利なチートだ。
『……そんなのでいいのか?』
「良いに決まってます!」
この神は何を勿体ぶるのか。
『わかった。では先程と同じ世界に転生させるぞ。
そうそう、先程と同じで場所は指定出来ないからな』
「はい!」
また一瞬視界がブレると再び森の中にいた。
しかも甲冑が視界にいる!
やばい!甲冑が気づいた!
俺は甲冑からとりあえず離れるよう瞬間移動を使った。よし!逃げ切れた!
はずなのに何故、俺は全てが赤に包まれた異常なのに既に見慣れかけている空間にいるんだ?
自分以外の時間停止で自分以外を動かしたら、その自分以外の物にも時が流れてしまってることと同義だと自分は思い矛盾してるのでは?という疑問からこの話が生まれました