病弱少女
「おはようございます」
私は、少女に話しかけた。
「突然、交差点で倒れたので病院まで搬送しました」
「・・・私は、また、倒れてしまったのですね」
また?と、言うことは二回または、それ以上か・・・
「ここは、どこの病院ですか?」
「〇×病院です」
「知らないところですね・・・」
やはり、行きつけの病院などあるのだろう。昔、病院に通っていて言われたのが・・・
「あまり、病院なんかに来ては行けませんよ」
と、病院の先生から言われたことを良く覚えている。などと考えていると看護師の方から呼ばれた。
「あのー、保護者の方ですか?」
「違いますが・・・何かご要件がおありでしょうか?」
「実は・・・」
看護師の方の話はこうだった。身分の確認ができ、受け持ちの病院と連絡が取れたので移動をお願いしたいとのことだった。
「確認が取れたのなら親御さんに引取りに来てもらえばいいのでは?」
「お電話が繋がらなくて・・・」
なるほど・・・それで連れてきた俺に白羽の矢がたったと。
「構いませんよ」
「ありがとうございます、病院の方にはこちらから連絡入れておきますので」
自分は良いとして問題は少女が納得するかだ・・・もし、納得しなかったら・・・タクシーで良いか。などと考えつつ病室に向かう。
「すみませんが、よろしくお願いします」
既に準備を終えていた。
「歩けます」
歩けるとのことなので、そのまま歩いて駐車場に向かう。先にエンジンをかけ暖気、その後ちょちょっと社内を片付け助手席に乗ってもらい出発した。
「可愛い、お車ですね」
「これが?」
「カクカクしてて、とても可愛らしと思います。」
SUZUKI ジムニー JB23 カラーはブラック。格好良いとはたまに言われるが・・・ハスラーからの流れだろうか?そのような、他愛の無いことを話しがら病院に到着すると先生自ら出迎えてすぐに診察に案内される。先生から説明受けていると親御さんが到着した