運命の出会い
何かに逃げられ、続ける気を無くした私は帰宅することにした。
逃がした魚はとは、こういうことを言うのだろう。
翌日午前7時
祖母から電話で目を覚ます、祖母から呼び出され眠気を噛み殺しながら愛車「ジムニー」のエンジンをかけ、しばらく暖気。
各メーター類をチェックし、ギアをローに入れてジムニーはゆっくりと動き出した、祖母の家までは一つの陸橋と二つの交差点を超えていかなければならない。
しばらくジムニーを走らせ一つ目の交差点を通過し、陸橋を下り、二つ目の交差点に差し掛かかろうとしたところ信号が点滅しだし赤に切り替わる。
ジムニーを白線手前で停止させ、信号が変わるのを待つ、その時だった目の前で人が倒れた、咄嗟にジムニーを路肩に止めて倒れた人の近寄る。
呼吸はあるが、意識はない、病院はここから自分のジムニーの方が早い、頭の中でルート探索を済ませ、ジムニーの助手席に倒れた人(少女)を乗せ病院に向かった。
約5分後、病院に到着した、救急車が到着するまで約7分かかると言われているので、それよりは格段に早いだろう。
病院の玄関を抜け、受付に事情を話すと少女はあっさりと病院側に引き取られていった。
一人になった私は、危うく忘れかけていた祖母の用事を思い出し慌てて電話をかけた。
事情を伝えると「私の用事は後でいいから、今は、その子のそばにいてやり」と言葉を貰ったので、少女が目を覚ますまでいることにした、病院側に事情を話すと心良くを承認をしてくれた。
その後、病室に病室まで案内してもらい、倒れた少女が眠っているベッドの脇の椅子に腰掛け、少女を見つめる。
先程は、運ぶので精一杯だったので、じっくりと見る機会がなかったが、改めてみると少女はとても可愛かった。
そんなことを考えていると少女が目を覚ました。