設定資料
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日露戦争においてロシア軍相手に偵察気球や飛行機から毒ガスをばらまいたり、大砲の弾を改造し、着弾と同時に砲弾内の毒ガスが飛散するといった戦法でロシアに大勝し、その戦訓から科学技術の向上を国是とし、日露戦争後、国内のあらゆる科学技術の発展、それらの管理運用、軍事技術への転用を監督する部門、科学技術研究院、通称科学省が設立された
その為、史実以上に技術力や生産力は強化されており、第二次大戦前に既に国内でジェット機の試験開発が行われており、昭和終盤並みの科学力がある
だが、エゲツない毒ガス攻撃を多用した為、その科学力から列強の一員として見られているものの、国際的地位は低く、どちらかというとおそれられている
大日本帝国軍
工業力向上により部隊の機械化や自動車化が進んでいる
関東軍は一度天皇陛下自らの聖断により、解体再編成されている
科学技術発展に伴い、陸軍には化学兵器専門部隊が設立されており、毒ガスや細菌兵器の管理運用を監督している
また、海軍には海軍で独自の化学兵器運用部隊が存在しており、陸海軍の確執は史実通り
海軍は生産力や科学技術の向上に伴い、史実通りの艦艇に加え、金剛型戦艦五番艦”黒金”六番艦”武尊”を就役させており、他にも翔鶴型航空母艦三番艦”天鶴”、利根型重巡洋艦三番艦”手取”を就役させている
化学兵器専門部隊
科学の発展とその軍事化に対し、専門知識を備えたプロ集団のことであり、科学省直下の組織である
編成は4個方面軍のみで、北海道の小樽に北方軍司令部、沖縄の首里に南方軍司令部、朝鮮半島の平壌に関東軍司令部、硫黄島に西方軍司令部がある
バイオハザードを警戒して、最初は孤島に建設されたが、事態の察知のし辛さや敵の特殊部隊による占領などを警戒して本土にも敷設された
兵員規模は6個師団、内訳は毒ガスや細菌兵器を研究、運用するのが第一、第二師団の2個師団、朝鮮半島と硫黄島を根拠地としており、各方面に分屯隊がいる。インフラ整備や各種技術の発展、研究、新兵器の開発を担当するのが第三から第五師団の計3個師団、主に国内のインフラ整備が仕事だが、戦時は最前線に橋や道路を作ったり、港湾設備を整えたりするのが主な任務で関を根拠地にしている。そしてそれらの警護を担当するのが第六師団で、習志野を根拠地としている
第六師団は実戦経験は少ないが、化学兵器を扱う研究者の護衛という事で、ある程度の専門知識と技術、そして何よりも要人警護や救出といった局地戦に特化している
有事の際は各部隊は陸海軍に編入されるが、命令は科学省優先で、陸海軍はその次にあたるが、完全に独立しているわけではない
酒匂小隊 編成一覧
実働隊
小隊長 酒匂大尉
特殊条件下で、優れた政治判断が求められる可能性もある為特例で大尉が抜擢された
第一分隊の分隊指揮官も兼任
副小隊長 羽田少尉
酒匂大尉のバックアップ要員、実働隊の把握や第二分隊の分隊指揮官を兼任
第一分隊 分隊長 毒島軍曹
関東軍時代は冴えない伍長だったが、頭に破片を受けてから物忘れが酷くなるも人が変わり、軍曹に出世。挺身連隊に名を連ねるほどの強者になる
戦場での時間は酒匂大尉よりあるが、学歴はない故に出世出来ない苦労人
第一分隊班員
猿飛伍長
実家は石川県にあるお寺で、孤児としてお寺に拾われたが、住職が病気で亡くなり、お寺が取り潰しになってしまい、軍に入隊した
狙撃の腕は隊の中でも一流で、1.5km先の兵士の頭をブチ抜く腕前
使用する銃は九七式狙撃長銃だが、知り合いの元工員の兵士に密かに改良してもらい、7.7mm実包を撃てるようにして貰った
その為、手入れは自分で行い、総点検の際は内部機構を完全分解して元の部品と差し替えてから出すという綱渡りな方法で乗り越えてきた
仏門の信徒だが、半信半疑らしい
小川伍長
元関東軍の小隊で、満州で馬賊とやりあっていた兵士
猿飛伍長の次に射撃ぐ上手く、とりわけ拳銃の射撃は馬賊相手に鍛えられ、かなりのもの
愛用の拳銃はモーゼルC96だが、弾薬の関係上完全にお座敷銃と化している
大概の事では驚かず、鉄仮面伍長と呼ばれている
栗林二等兵
大学を休学して入隊した青年
イギリス留学でサッカーやバリツを嗜んでおり、学徒兵だがその実力は計り知れない
英語が堪能で、割と博学
葛原二等兵
大阪で博打打ちをして生計を立てていたが、借金が払えなくなり、逃げるように軍に入隊
素行は悪いが、実力は本物で、軍に入っても博打や賭けをしては上官に殴られる毎日
でも博打は辞めない
儲けは色んな兵士との飲み代に消える為そのひぐらしっ!が多いが人望は割と厚め
芹沢伍長
軽迫撃砲や擲弾筒を扱う支援分隊の分隊長
七歳の頃に陸軍の訓練を覗き見た際、砲兵の斉射を見て、そこから砲兵になろうと決心した
「砲兵は芸術家なんだ。砲弾は絵の具、砲は筆で敵陣に絵を書くんだ」というのは彼の口癖で、ある種の病気である
その砲撃精度は神業のようであり、その点の評価は高いが、彼の部下曰く「迫撃砲に名前つけて可愛がるのやめてください」だそうで、装備の私物化の疑いがあるので出世出来ないのだが、本人は毛ほども気にしてない
第二分隊 分隊長 神田軍曹
元は静岡の歩兵第三十四連隊所属。後に配置換えでフィリピンに栄転する
その際、挺身連隊の欠員補充として当時一等兵だった彼は挺身連隊第一大隊の第4小隊に機関銃手として配置換え
その後、上官が相次いで戦死した為、繰り上げ出世。水無月島にて死亡
穂摘伍長
鹿児島で酒屋の三男として生まれた
その後、軍に入隊し神田軍曹の元で軍人として地道に出世していったたたき上げの軍人
几帳面で義理人情に厚い
志村二等兵
東北の猟村に生まれ、東京の大学に入学する為上京した青年
専門は農業学。故郷の為東北の寒い土地でも作れる米を開発しようとしていたが徴兵され、補充兵としてフィリピンへ
その際、ずば抜けた動きとその戦術眼に眼をつけた当時の中隊長がスカウト、二ヶ月の現地での訓練を受けて配置換えになった
能力は平凡で、射撃、銃剣術、格闘は全てそつなくこなせる
伊達二等兵
祖父は大日本帝国海軍の装甲巡洋艦日進の乗組員で、最初は海軍を志していたが、科学技術の発展に伴い、高度な技術を必要とされる海兵は自然と難易度があがり、筆記試験を乗り越えられず断念。しかし諦められず陸軍に入隊した
何が得意という訳でもないが、今でも海軍に憧れており、日本軍の艦艇なら一目でなんなのか判別できる
佐垣二等兵
実家は江戸時代から続く刀の研ぎ師で、佐垣自体は長男なのだが、次男の方が才能があることがわかると、自ら身を引き、陸軍に入隊した
自前の砥石を持ち歩いており、栗林や志村といった学徒兵に銃剣の研ぎ方や手入れの仕方を教えたりしている
武藤一等兵
機関銃分隊の機銃手
最新式の九九式機関銃の手入れをしている時が一番幸せ同じ分隊の三島一等兵とはキスカ島陽動作戦の時からの付き合い
佐垣や葛原と飲み仲間
三島一等兵
機関銃分隊の弾持ち、九九式の弾倉を五本持っており、背中の背負子型背囊にはばら弾やメンテ道具が入ってる
今年二十歳で、重量20キロオーバーの装備を軽々と背負う怪力の持ち主、しかし射撃は下手
なので、基本拳銃しか武器は持ってない
元は帝都の下町で見世物小屋で《男装の麗人》という芸名で生活していた
しかし帝都空襲で小屋が壊滅、生活の為年齢を偽って軍に入隊した
ちなみに芸名からわかる通り女装したら完璧女性という顔付きで、コンプレックスを抱いている
鞠川一等兵
機関銃分隊の護衛小銃手
射撃の腕はかなりのもので、200メートル圏内なら外れはないほどの実力者
いつも無口だが、酒が入ると暴れ出す人で、普段は優秀な軍人
近々伍長に昇進するんじゃと言われている人